45歳、人生の76%が終わった!?|ジャネーの法則が教えてくれた残酷な真実【暮事003】
暮事003|「人生の折り返し」という言葉に、騙されていた。
40代は人生の折り返しだと思っていた。違った。
衝撃の計算
ジャネーの法則という考え方がある。
年齢を重ねるほど、時間の体感速度は速くなる。10歳の子どもにとっての1年と、45歳の大人にとっての1年は、同じ長さではない。n歳のときの1年の体感は「1/n」に比例する。
物心がついた7歳から平均寿命の84歳までを、この法則で計算してみた。

45歳は、体感時間の76%が終わっていた。
残りはわずか24%だ。
「人生の折り返し」という嘘
「40代は人生の折り返し」という言葉がある。
この計算を見ると、その言葉がいかに楽観的かがわかる。
40歳の時点で、すでに体感時間の72%が過ぎている。50歳では80%だ。実年数ではまだ半分残っているように見えても、体感では全然違う。
私は40代になってから「これからだ」と思っていた。しかし体感ではとっくに大半が終わっていたのだ。
この事実に気づいたとき、衝撃を受けた。
だから、リストアップした
衝撃から立ち直って、考えた。
体感で残り24%しかないなら、今すぐやるしかない。「いつかやろう」は最も危険な言葉だ。いつかは来ない。
死ぬまでにやりたいことをリストアップした。
そして気づいた。体力が必要なものほど、後回しにできない。マラソンは70歳でも走れるかもしれないが、今の体力で走るのとは全然違う。登山も、自転車も、テニスも——身体が動くうちにやる。
東京マラソンを走ったのも、大学院に入ったのも、このリストから来ている。
お金について、正直に書く
やりたいことをリストアップして、気づいたことがある。
全部やるには、お金がかかる。
マラソンの遠征費、大学院の学費、楽器、カメラ、自転車——どれも安くない。
仕事のやりがいよりも年収を優先する、とにかく稼げばいいという生き方がある。私はそれを選んでこなかった。でも今は少し考え方が変わった。
やりたいことリストにかかる費用と、家族との生活費。最低限その合計額さえ確保できれば、幸福度は保たれる気がしている。必要以上の贅沢はいらない。でも、やりたいことを諦めるための節約もしたくない。
「やりたいことができるだけのお金」を稼ぐ。
それが今の私のお金に対する考え方だ。
残り24%を、濃く生きる
体感で残り24%。
少ないと思うか、まだあると思うか。
ジャネーの法則に基づけば、私たちの体感時間は年齢とともに圧縮される宿命にある。しかし、体感時間が短くなる最大の理由は「新しい経験」が減り「ルーティン」が増えるからだ。毎日が同じことの繰り返しだと、脳は情報を圧縮し、時間を高速でスキップしてしまう。
残りの人生に必要なのは、「時間」を増やすことではなく、「密度の高い経験」を意図的に創り出すことだ。
マラソンを走り、大学院で学び、音楽を奏で、まちを歩く。やりたいことリストは、そのまま「密度の高い経験」のリストだ。
やりたいことは、全部リストに入っている。順番に、着実に、やっていく。
生きる事は、たのしむ事。たのしませる事。
残り24%、全力でたのしむ。
この試算を見て、あなたは残りの体感時間をどのように使いたいと思いましたか?
