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世界情勢激変で旅はどうなる?【息子夫婦と暮らす#24】

息子夫婦タローとムーちゃんに送ってもらい、デトロイト近郊の末息子の家にやってきました。

4人の子どものうち末息子だけ結婚はしていませんが、4人のうち最初に家を購入したのが末息子です。彼の職業はミュージシャンなので自宅の地下は音楽スタジオになっています。地元ミュージシャンの溜まり場であり、練習、録音と常に音楽が鳴り響いている家です。音楽大好きなわたしにとってはたまらなくうれしい環境です。

末息子のパートナーもミュージシャンでサックス奏者です。結婚こそしていませんが、彼女が大学生のころから我が家に出入りしており、付き合いも長いのでわたしは二人をよく知っています。

末息子の家に来るのは、パンデミック以前に夫といっしょに寄ったとき以来のこと。コロナ禍で音楽活動できなかった時間を利用してスタジオの改築をしていたのでかなり環境がアップデートされていました。

タローとムーちゃんにとっては初めての訪問。想像していたよりずっといいスタジオじゃんと興奮し、すぐさま置いてあるギターを手に取り兄弟ジャムを始めましたがしばらく楽しんだあと、留守番しているワンコ二匹が気になるからと帰って行きました。

ということで、今朝は末息子の家でコーヒーのいい香りで目が覚めました。彼女のための朝食を作っているのは息子です。どこの家に行ってもそれぞれのカップルの在り用が垣間見えます。家事はいっさいわたしが引き受けてきた家で育った我が家の子どもたちですが、男女問わずで家事をこなす大人に成長していてうれしいです。

そんなわけで、ダイニングで座っていたら息子が朝ごはんを作ってくれました。つい3年ほど前まで、わたしが作った料理を食べて暮らしていたのに変われば変わるものだなぁと、感慨深い気持ちで朝ごはんをいただきました。

さて、なぜわたしがここにいるかというと、こんな経緯で明日から末息子たちとイタリアに向けって出発するからです。行くと決めたときにはまだ戦争が始まっていなかったので事態は急変です。

イタリアとなると、米国よりはるかに戦場に近いし実際にロシア上空を飛ぶ飛ばないでヨーロッパ諸国も混乱の様子が伺えました。人生何が起こるかわからないとはいえ、さすがにこんな状況となり行くか取りやめるべきかで、悩みに悩みました。

ニュースを見るとただ怖くなります。コロナのリスク+戦争勃発により、これからさらに何が起こるのかわからない言い知れぬ不安に対しての恐怖がわいてきます。

ウクライナの原発攻撃のニュースを目にしたときには、さすがにこれはマズいかも?と驚きましたが、それ以上の事態にはなっておらずフライトも予定どおりのようです。末息子と何度も話し合いましたが、予定のフライトが飛ぶ限りは安全と理解して決行することにしました。

正直、こんなときに旅を楽しんでいいものかというやるせない罪悪感みたいな気持ちもわいてきます。それでも現地に行けば観光業を仕事として生きている人々もいるわけですから、可能な限り経済を回すための行動も必要なはずです。

そして、今回取りやめればたぶん最初で最後のチャンスを失うことになるだろう予感もあります。前回記したように、いつかの未来は予測できないのですから。

迷うわたしを見て、息子タローが言いました。

「ここに1万ドルあります。どっちかに掛けなければなりません」

もし旅を決行した場合、
1、悲惨な事態に巻き込まれる
2、何ごともなく楽しんで帰ってくる

さてどっちに掛ける?と聞かれて、そりゃあどっちかといえば2でしょう。

「だろ?じゃあ行けばいいんじゃない?」

どうしようと悩んでいるところに、具体的な数字を示し、どっちに掛けるかという質問を提示されたことで、決断が簡単になったような気がしました。わたしの迷いは、ニュースを見ているからこその恐怖や不安が原因なのでしょう。

置かれている状況を把握することはたいせつですが、恐怖心こそが本来の危険よりもやっかいなのかもしれません。

それでは、たくさんの思い出を作りに行ってきま〜す。









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yahoi /ライフエディター・エッセイスト 🌺 共感、応援いただけたならうれしいです。 感謝の気持ちは次のどなたかに恩送りします。