【映画記録】Idiocracy(邦題:26世紀青年)はバカばかりがマジョリティとなる未来を描いた作品
ちょうど米国の選挙が終わった最初の週末、末息子とフィアンセ、次男夫婦とQPさんもいたので、みんなでこれから始まるトランプ時代についての話で盛り上がった。
幸い我が家は、パートナーも含めて家族の全員が同レベルで理解し合えるので、遠慮なく政治の話もできる。 とはいえ、みんなが揃って暗澹たる気持ちでいることに変わりはなく、今回の結果に誰もハッピーではない。
末息子が「世の中がどんどんIdiocracyに向かっている」って言うので、Idiocracyってなに?と聞いたら2006年のコメディ映画「"Idiocracy"のことで、Idiot(バカ) cracyの造語による映画のタイトルだった。
映画と現実があまりにかぶるというので、興味がわいた。
次男夫婦もQPさんも見たことがないというので、じゃあみんなで笑い倒して見ようということになった。
……だがしかし、
古い映画なのに現実世界がまるで予見されたような感じもあり、みんなあまり笑っていない。🤣
そうなのだ。
もはや、映画の中で描かれているコメディはほとんどリアルホラーなことを実感した。
【#ネタバレ】
教育や経済的水準が低い層の人々ほど子だくさんで、知的レベルが高水準、いわゆるインテリ層ほど子どもを持つことに慎重で子を作らないうちに、500年も経ったら人類はバカばっかりになってしまった未来を描くブラックユーモア的ストーリーだ。
コメディなので、俳優たちの名演技でそれはそれはバカっぽさがよく出ていて大笑いしたいところなのだけど、いやいや確かに笑えない。
だってこういう人たちこそがマジョリティになってきているもの。
そもそも、わたしは人をバカと切り捨てることには抵抗があるし、そうあるべきではないと心から思っている。IQで人を計ることも、教養のあるなしで人を評することもいいことだとは思っていない。
あらゆる差別もよくないし、人はそれぞれ、いろんな能力があっていいし、勉強ができること=賢さではないし、知性でもない。
けれども、先進国で基本的な教育を受けた者として、最低限の人としてのモラルや常識は守り、基本的な思考力を駆使し自分なりに頭で考えられる大人でありたいと思っている。
しかし、映画の中で描かれている人々の"バカっぽさ"は、あまりに身近で見られる"ぽさ"で笑えない現実。
自分の頭で考えない、考えられない、知性のない人たちばかりになっていくと、バカげたことも声が大きければ信じてしまうし、嘘をつかれていても見抜けない。詐欺師や犯罪者でも崇拝できてしまい、それも民主主義なのだから始末が悪い。
大統領選ラリーで映し出されたハルク・ホーガンが大げさに暴れるあの光景と映画の中の500年後が被って笑えないコメディ。
未来の国家をしきっているバカ大統領の言葉づかいに品位はなく、お行儀も悪い。それに熱狂する民衆の様子などディストピアぶりがまるでこれからの現代にそっくりな予感。
まだ500年経ってないけどね。
2006年にできた映画だけど、今のタイミングならもっともっと話題の作品となっていたと思う。(映画としてはB級だけどアイデアには唸った)
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