笑顔を育む場所は家に有り【#1家にまつわるストーリー】
「人生の最終章を過ごす夫婦の家は新築がいい」
そういい続けた夫は、建築中だったドリーム・ホーム完成を待たずに2020年10月7日永久の眠りにつきました。
たとえ1日でも過ごさせてあげたかったと……今も悔しくてなりません。
今、息子夫婦といっしょに夫が遺したドリーム・ホームで暮らしはじめ、今まで以上に笑顔にあふれた家を育み、夫の分まで楽しんでやろうと思っています。
悔しい、残念、感謝とあふれる想いとともに、これまでに暮らした家にまつわるストーリーを記します。
なぜなら、暮らす場所ってほんとうにたいせつだと思うから。
環境が暮らしを作り、彩ります。
そしてふりかえったとき、
それが人生となっていることに気づいたからです。
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◆日本田舎暮らし編(昔の画像なのでしょぼくてごめんなさい)
結婚生活は名古屋市内の賃貸マンションからスタート。
妊娠がわかったとき夫は
「自然環境のいい田舎でのびのび子育てをしたい」と言い出した。
突然田舎と言われても……。
田舎で家の建つような土地をみつけるって簡単ではないよね。
「ここがいい」と言っても売られていなければ買えないでしょ。
それでも、
「理想の田舎の土地を探すのだ」と夫はあきらめなかった。
来る週末も、来る週末も、田舎に土地探しドラブ。
凝りもせず数ヶ月間ドライブを続けたある日、
みつけた、ここがいい。「売っている!!\(^o^)/」
勝ち誇ったように夫は言った。
「ほらな、意志があれば道は開ける」
田舎だから土地は安い。なんとか買えた。
なけなしの貯金60万円を頭金にして20年の住宅ローンを申し込み、家が建った。

ただし、予算が足りなかったので家本体だけ。
玄関に続く階段はない😂
「だいじょうぶ、オレが作るから」
生まれて2ヶ月の娘と親子3人の暮らしが始まった。
まずは階段を作った。

DIY好きな夫は、真っ白なキャンバスを得た絵描きのごとく、家をどんどん進化させていった。そこにひとり、またひとりと3人の息子たちが加わった。
せっかくの田舎暮らしだからと、犬、鶏、ウズラ、カメ、アヒル……と動物も増えていった。

卵がほしいと飼い出した鶏はキツネに殺られてしまった。
「そばを食べるときにうずらの卵」とウズラも飼った。
卵を生む前に謎の死を遂げてウズラ卵入りそばはあきらめた。😅
そのうち、絵になるからアヒルがほしいと言い出した。
アヒルのガーコとガースケ、ガーキチが加わった。

ウズラは失敗したけど、🐣ガーコは大きな卵を産み出した。🍳
動物たちや子どもたちが動き回る庭で、
夫のつくる楽しみはエンドレス、作る、創る、造る。

遊具もどんどん増えた。
運動神経がイマイチで学校で跳び箱が跳べない娘。
「さぁ、跳んでみろ」跳び箱まで作った。

そのうち、
我が家の庭が楽しいことになっていると、口コミがひろまった。
保育園や学校が終わる夕方になると、地域の子どもたちがこぞって遊びに来るようになった。
「1時間半で迎えにきまーす」
子どもだけおいていく忙しいママたち。
「お茶していっていい?」庭で話し込んでいくママ友。
いつのまにか私設遊園地&親睦の場になっていった。
自然あふれる田舎の春夏秋冬。
🌸春
冬が終わるとうれしくて、ヨモギをたくさん摘んだ。
よもぎ餅、よもぎパン、家じゅうにいい香りが漂う季節。
つくし、わらび、たけのこ、タラの芽と山菜採りは庭さきでできた。
それを楽しみに都会の友だちは週末ごとに家族連れで遊びに来た。
🌻夏
夜、坂の上にある樹木に蜜を塗りにいく。
明け方見に行くと売れるほどのカブトムシやクワガタがうようよいた。
ホタル鑑賞の散歩は我が家の夏の風物詩。
沢での水遊びに大はしゃぎ。

🌰秋
村祭りは子どもたちにとって楽しみな行事。
太鼓もいっしょうけんめい練習した。
ポケットにはどんぐりや得体の知れない木の実がいっぱい。
近所からいただく🌰で栗きんとんをたくさん作った。
⛄冬
目が覚めて窓の外に雪を見れば⛄をつくった。
雪の坂道はソリで滑っては大歓声。
ふりかえれば
季節を感じながらのいい時間だった。
子どもたちの笑い声。ママ友たちとの交流。週末ごとのBBQパーティ。
過疎の山村、神社のふもとの家でたくさんの思い出を作った。
その時点では、
その先に海外移住の人生がまちうけているなんて思いもよらなかった。
そして、
娘が中学生になったころ、南国サモアに大冒険の旅にでた。

12年楽しませてくれた家はそのまま残しておいた。
「いつでもこの家に帰ってこればいいから」
“日本人”のアイデンティティを保ち続けられたのも
日本に「帰る家」があることは大きかったと思う。
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