よしながふみの最新刊情報・オススメ作品・著作一覧と新装版化・ドラマCD情報まとめ
この記事では、よしながふみ先生の最新刊情報とオススメ作品を紹介しています。
また、著作のうちの商業出版物を追える限りすべて網羅し、ジャンル別に分けています。
なお、新装版などが出ている作品は、原則最新のものを紹介しています。
ドラマCD化されているものについてはわかる限りで情報を記載しています。
よしなが先生の作品は同じ作品が複数の単行本に収録されていたりもするので、重複購入には十分ご注意ください。
※これから紹介するものの中には中古でしか入手できないものもあります。中古での購入には駿河屋がオススメです。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれていますが、記事の内容は筆者の実体験や感想に基づいており、記事の公平性を損なうものではありません。
よしながふみの最新刊情報
よしながふみ先生の最新刊は、2026年2月20日発売の『Talent―タレント― 1』と『きのう何食べた?(25)』です。※紙・電子同時発売。
よしながふみのオススメ作品
よしながふみ先生の作品の魅力は、描きこみすぎないシンプルなタッチです。コマの中の余白が多いことでキャラの表情が引き立ち、背景や状況を想像する楽しみがあります。
そんなよしながふみ先生の著作の中で一番のオススメは『大奥』です。
中年カップル、グルメ漫画が好きな方は『きのう何食べた?』も楽しめると思います。
ミステリー調の作品としては『西洋骨董洋菓子店』もおもしろいです。
がっつりラブシーンのあるBLが読みたい方には『1限めはやる気の民法』がオススメ。
中世ヨーロッパが舞台のBLが好きな方は『執事の分際』、『ジェラールとジャック』も楽しめると思います。
※それぞれの作品の詳しい内容についてはこの後の著作一覧で触れています。
非BL
まずはBL要素のない作品からご紹介します。
よしながふみ先生はBL以外のジャンルでも活躍されているので、BLは苦手だけどよしなが作品は楽しみたいという方はこちらから手に取ってみてください。
『環と周』 2023年刊行
レーベル:マーガレットコミックス
現代、明治、1970年代、戦後、江戸時代、そしてまた現代と、様々な時代で描かれる「環」と「周」の物語です。
涙を誘う描写多数で読み終わった後は胸がいっぱいになる作品。
電子化済みです。
『愛すべき娘たち』 2003年刊行
レーベル:ヤングアニマルコミックス(ジェッツコミックス)
母と娘の関係性を主軸に、男女の恋愛について描いたオムニバス作品。
時代時代の女性の生きづらさを鋭くえぐった内容になっていて、初出から20年が経っても根強い人気を誇る名作です。
電子化済み。
『フラワー・オブ・ライフ』 全3巻
レーベル:ウィングス・コミックス→白泉社文庫→マーガレットコミックスDIGITAL
白血病を克服した高校生を主人公にした青春ストーリーで、よしなが先生の作品には珍しい学園ものです。
2004年にウィングス・コミックスから全4巻で出版され、2009年に白泉社文庫から全3巻で再出版、2025年にはマーガレットコミックスDIGITALにて電子化されました。
2006年にはドラマCD化もされました。
※2025年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。→駿河屋.JP|アニメ系CD ドラマCD フラワー・オブ・ライフ/よしながふみ
『こどもの体温/彼は花園で夢を見る』 2010年刊行
レーベル:ウィングス・コミックス→白泉社文庫
1998年に出版された『こどもの体温』と1999年に出版された『彼は花園で夢を見る』は、2010年に1冊に合本する形で白泉社文庫から再出版されました。
『こどもの体温』では主に父と息子の関係性を、『彼は花園で夢を見る』では架空の国の男爵家を舞台に夫婦や親子の関係性を描いています。
ウィングス・コミックス版はどちらも絶版となっていますが、白泉社文庫版
は2025年6月時点でも流通していて、電子化もされています。
ライトBL
ここからは、作中にBL要素はあるものの、描写がライトなものや主題が男性同士の恋愛ではないものを紹介していきます。
『Talent―タレント―』 既刊1巻
2000年の芸能界を生きる俳優たちを題材にした物語です。
モデル出身の清純派女優、顔だけはいい純情少年、仕事のためなら誰とでも寝る実力派俳優、大物俳優の娘としてデビューした個性派女優の4人が主人公で進んでいくストーリーで、当時の芸能界事情に深く踏み込んだ作品になっています。
作中にゲイの登場人物が複数出てくるので、生々しくない程度のラブシーンもあります。
よしなが先生の表現力が光る作品なのでぜひご一読ください。
電子化済み。
『きのう何食べた?』 既刊25巻
レーベル:モーニングコミックス
中年ゲイカップルの同棲生活を食事の面から描いた日常BLで、料理シーンの緻密さからグルメ漫画としても人気を得ています。
連載が進むにつれて登場人物たちが年を重ねていくのも魅力で、物価高騰や同性婚関連の法律改正など、時世の変化を受けて彼らの生活も変わっていくのがおもしろいところ。
ラブシーンはありませんが、カップリングとしては人当たりの良いオネェ系美容師×料理好きで節約オタクの弁護士です。
電子化済み。(最新刊は2026年2月20日発売の25巻です。)
2019年に西島秀俊さんと内野聖陽さんでドラマ化もされ、続編も続々と制作されています。
実写ドラマと関連本についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
『大奥』 全19巻
レーベル:ヤングアニマルコミックス(ジェッツコミックス)
もしも徳川将軍が女だったら?という設定を元に、美男3,000人が集まる男版大奥を描いた歴史SFです。
物語の中で男性同士の恋愛関係が描かれることもありますが、どちらかというと男女のラブシーンの方が多いです。
電子化済み。(2026年7月現在は3巻までKindle Unlimitedで読むことができます。)
キャストや制作陣を変えて何度か実写化されていて、2023年にはアニメ化もスタートしました。
『大奥』の関連本についてはこちらの記事にまとめています。
『西洋骨董洋菓子店』 全4巻
レーベル:ウィングス・コミックス→ウィングス文庫→白泉社→マーガレットコミックスDIGITAL
アンティークなケーキ屋を舞台にした群像劇です。
登場人物のひとりに「魔性のゲイ」がいるので、軽いBL描写がありますが、男性同士の恋愛模様がメインで描かれている物語ではないので、BL初心者の方も挑戦しやすいと思います。
2025年6月時点では、2000年に出版されたウィングス・コミックスは絶版、その後2008年に出版されたウィングス文庫版(全3巻)は紙のみ流通、2017年から配信されていた白泉社文庫版(全4巻)は配信停止、新たにマーガレットコミックスDIGITAL(全4巻)にて電子版の配信が始まっています。
また、2001年に滝沢秀明さん主演でテレビドラマ化、2008年にはアニメ化と韓国で映画化もされました。
さらに2020年にはタイでもテレビドラマ化されています。
また、2002年には豪華声優陣でドラマCD化されています。
※2025年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。
BL
ここから紹介していくのは、性描写もがっつりあるBL作品たちです。
古い作品ばかりですが、文庫化・電子化されているものも多いので比較的手に入りやすいかと思います。
『月とサンダル』 全2巻
レーベル:花音コミックス
1巻がよしなが先生のデビュー作です。
2巻は同人誌を商業化したもの。
世界史の先生に恋する高校生を主軸にした短編集で、1990年代の同性愛者を取り巻く時世を反映した作品になっています。
登場するカップリングは、寡黙で真面目な板前×世界史担当の高校教師の同級生カップルと、料理上手で一途な後輩×眉目秀麗だけど横暴でとっつきにくい先輩の高校生カップル。
2巻では本編のその後の話が描かれています。
2025年9月現在は絶版になっていて、電子化もされていないため、手に入るのは駿河屋などの中古ショップで流通している古本のみです。→駿河屋.JP|ボーイズラブコミック セット)月とサンダル 全2巻
『本当に、やさしい。』 1997年刊行
レーベル:スーパービーボーイコミックス
よしなが先生が雑誌などで発表した短編を集めた短編集です。
収録作品は以下。
「本当に、やさしい。」 →犯罪者×知的障害のある青年のサスペンスBL
「少しだけ意地悪な告白」→アメリカを舞台にした同級生BL
「昨日よりいつも違う日」→友情から始まる高校生BL
「パンドラ」→江戸っ子簪職人×優しい侍の江戸BL
「シノワズリ」→遊び人の伯爵×東洋の血を引く平民従者の中世西洋BL
「執事の分際」→イケオジ執事×わがままお坊ちゃまの主従BL
「ある貴族達の一日」→「シノワズリ」の後日譚
※「本当に、やさしい。」「少しだけ意地悪な告白」「昨日よりいつも違う日」「パンドラ」は白泉社文庫版『ソルフェージュ』に、「シノワズリ」「執事の分際」「ある貴族たちの一日」は白泉社文庫版『執事の分際』にも収録されています。
2025年9月現在、紙版は絶版になっていますが電子書籍版は販売されています。
『ソルフェージュ』 1998年刊行→2004年新装版刊行
レーベル:花音コミックス→白泉社文庫
表題作は、声楽の才能のある元教え子×小学校の音楽教師の年の差すれ違いラブです。
新装版にあたる白泉社文庫版には「本当に、やさしい。」「パンドラ」「昨日よりいつも違う日」「すこしだけ意地悪な告白」の4つの短編も収録されています(この4編は『本当に、やさしい。』に収録されているものと同じ作品です)。
花音コミックス版、白泉社文庫版ともに電子化済み。
『1限めはやる気の民法』 1998年刊行→2012年新装版刊行
レーベル:ビーボーイコミックス→白泉社文庫
大学の法学部を舞台にした切ない青春BLで、よしなが先生の作品の中では群を抜いて描写がセクシーです。
メインカップルは軽そうに見えて一途な代議士の息子×強気で真面目なエリート学生。
スピンオフとして老け専の有能な学生×流されやすい法学部の教授というカップルも描かれています。
ビーボーイコミックス版は全2巻、白泉社文庫版は全1巻で、どちらも電子化されています。
『執事の分際』 2005年刊行
レーベル:白泉社文庫
1999年に出版された『愛とは夜に気付くもの』に、『本当に、やさしい。』に収録されている短編「シノワズリ」「執事の分際」「ある貴族たちの一日」を追加して時系列順に再編集し、出版したものです。
中世ヨーロッパが舞台の貴族BLで、忠実で有能な執事×わがままお坊ちゃまの主従関係が魅力。
メインで描かれているカップル以外もすべてフランス革命期が舞台の貴族ものです。
電子化済み。
『ジェラールとジャック』 2000年刊行→2004年新装版刊行
レーベル:スーパービーボーイコミックス→白泉社文庫
フランス革命前後のヨーロッパを舞台にした年の差BLで、人気ポルノ作家×男娼として売られた貴族の少年の育て愛。
攻めに結婚歴があり、男女問わずいろんな相手と関係を持つので、気になる方はご注意ください。
スーパービーボーイコミックス版は全2巻、白泉社文庫版は全1巻でどちらも電子化済みです。
『それを言ったらおしまいよ』 2004年出版
レーベル:F×COMICS
よしなが先生が様々な雑誌で発表した作品を集めた短編集です。
BLから男女の恋愛ものまで多様な作品が収録されています。
収録作品は以下。
「それを言ったらおしまいよ」→面倒見のいい医者とだらしない作詞家の同級生BL
「私の永遠の恋人」→弟のためにセクサロイドを作る兄を主人公にしたSF風BL
「おとぎの国」→児童カウンセラーといじめられっ子の中学生が登場するディストピアSF
「ある五月」→法律学者が小料理屋の女将と再婚する話
「ピアニスト」→落ちぶれた天才ピアニストがノンケ大学生に恋する話
2025年9月現在、紙版は絶版になっていて、電子のみ流通しています(kindleでは取り扱いナシ)。
インタビュー集・対談集・エッセイ
よしなが先生はインタビューや対談も積極的に引き受けられています。
ここでは単行本化されたインタビュー集、対談集、エッセイ作品などを紹介します。
『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』 2007年刊行→2013年文庫化
レーベル:太田出版→白泉社文庫
よしながふみ先生が豪華作家陣と好きなマンガやお互いの著作について語っている対談集です。
対談相手は以下。
やまだないと先生×福田里香先生
三浦しをん先生
こだか和麻先生
羽海野チカ先生
志村貴子先生
萩尾望都先生
堺雅人さん(文庫版のみ)
2007年に太田出版から単行本が発売され、2013年に白泉社文庫にて文庫化されました。
堺雅人さんとの対談は文庫限定語り下ろしです。
『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』 2022年刊行
出版社:フィルムアート社
よしなが先生の幼少期から同人作家としての活動歴、プロデビューしてからの著作の話などファン垂涎の語り下ろしインタビュー集です。
『大奥』、『きのう何食べた?』、『西洋骨董洋菓子店』のメインキャラが一堂に会した表紙が豪華。
2022年上半期までに出版された著作に関する丁寧な解説もついていて、読むとよしなが作品をコンプリートしたくなるファンブックとなっています。
電子化済み。
『愛がなくても喰ってゆけます。』 2005年刊行
レーベル:F×COMICS
よしなが先生が実在するお店を紹介していくエッセイ風グルメ漫画です。
連載時期が2003年から2005年なので、現在は閉店しているお店もありますが、ストーリー自体がおもしろいので読み物としても楽しめると思います。
電子化済み。
『漫画家ごはん日誌 たらふく』 2016年刊行
レーベル:FEEL COMICS
漫画家のごはん事情を1ページずつのリレー漫画にて紹介していく企画本の2巻にあたります。
よしなが先生は特別インタビューにて参加されていて、『きのう何食べた?』についてお話されています。
電子化済み。
『あの頃のBLの話をしよう[BLインタビュー集]』 2016年刊行
出版社:桜雲社
BL黎明期を支えた作家と編集者へのインタビューを通して90年代のBLブームを紐解いていく企画本です。
よしなが先生も同人活動やプロデビューのきっかけ、BL誌から一般誌に移行した理由などについて語っています。
他のインタビュー本と比べると、推しカプや好きなジャンルについて赤裸々に語っている印象なので、よしなが先生の同人活動に興味がある方は楽しめると思います。
よしながふみ先生の他、漫画家のこだか和麻先生、小説家の松岡なつき先生、小説家で元編集者の霜月りつ先生、長年BL雑誌の編集長を務めた太田歳子さんが参加されています。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
『BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所』 2017年刊行
出版社:宙出版
レズビアンでBL研究家の溝口彰子さんが、BLに関わる仕事をしている方々との対談を通してBL業界を掘り下げている本です。
よしなが先生は、フェミニスト的な観点で見ても価値のある作品を生み出している漫画家として取り上げられています。
『きのう何食べた?』や『西洋骨董洋菓子店』、『ソルフェージュ』、『1限めはやる気の民法』、『執事の分際』、『ジェラールとジャック』についてもお話されているので、これらの作品をどういう意図で描いているのかということを知りたい方はチェックしてみてください。
次回作の構想として芸能界ものを考えているというお話もされています。
よしながふみ先生の他には、漫画家のヨネダコウ先生、中村明日美子先生、トウテムポール先生、スカーレット・ベリ子先生、石原理先生、羽生山へび子先生、小説家の岩本薫先生、榎田尤利/ユウリ先生、C・S・パキャット先生が参加されています。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
まとめ
よしながふみ先生の作品は、BL、非BLに限らず家族関係について丁寧に描かれているのが魅力です。
詳細な料理シーンに触れることができるものも多く、男性同士の恋愛関係だけではない様々な観点で楽しめるはず。
BL初心者の方が挑戦しやすい作品もたくさんあるので、ぜひ気になったものから手に取ってみてください。
