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優しい偽装。

「人の為」って書いて「偽(いつわ)る」。
これ、初めて知ったときは「うわ、日本語えげつな!」って思わへんかった?誰かのために何か
してあげてる顔して、実は裏があるんかいな……みたいな。

漢字の成り立ちとしては「人の形をしたもの=身代わり」とかが語源らしいけど、現代の感覚で
パッと見ると、なんやかんや考えさせられるよね。

最近のSNSとかやと、よく「ギバー(与える人)」とか「テイカー(奪う人)」なんて言葉も聞くやん?「あの人は自分の利益ばっかりやからテイカーや」とか「ギバーにならなあかん」とか。でも、あんまり「人の為、人の為」って意識しすぎると、気づかんうちに心が疲れて「偽物」の笑顔になってまうこともある。

でもな、うちの視点から言わせてもらうと、料理の世界の「偽る」って、もっと温かくてお茶目なもんやと思うねん。

その代表選手が、「カニカマ」やと思うねん。
あれ、冷静に考えたらすごいやん?スケソウダラとかの白身魚をギュッとして、赤い色つけて、「私、カニですけど何か?」みたいな顔して冷蔵庫に鎮座してるわけやん。完璧な偽装工作やんか。

でもさ、あの「偽り」には、めちゃくちゃ「人の為」が詰まってる気がするんよね。本物のカニ
なんて、そうそう手ぇ出せるもんちゃうやん。高いし、殻むくの面倒やし。そんな時にカニカマが「ほな、私が代わりにカニの気分、味わわせたりますわ!」って颯爽と現れてくれる。これ、究極の「見返りを求めないギバー」やと思わへん?

「偽物やん」って笑い飛ばすのは簡単やけど、あの繊維一本一本のほぐれ具合とか、カニっぽさを出すための血の滲むような企業努力を思うと、もはや愛おしいわ。あれは人を騙すための嘘やなくて、日常の食卓をちょっと楽しくするための「優しい嘘」なんやな。

カニになりきろうと必死に頑張ってる姿は、まさに「人の為」に「偽る」のポジティブな形。そう思うと、あの漢字もちょっとだけ柔らかく見えてこん?「本物じゃなきゃアカン」って肩肘張るのもええけど、たまにはカニカマみたいに「それっぽく化けて、みんながニコニコしてくれたらええねん」っていう余裕があってもええよね。

よし、もっとカニカマを献立に取り入れてみようかな!マヨネーズで和えるだけやなくて、ちょっと豪華にカニ玉風にしたり、天ぷらにしたり。
本物のカニやないけど、愛情たっぷり「偽り」まくった特製メニューで、自分も周りも上機嫌に
させてあげようと思うわ!

それでは🍡

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