無言のプレゼン
「くちほどにもない」って言葉あるやん?
普通なら「大口叩いた割には大したことないな、フッ……」みたいな、アニメの悪役が主人公に
やられた時に使うセリフやん?
でもな、これを褒め言葉としてポジティブ変換したら、めちゃくちゃハッピーな日本語になると思うんよ。
口に入れる(食べる)っていう「口の仕事」に
たどり着く前に、「見た目と匂いと音だけで、
すでに大勝利してる」っていう状態。
その奇跡の瞬間が、おうちで「ハンバーグ」を作る時と食べる時、つまり食卓のあちこちに転がってるんじゃないかな?
まず、作る側の視点な。これ、完全に五感をフルに使う演出家やん?
ボウルでひき肉をこねて、両手で「パンッ、パンッ!」って空気を抜く心地いい音。フライパンに落とした瞬間の「ジュワァァァァーーーッ!」っていう、胃袋を刺激するあの音。
蓋をして蒸し焼きにしてる間に、じわじわと
キッチンからリビングへ、肉の脂と玉ねぎの甘い匂いが始まる。
そうなると、リビングにいる食べる側の動きが明らかに変わるんよね。
さっきまでスマホ弄ってたやつが、急に鼻をピクピクさせながら台所を覗きにくる。
言葉では何も言わん。でもな、その「目」が完全に口ほどにものを言うてるねん。
キラキラ輝くその両目が、「今日の晩御飯、
ハンバーグやな? そうやろ? 早く食べたい!」って、口で言うより何倍も熱くストレートに訴えかけてきとる。
それを受け止める作る側の目もまた、「ふふん、楽しみに待っとき」って、目で返事する。台所を挟んだこの無言のアイコンタクト、めちゃくちゃ愛おしくない?
そして、クライマックス。
蓋を開けて、ふっくら膨らんだハンバーグに竹串をすっと刺す。
そこから肉汁が溢れ出てきた、その見た目
これを見た瞬間、作る側の脳内では「はい、優勝。ほんま、口ほどにもないわってガッツポーズよね✨
で、お皿に盛り付けられて特製ソースがたっぷりかかったやつが、目の前にドン!とやってくる。
ここからは食べる側の「口ほどにもない」の
ターン。
お箸をすっと入れた瞬間、さらに中から肉汁が
ブワッと溢れるあのビジュアル。
もう、口に入れてモグモグする前に、お互いの「目」と「耳」と「鼻」が、その美味しさを確信しとる。食べる前からもう、美味しいねん。
「できたでー!」「いただきまーす!」で一口入れた瞬間、やっぱり肉汁とソースが裏切らん仕事をして、期待の斜め上を超えてくる。
食べる側が「うっま!」って目を見開くのを、作る側は「知ってた」って目でドヤ顔しながら見守る。この空間、幸せやんか。
「目は口ほどにものを言う」ほどの熱視線でハンバーグを待ち望んで、いざ目の前に来たら、口に
する前に「口ほどにもないわ!」って圧倒的な
クオリティで勝利を確定させる。
ことわざを2つもねじ込めるおうちハンバーグ、ほんまに最強のエンターテインメントやと思うわ。
みんなの食卓でも、作る側と食べる側で良い意味の「口ほどにもない」を味わってみぃひん?
それでは🍡
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