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「再掲」を「さいかつ」と読んでしまう人たち

再掲」という単語がある。文章やイラストなどを「再び掲げる(掲示・掲載する)」ことで、読み方はもちろん「さいけい」である。

何を今さら、と思う方が大半だろうが、これを「さいかつ」と読んでしまう人がそれなりにいるらしいのである。当然、それでは変換できないので、部首違いの「再」などで表記してしまう人がいる。

嘘だと思うならTwitterなどで「再喝」で検索してみるとよい。信じられないほど出てくるから。

私の主観ではあるのだが、これは比較的近年(10年くらい?)に急増した誤読(誤記)だと思われる。だいたい「再掲」なんて言葉を頻繁に使うのはイラストなどを投稿する、いわゆるオタク志向の人々だと思うのだが、かつてのオタクにはインターネットの「掲示板(けいじばん)」が欠かせないものだった。ゆえに「掲」は「けい」の読みだと当然理解しており、「再掲」を読み間違えるなどあり得なかったのである。

個人サイトに設置するレンタル掲示板にせよ、2ちゃんねる等に代表される大手にせよ、イラストや文章を投稿・閲覧する志向の人にとって「掲示板」は欠かせないものであった。「掲示」という熟語にも馴染みがあったからこそ、「再掲」の意味や読み方も(たとえそれまでの人生で見たことがなくても)即座に推測できたはずである。

今でも掲示板文化自体は残っているが、SNSからネットを始めた人は全く掲示板に触れずに活動することも珍しいことではなくなった。「再掲」を読めない(変換できない)人を見るたびに、往年のインターネットは遠くなったと思ってしまうのである。