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【詩】 地獄絵図

地獄に行くよ そんなことしたら

優しくて 友だち思いでも


両親を大事に思ってたとしても

家族に大事にされてたとしても


地獄に行くよ そんなことしたら

阿鼻叫喚 哀れでむごい責めが待つ


だめだよ死んだら 親より先に

賽の河原で石積むよ 未来永劫


血の海じゃないからいい?

針の山じゃないから我慢する?



地獄に行くよ そんなことしたら

でも 

地獄にいたんだろうに

地獄にいたから 

いっちゃったんだろうに

地獄に思えて 

この世が すべてが


あなたのまわりの人たちは

どうしてあげたらよかったんだろう


うそだから 

地獄なんてうそだから


だけど 

だめだよ死んだら 親より先に




____

何年か前、地獄が題材の絵本が評判になったことがあった。本の中でも語られるが、地獄の中で、理にあわなく思える罰が1つある。

賽の河原で石を永遠に積む罰。大半は子供だ。犯した罪は、親より先に死んだこと。

わたし自身の子供は、もう絵本の年令ではなかったが、話して聞かせると、たいていの子が思うであろう感想を持った。

悪いことをしていないのに、罪をおかしたことになる。

それが、仏教では、悪いことなんだよ。日本では、悪いことなんだよ。

親からもらった体なんだから、自分で傷つけるのは悪いことなんだよ。勝手に死んだらだめなんだよ。

子供にそれくらいしか言えなかった。

キリスト教でも、自殺は罪だ。

親より先に死ぬこと。自分で命を断つこと。禁忌があるということは、そういう思いにかられる人が少なくないということだろう。

わたしは、上の子がはたちになった時、毎年の誕生日と同じ感想を持った。
生きててよかった。
子どもにも。だが、もっと強いのは、わたし自身に。

残される方の地獄。それからは無縁でいたい。そういうことなのかも、わたしの涙は、悲しみは。自分のことだけ。

だから。

自分でない人の気持ちは、わたしには知れない。わかるような気がしても、わかってあげられる気がしない。

思いつめた人がかかえる闇。誘うように押し寄せる、いっときの囁き。選んでしまったら戻れないことを知っていても。

それでも。

地獄に落ちるよ。

言葉ひとつで、何になる。その人でないわたしに、何がわかる。

そう思ってはいる。何もできないのも知っている。わたしは、それでも、そのだれかのことを思わずにはいられない。


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