夜中に子どもが高熱を出したら?薬剤師パパの判断基準と解熱剤の正しい使い方
「夜中に子どもが突然高熱を出した。病院に行くべき?朝まで待てる?」
「解熱剤を飲ませたいけど、どれを使えばいいかわからない」
「大人用の薬を少量ならあげてもいいんじゃないの?」
子育て中、一度は経験するシチュエーションではないでしょうか。
私は病棟で働く薬剤師として、発熱した患者さんへの解熱剤の使い方を日々考えています。
でも、上の子が1歳半のとき、夜中の2時に突然39.5℃の熱を出したとき——正直、一瞬焦りました。
専門知識があっても、自分の子どものこととなると別。これが本音です。
この記事では、その経験も交えながら「薬剤師パパが実際にどう動くか」をお伝えします。
⚠️ 本記事は一般的な健康情報です。お子さんの状態が心配な場合は、かかりつけ医や小児科専門医にご相談ください。
🔍 まず「体温の数字」より先に見るもの
39℃という数字に焦る気持ちは、とてもよくわかります。
でも薬剤師として真っ先に確認するのは、体温計の数字ではなく「様子」です。
⚠️ 体温より先に確認する3つのポイント
👁 顔色:真っ青・土気色・唇が紫っぽくなっていないか
💬 反応:名前を呼んで目が合うか、泣き方がいつもと違わないか
🌬 呼吸:ゼーゼー・ヒューヒューという音がないか、苦しそうでないか
39℃あっても、目がしっかり合い、水分がしっかり取れているなら、必ずしも「すぐ救急」ではありません。
逆に38℃台でも、顔色が悪く反応が鈍ければ、それは受診を急ぐサインです。
👉 数字だけで判断しないことが最初のポイントです。
💧 やること①:水分補給を最優先にする
発熱時に本当に怖いのは、「体温」そのものよりも脱水です。
熱が上がると汗や呼吸で水分がどんどん失われます。
水分が取れているかどうかが、その後の回復を大きく左右します。
✅ 我が家でやっていること
・経口補水液(OS-1など)を少量ずつ、5〜10分おきに
・嫌がる場合はスポーツドリンクを2倍程度に薄める
・アイスやゼリー飲料でもOK(とにかく水分が入れば◎)
👉 「飲めているか」が最重要チェックポイントです。
💊 やること②:解熱剤を正しく使う
発熱は、体がウイルス・細菌と戦っているサイン。
そのため「熱がある=すぐ解熱剤」ではありません。
ただし、つらそう・眠れない場合は、解熱剤で楽にしてあげることに意味があります。
📌 子どもに使える解熱剤はアセトアミノフェンが基本
(カロナール、アンヒバ座薬など)
・用量:体重1kgあたり 10〜15mg
・間隔:4〜6時間以上あける
・1日上限:60mg/kg
例)体重15kg → 1回150〜225mg
市販薬では「小児用バファリンCII」などが該当します。
👉 必ず成分表示を確認してください。
🚫 薬剤師パパが「絶対にやらないこと」3つ
❌ ① アスピリン系は使わない
サリチル酸系は「ライ症候群」のリスクがあり、15歳未満は原則NGです。
❌ ② ロキソニン・ボルタレンを使わない
小児では禁忌または慎重投与。大人の常識は通用しません。
❌ ③ 短い間隔で解熱剤を使わない
効果は変わらず、副作用リスクだけが上がります。
🚨 「すぐ受診」すべきサイン
ひとつでも当てはまれば、夜間でも受診を検討してください。
#サイン ①生後3ヶ月未満で38℃以上②けいれん(特に5分以上)③呼吸が苦しそう(ゼーゼー・ヒューヒュー)④ぐったりして反応が弱い⑤6時間以上、水分が取れない
📞 迷ったら「#8000」
子ども医療電話相談(#8000)
夜間・休日でも小児科医や看護師に相談できます。
👉 「受診すべきか」の判断を一緒にしてくれます。
我が家でも利用しましたが、かなり冷静になれます。
🌿 まとめ
✅ 覚えてほしいポイント
・体温より「様子」を見る
・水分補給が最優先
・解熱剤はアセトアミノフェン
・危険な薬は使わない
・受診サインを知る
・迷ったら #8000
知っているだけで、夜中の対応は大きく変わります。
突然やってくる子どもの発熱。
この記事が、いざというときの安心につながれば嬉しいです。
次回は、「胃薬の選び方、『むかつき』『胃痛』『胸やけ』で全部違う話」をお届けする予定です。
⚠️ 免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の症例への助言ではありません。お子さんの状態・体重・既往歴によって適切な対応は異なります。実際の服薬・受診判断については、必ずかかりつけの小児科医・薬剤師にご相談ください。
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