【薬屋のひとりごと34話】猫猫、後宮の怪談会へ——その夜、封じられた秘密が蘇る
今夜、後宮で“禁断の怪談会”が開かれるーー。
「今宵は肝が冷える十三の話を楽しみましょう。」
闇に包まれた後宮で、猫猫が知ることになる“真実”とは?
🐱 猫猫、桜花の策略にハマる!——怪談会へ強制参加!?
翡翠宮に新しい侍女たちが加わり、仕事はぐっと楽に。
それをいいことに、猫猫は「お疲れ様でした!」とそそくさと “理想の薬草ラボ” =翡翠宮の物置きへ直行しようとする。
だが、そんな猫猫の前に 桜花が立ちはだかった。
早く新しい次女たちに慣れてほしいという桜花らしい気配りだ。
その気遣いに気づいていた猫猫は、 「すみません。勝手なことばかり…」 と素直に謝る。
しかし——
「だよねぇ。それなら今夜は付き合ってもらうわ♪」

ガシッと手首を掴まれ、桜花は “してやったり” の笑み。
——これは 完全に桜花の罠 だった。
🌙 夜の後宮、猫猫まさかの“怪談会”へ!?
桜花に連れられ、たどり着いたのは 後宮の北側にある古びた建物 。
「たまにはこういうのもいいでしょ?」と得意げな桜花。
部屋の中には、すでに 12人の女官たち が集まり、
小さな灯火を手に円陣を組んでいた。
中央には 火鉢——
その静寂を破るように、妖しい声が響く。
「みなさん、お話の準備はできていますか?
今宵は 肝が冷える十三の話 を楽しみましょう——」
にやりと笑う女官の顔が、炎に照らされゆらめく。
これから始まるのは “後宮の怪談会” 。
でも、集まったのは…… 十二人のはず だった。
後宮の夜に響く…怪談会、開幕!
怪談好きだけど怖がりな桜花は、布をぎゅっと握りしめる。
だが、話の内容は後宮で囁かれる噂話程度で、肝が冷えるほどではない。
この怪談会には決まりがあるらしく、語り終えたら灯火を吹き消す。
火が消えるたび、闇が深まり、おどろしい空気が広がっていく…。
次の話が始まろうとした、そのとき——
猫猫の肩をツンツンとつつく者が。
「……こんばんは。」
振り向くと、布を深くかぶった子翠がいた。
「……食べる?」まさかのスルメ。
こんな場所でスルメをもぐもぐ食べるのは子翠だけだろう。
しかも一ぱい丸ごと持ち歩いている…。
猫猫も一本受け取り、静かに噛みしめた
禁忌の森の怪談…その裏にあるものは
次の語り手が話し始める。
「これは私の故郷の話——決して入ってはいけない森があった。」
飢えた子供が禁を破り、森へ入る。
戻った子供は母にこう告げた。
「いいことを教えてあげる。森には食べ物がたくさんあるよ。」
だが、この噂が広まり、親子は村八分にされてしまう。
ある夜、親子の家にゆらめく光が入っていくのを見た者がいた。
翌朝、子供は息絶え、母は死の間際にこう呟く。
「ねえ…いいことを教えてあげる。」
不気味な笑みを浮かべたまま——。
この話を聞いた猫猫は、「なるほど」と一言。
部屋の空気がどんどん重くなる中、桜花は何度も猫猫にしがみつく。
だが、その傍らで、猫猫は眠気に襲われていた。
怪談会はまだ続く——だが、この眠気の正体は…?
子翠の怪談——鈴の音が響く夜
子翠が語り始めた。
いつものあどけなさは消え、違う声色で——。
ある僧侶が葬儀を終え、帰路につくが日が暮れてしまう。
ススキの平原で見つけた古びた民家に泊めてもらうことに。
若い夫婦に迎えられ、僧は礼として経を唱え始める。
その時——。
「そんなんじゃダメだよ、あたし、一人になりたくないんだ。」
「どこだ、あの僧は……!」 鈴のような奇妙な声が響く。
ナタを握った女が獣のような目で探し回る。
——風が吹いた。
僧は必死に経を唱え続ける。
やがて咀嚼音が止み、静寂が訪れた。
翌朝、夫婦の姿は消え、地面には虫の羽だけが落ちていた——
猫猫が感じた違和感——子翠のもう一つの顔
子翠の語りは、いつもと違った。
声も、表情も、まるで別人のよう——。
それとも、いままでみてきた子翠が別人なのか?
猫猫はふと横目で見る。
「……この横顔、どこかで——」
そう思った瞬間、子翠がにっこり笑う。
「猫猫の番だよ。」
いつも笑いながら虫を捕まえている子翠。
でも今日は違う。
まるで別の人物のように演じ分けているような——。
そして、その瞳の色は…確かに見覚えがある気がする。

まだ一言も声を聞いたことのない、あの方に——。
封じられた後宮の悲劇——少女たちが遺した呪いの言葉

最後の語り手——年かさのある女官が静かに語り始めた。
先帝の時代、後宮は次々と区画を広げていた。
強大な権力を持つ大皇太后が、先帝の好みに合う少女を集めていたのだ。
少女たちは外に出ることも許されず、閉ざされた宮中で時を過ごしていた。
その中に、一人の少女がいた。
彼女は身ごもり、先帝に助けを求めた。
だが、皇宮を出ることも許されず——
死の間際に、こう呟いた。
「次は、お前たちの番だ。」
——そして、十三話目が始まろうとしたその瞬間。
猫猫は、はっとして立ち上がる。
命を奪う静かな罠——見えざる毒
猫猫は急いで窓を開け、新鮮な空気を吸い込んだ。
桜花と子翠に、ぐったりした女官たちを窓際へ運ぶよう指示する。
「密閉された室内で、火鉢の炭が不完全燃焼を起こしていたのだ。
一酸化炭素が充満し、誰も気づかぬまま命が奪われるところだった。」
もし遅れていたら——。
その時、どこからか不気味な声が響いた。
「……もう少しだったのに……」
猫猫が振り向くと、そこにいるはずの主催の女官の姿はなかった。
猫猫の考察——禁忌の森、人魂の正体
うやむやに終わった怪談話の後、子翠が「さっきの話、結局なんだったの?」と尋ねた。
猫猫は考える。
禁忌の森は迷信ではなく、理由があったのかもしれない。
森には毒のある食べ物も多く、昔、誤って毒を口にした者が出たことで、
「森のものを食べるな」 と言い伝えられたのだろう。
飢えた親子はツキヨダケを食べてしまった。
毒性は強くないが、衰弱した親子には致命的だった。
このキノコは暗闇で光る。
村人が遠目に見た時、それはまるで人魂のようだったのかもしれない。
母親は死の間際、こう言いたかったのだろうか。
「森には美味しいキノコがあるよ。」
——それは、村人へのささやかな復讐だったのかもしれない。
あすごはんのひとりごと「1分で分かる!毒キノコ・月夜茸のポイント

🌙 月夜茸(ツキヨタケ)って?
全国に生える 毒キノコ。
初夏〜秋に発生し、暗闇で青白く光るのが特徴。
🍄 間違えやすいキノコ
ムキタケ、ヒラタケ、シイタケにそっくり!要注意⚠
☠ 毒性と症状
・100℃で15分加熱しても 毒は消えない
・食後30分〜1時間で 嘔吐・腹痛・下痢 発症
📊 発生件数が多い!
全国の 毒キノコ中毒の半数以上 が月夜茸が原因。
特に 秋は危険!
✅ 対策
・知らないキノコは 採らない・食べない
・もし食べたら すぐ医療機関へ!
・残ったキノコは 保管して原因究明 に活用
➡ 発光するから神秘的…でも猛毒!
月夜茸には要注意⚠
十三人目の語り手——消えた女官の囁き
翡翠宮に戻ると、読書をしていた紅娘が顔を上げた。
「思ったより早かったわね。」
「ちょっとした騒ぎがありまして。」
「去年までこの集まりを仕切っていた女官が亡くなったのよ。
気の利く、良い人だったわ。」
だが彼女は、後宮から出られぬまま亡くなった。
——先帝のお手付きだった方なの。
「この集まりが、彼女にとって唯一の楽しみだったそうよ。」
あの女官が語った怪談は、彼女自身の物語だったのか。
それとも、彼女の無念を知る者の悪戯だったのか。
「今宵は肝が冷える十三の話を楽しみましょう。」
……だが、あの場にいたのは 十二人 のはずだった。
十三番目の怪談にならずに済んで、本当によかった——。

「猫猫、今晩一緒に寝て!!」
背筋が凍る夜になるはずが、
ただただ寝苦しい夜となったのだった。
今回は、伏線がちりばめられた回でした。
あの女官は幽霊だったのでしょうか?それともいたずらか?
先帝の時代に後宮は拡大されたというエピソードから考えると、
先帝のお手付きだった女官は少なくないような感じですね。
診療所にいた中年の女官たちも同じ境遇なのでしょうか?
そして、なんといっても、シスイの横顔に見覚えがある。
こちらが一番の謎ですね。
さらにシスイの怪談話が意味深でした。
雌の鈴虫が、雄を喰らう
今期の薬屋のひとりごとの後半の展開につながるのか?
そのあたりも気になるところです。
次回第35話はいよいよ、薬屋ファン待望の『狩り』
これを映像でみれるなんて楽しみすぎます。
盛り上がること間違いなし
次回第35話『狩り』をみなさんと一緒に楽しみたいと思います。
youtubeでも解説・考察をお話ししています。
薬屋のひとりごと
【スタッフ】
原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
総監督・シリーズ構成:長沼範裕
監督:筆坂明規
副監督:中川 航
脚本:柿原優子・千葉美鈴・小川ひとみ
キャラクターデザイン:中谷友紀子
美術監督:髙尾克己(ARED) 色彩設計:相田美里
CGI ディレクター:永井 有 撮影監督:鈴木麻予(T2 studio)
編集:今井大介 音響監督:はた しょう二(サウンドチームドンファン)
音楽:神前 暁・Kevin Penkin・桶狭間ありさ
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会
【キャスト】
猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸 玉葉妃:種﨑敦美
梨花妃:石川由依 里樹妃:木野日菜
小蘭:久野美咲 子翠:瀬戸麻沙美
ナレーション:島本須美
【アニメ公式HP】 http://kusuriyanohitorigoto.jp
【アニメ公式X(旧Twitter)】 @ kusuriya_pr
【アニメ公式TikTok】https://t.co/IUm6rUecdx
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
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