Netflix 『アンブレラ・アカデミー』
(お題企画「#Netflix 感想文」に合わせて、過去に自分のブログに書いた記事を転載しました。⇨ 索引はここ)
【2023年12月15日 記】 Netflix で『アンブレラ・アカデミー』THE UMBRELLA ACADEMY 全30話を見終わった。【註】
一番思ったのは、よくもまあ、こんな取っ散らかった物語を考えたな、といういこと。
(【註】この時点ではこれで終わりだと思っていたのですが、まだ続きがありました)
主人公はハーグリーブス家の7人きょうだい。きょうだいと言っても血が繋がっているわけではない。全員が同じ年の同じ日の同じ時刻に生まれた。それを金満家のハーグリーブス卿が養子にして(と言うより、むしろ金で買い取って)育てた。
7人にはそれぞれ異なった超能力があるが、そのうちの一人ベンはすでに死んでいて幽霊になっており、一番下(7号)のヴァーニャには何故か超能力がない、というのが冒頭の設定だ。
こういう物語では一般的にその7人がそれぞれの特性を活かして、力を合わせて悪を倒すというのがありがちなパタンだが、如何せん、この7人はそれぞれが違うことを考えて、バラバラに行動し、いざという時にみんな勝手にどっかに行っていて人数が揃わなかったり、時には殴り合いの喧嘩をしていたりもする。
起承転結の転として仲間割れによるチームの危機が描かれることはよくあるが、この物語では起から結までずっとバラバラなのだ。
そして、育ての親であるハーグリーブス卿は、この手の話では大体は慈愛に満ちた父であるか、厳しい指導者ではあるが実は子どもたちのことを心底思っているかのどちらかであるのだが、これが結構ひどい爺さんなのである。
それに加えて、5号(何故か彼だけは名前ではなく Five と呼ばれる。しかも、時間移動に失敗して彼だけは半ズボンの子供の姿をしている)の能力によって、彼らは頻繁に時間移動していろんな時代に飛んでしまう。
そんなてんこ盛りに取っ散らかった設定にすると、却々物語が収束しないのである。なのに、よくもこういう駒を揃えて物語を始めようと考えたものだと感心するのである。
単なるスーパーヒーローものに留まらず、それぞれの出生の秘密が絡み、メンバー同士の、あるいは他の誰かとの色恋もあり、そのうちの何人かは敵だったりもする。
謎の「委員会」との壮絶な戦いがあり、新しい能力の覚醒や新しいセクシュアリティの発見もあり、送り込まれる殺し屋たち、飛んだ先の別の世界での自分との邂逅、タイムリープのパラドックスなどなど頭がくらくらする。
あまりにも取っ散らかって、観ていて途中で分からなくなったりもしたが、あっち行ったりこっち行ったりの、その取っ散らかり具合がとても面白かったのも事実。
随分時間がかかったが 30話を堪能した。
◇
【2024年8月24日 追記】 Netflix の『アンブレラ・アカデミー』を見終わったので、恒例の「備忘録」を更新して掲載します。
4シーズン 36エピソードを費やして漸く完結したわけですが、ようまあ、あんな取っ散らかった話を、と言うか、自ら取っ散らかし続けてきた話を完結に持って行ったなあという感じ。
シーズン3までは 10エピソードずつだったのに、なんでシーズン4は6話で終わりやねん!? 息切れしてしもた?という気もしたし、さすがに最後に来て筋運びに無理やり感もありましたが、でも、7人のきょうだい+ライラの8人が最後はひとつになるという展開は悪くなかったです。
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