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懇親会が苦手...いつまで経っても、変わらない男

いつまで経っても、変わらない男。

この時期、会社では決起大会なるものが多い。

各発表が終わる。すると皆で一斉にテーブルを並べ直して、どこからか飲み物やおつまみが出てくる。誰かが音頭をとって、乾杯。

その瞬間から、自分はいつも少し、遠くにいる感じがする。

いくつかの島になったテーブル。各自、どんな気持ちで向かうのだろう。
好きな人同士?知ってる人同士?普段しゃべれてない人?

自分にとってはここが、毎回の勝負どころだ。

何の勝負か。——一番、気を使わずに済む集団を見つけること。
それだけだ。

いつからだろう、こんな自分になっていたのは。

誘われて飲みに行く。気がつけば、話の輪から少し外れた場所に立っている自分がいる。

人気の店、芸能人、トレンドのワード。わからない。
でもわからないままでいるのも居心地が悪くて、わかったふりをする。
面白くなくても笑う。驚かなくていいことに驚いてみせる。

気づけば、ずっと演じている。

——とても、しんどい。

帰り道、いつも考える。なんで皆んなあんなに情報を知ってるんだろう、盛り上がってた芸能人って漫才師? 歌手? なんか興味も持てない....

..

そして、、、なぜ自分はあの輪の中に入れないのだろう。なぜあの人たちのように、あんなふうにはしゃげないのだろう。

でも、ある時気がついた。

話の内容が、よくわからないのだ。ただ、それだけのことだった。

だったら、入らなければいい。それが結論だった。

飲めもしないお酒。割り勘で払って、笑顔で「お疲れさまでした」と言う。そんな消耗、しなくていい。

つくり笑顔も、いらない。無理に驚くのも、いらない。
ただ自分の精神を削るだけだ。

それより——明日はクルマどこをどう直すか。
そっちを考えている方が、ずっと楽しい。

ただ、決して孤独だけのわけではない。

仲のいい友人とは、数時間居酒屋にいることもある。話して、聞いて、討論して、怒って、また会おうと言える。ただし少人数だ。

そして気づけば、どこか似たようなタイプの人間ばかりの集まりだ。

知らない人が集まるクルマのオフ会には行ける。セミナーにも行ける。懇親会にも、一応出られる。

——そっか。目的が同じなら、大丈夫なのか。

答えは、意外とシンプルだった。

変わらない男の、謎が解けた気がする。

これからの自分の人生は——自分でハンドルを切っていけそうだ。

媚びない男の人生に、幸あれ。

(終わり)

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