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心臓を患って10年、気づいたこと。 ~きっと人それぞれと思いつつ~

(この記事は結論まで無料でお読みいただけます)

私は2014年6月30日、急性心筋梗塞と診断され、緊急入院しました。
手術の際の検査で、すでに複数の血管が危険な状態であることが判明。
翌年3月には、3か所の冠動脈バイパス手術を受けました。
ところがそのうちの一本が詰まってしまい、なんどか修復を試みていただいたものの、結果バイパスは2本で現在に至っています。

……と、ここまでは医学的な事実の羅列です。
でも、病気というのは、それだけでは済まないものですね。


「怖い」から始まった

今思い返しても、最初のころは何をするにも怖かった。

「今晩が山です」と家族に告げられたほどの発作だったこともあり、退院前には看護師さんから生活全般について徹底的な注意がありました。

だから退院前はとても元気だったのに、退院するともう怖くて怖くて!!

あれが良かったのか悪かったのか……
それは、いまだにわかりません。

ただ、私はその“注意”をまともに受け止めてしまって、家に戻ったあとも何をするにも不安で、ずっと身体をこわばらせながら生きるようになってしまいました。

その影響は、バイパスの閉塞という異常事態を経てはいるものの、なんと5年後まで続いたのです。


リハビリと“心のケア”

幸いにも治療を受けた病院は私の家の近くにあり、心臓リハビリセンターが院内にありました。
理学療法士さんに身体のケアを、そして臨床心理士さんには“心のケア”を──。

私は、この2本柱にずいぶん助けられました。
いまでも時折、心理士さんの元を訪ねては、いろんな話をしています。
あの場所がなければ、私はきっと途中で心が折れていたでしょう。


精神神経科との付き合い

心臓病と“心の病”は、かなり深いところでつながっている──
お医者さんに教えられていたものの、これは実感です。

私はもともと2007年にも精神神経科にお世話になったことがあり、
その縁で今回も医師と心理士の方から「早めに相談したほうがいい」と助言をいただきました。

その判断は正解でした。

精神神経科通院最終日に、担当の先生から言われた言葉が今も忘れられません。

「本当によくがんばりました。診断時は明らかにうつ病の症状でしたが、
うつ病系の薬は心臓に悪影響を与える可能性があるので、できるだけ抗不安剤で治療する方針でした。
そんな関係で、治療上あなたにはかなりつらい言葉をつかって応対したかもしれません。でも、そこでがんばってくれたから、うつ病の薬を使わずここまでこれたのです。」

その言葉を胸に、私はなんとか社会復帰を目指し、働き、日々をやり過ごしていました。


石垣島で起こった“心の逆転”

2017年に身体障害者4級をいただいたあと、2019年、職場の事情で突然の失職。
そのとき私は、ふと「旅行してみよう」と思いました。

向かったのは、友人の住む石垣島。

飛行機に乗るのも久しぶり。不安は大きく、抗不安剤を飲み込んでから搭乗しました。
でも──あの数日間の滞在で、何かが変わりました。

友達にあちこち案内してもらった後、彼が出張で島を離れた翌日。
ホテルで洗濯をしながらふと気づいたのです。

 「あれ?……わし、普通に生活してるやん」

その気づきは私に自信を与えてくれました。
レンタカーを借りて一人で島を巡り、竹富島まで足を伸ばす。

 全部「普通に」できた!

気づけば、不安の多くが消えていたのです。

帰りの飛行機では、もう抗不安薬を飲もうとは思いませんでした。
……今でも思います。「あれが転機だった」と。


いま振り返って

この10年以上、もちろん心臓の薬は続いています。
でも、抗不安薬の出番はほぼなくなりました。

こういった経験談に個人差は当然あるでしょう!!
同じ病気でも、症状も、経過も、心の在りようも、人それぞれ。

だからこそ、この文章はあくまで「私の場合」です。

でも、もし今、あなたが似たような不安の中にいるとしたら──
「こんな例もある」ということを、どこかで覚えていてもらえたらうれしいです。

読んでくださって、本当にありがとうございました。


💠 ここからは「お気持ち」だけ

このnoteはここまで無料で読めるようにしています。
けれど、もしほんの少しでも「何か感じた」「役に立ちそうだ」と思ってくださった方がいらっしゃれば……

この先の「あとがき」を読んでください。
(お礼にすぎませんが)


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