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ディズニーCEOの伝記は2000年代のアメリカエンタメビズが実感できる名著です

  ビジネス書はこういうタイトルにしないと売れないのですかね?僕みたいに、こういう「how to な啓蒙書」感のタイトルだとチェックせずに避けてしまう読者がいることも出版社は知って欲しいです。原題「The Ride of a Lifetime: Lessons Learned from 15 Years as CEO of the Walt Disney Company」とニュアンスはだいぶ違いますよね。
 内容は素晴らしくかつ示唆に富んでます。ニューミドルマンコミュを一緒にやっている脇田敬が推薦してくれなければ手にすることはなかったでしょう。サンキューワッキー!
 伝説の創業兄弟亡き後のディズニーがエンタメ企業として大きくウイングを広げ、デジタル時代の総合メディア企業になったことはぼんやり知ってましたが、15年間経営の舵取りをしたロバートアイガーによる自伝によってそのプロセスをリアルに知ることができました。翻訳も読みやすくロバートの肉声が感じられるようでとても良いです。
 特にスティーブ・ジョブズとの交流は泣ける話でした。ジョブスに限らずクリエイティブな分野で才能のある人は時にわがままで、突飛な言動をとります。ジェネラリストで辛抱強い常識人である筆者は、そんな人達とも誠実な態度で丁寧なコミュニケーションをとって、信頼関係を築いていき、企業の成長に結びつけます。アーティストマネージメントにも通じる姿勢で、僕も自分の至らなさを感じて、見習いたいと思いました。 
 ドキュメンタリー映画『二郎は寿司の夢を見る』で「 すきやばし次郎」のファンになり「職人」について考察するくだりも興味深いです。ストイックな映画で僕も好きです。外国人の眼を通して日本人の伝統的な感覚を知るのは新鮮で良いですね。

 全体を読んでいて感じたのは、映像ビジネス全般がテクノロジーによって、構造変化が必要になっていること、アメリカの経営者達はそこに真剣に取り組んでいます。やはり日本の在京地上波テレビ局は規制と優越的な立場で、過度に守られてるということを確認します。日本の経営者に、必死で改革に取り組むボブの爪の垢を煎じて飲ませたいと何度か思いました。

 エンタメビジネスに興味がある人はマストで読むべき本だと思います。激オススメ。

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山口哲一:エンターテック✕起業 モチベーションあがります(^_-)