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子宮頸部前がん 高度異形成① | 手術しない選択

長らくトルコの夫の実家でお世話になり、毎日家族と顔を合わせ食事を共にしていたあの日々から、もうひと月が経とうとしている。我が家に帰宅してからまた、日中ひとりで過ごす以前の生活に戻ったが、賑やかなトルコでの生活とのギャップのせいか、あまり気力が湧かず日々を溶かしながら過ごしていた。

そんな平凡な日常を大きく揺るがすできごとが起きた。高度異形成という病が見つかったのだ。6月に子宮頸がん検診を受け、7月半ばに要再検査の結果が届いた。すぐに予約し、帰国後受けに行ったその結果を今月1日に聞いたばかりだ。

高度異形成とは、子宮頸がんの前がん病変。がんではないが、がんになる可能性が極めて高いと言われている。診断された高度異形成の次の上皮内癌は、がんのステージ0にあたるそうだ。

検診で引っかかったものの、再検査の結果が出るまでまあ大丈夫ではと安易に構えていた。何かあるにしろ手術にはならぬであろうと根拠のない自信があったが、診断されたかの病は手術必須ということであった。

いろいろな考え方の先生がいらっしゃるかもしれないが、ひとつ手前の中度異形成までは手術必須ではないそうだ。円錐切除というお腹を切らずに行う手術になるらしく、切り取ることで子宮頸部が少し短くなり、流産や早産のリスクが上がるという記述もあった。

先生からきちんと説明を受け、嫌なことはなるべく早めにと、1週間後に手術の予約を入れた。採血し、諸々の検査や入院の説明を聞き終えて自宅に戻ったが、ふと手術をしない選択もあるのではという疑問が湧き起こった。先生や看護師さん、みなさんとてもやさしく丁寧に対応してくださっていたので、病院に対して不信感があったというわけでは決してない。手術が必要と聞き、そうかとあまり考えずに決めてしまったが、自分の体や未来に対する意思決定を軽んじてしまった自分に対して疑問を抱いた。一般論ではなく、自分の体のことは自分の意思と責任でもってしっかり考えて決めたいと思った。

当初、診断からちょうど1週間後に手術をする予定であった。予約した2日ほど後に電話を入れ、手術をやめ、いろいろな方向から考えたい旨伝えると、真摯に対応してくださった。

手術をしない選択をした方の情報は、手術をした方のそれよりかなり少ない。「手術しないなら診れない」と言われてしまい、数ヶ月間いろいろな病院を転々としながら、毎度初診で検診を受けているという方もいらっしゃった(少し前に通院できる病院が見つかったと書いていた)。病院の意向に沿わなければ診てもらえないところも多いらしく、自分も突っぱねられてしまったらどうしようとかなり緊張していたが、幸い今後どうするかしっかり話しましょうとおっしゃってくださり、再度病院に伺った。

通常行う治療に応じず、一般的でない自分の選択を嗜められはしたが(もちろん手術は勧められ続けている)、幸い不快な対応を受けることはなかった。生きていれば、相手が意図せずとも無意識に傷つけられることも多々あるが(逆も然り)、選択を否定されることに嫌悪し、悲しみを感じてしまうタイプのわたしの自尊心を、大きく傷つけられることがなくてよかったと心底安心した。こんな選択をしておいてなんだが、自分は常識人と思われたい想いが強いのだなと改めて気がついた。

そんなこんなで、手術せず治してみようと思っている。だがみなさま、どうぞ心配はしないでください。手術は絶対しないと決めているわけでもなく、今後どうするかもわからない。結局詳しくはわからないからと人(病院)に委ね過ぎず、自分でも知る努力をし、現状を理解しながらその都度考えていこうと思っている。

とくに自分は病人だとも思っていないが、俗にいう闘病記的な(かなり大袈裟だが)、経過観察のご報告のようなものを気まぐれに書けたらなんて思っている。手術をしない方の情報がまだまだ少なかったので、今後、同じ状況になり不安を抱いている方の参考にしていただけることがあれば、そんな素敵なことはないなと思っている。

ちなみに診断されてから心がけていることは、恐れないことと湯船に浸かること。は?と思われよう、そして人類みな数千年前からご存知であろうが、お風呂に浸かると体が温まり、睡眠の質も明らかに違うことを改めて実感している。

結局は、そんなことの積み重ねがとても大事なのではと思っている。それらを蔑ろにし、自分の体を気にかけないわたしにとって、絶好の機会を与えてくれた高度異形成という診断。サインを示してくれた愛しい体に感謝しつつ、きちんと向き合っていく所存だ。

こんな本を読んだりしている
何かいい情報や情報源があれば
ぜひご一報くださいませ!

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トップ画は、最近つくったトルコのErişte salatası(エリシテサラタス)というパスタサラダ。エリシテというパスタは、夫の母の手づくり。夫の希望により、トルコを発つ数日前にたんまり仕込んでくれた。

お母さんはエリシテサラタスにディルを入れていたが、ご近所でディルを入手できる場所をわたしは知らない。欲しい食材(添加物の入っていない調味料や好みの日用品、可能な範囲で取り入れたい無農薬野菜など)が手に入らない近所のスーパーに定期的に怒り、ストレスを溜めている。病気の診断もされたことなので、なるべくストレスフリーな生活を心がけねばとも思っている。

こちらは最近の夫
ひらがなを学びはじめ絵本で学習している図

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