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コーヒーの前で | 朝ごはんへの向き合い方

国籍でどうこうは特にないが、夫がトルコ人でよかったことのひとつに、気合いを入れて朝ごはんを準備することがある。わたしは起き抜けからお腹をすかせているので、バナナやパンなど目についたものを素材そのまますぐ口に入れたいタイプだが、トルコ人は朝ごはんをとても大切にしている。料理を丁寧に準備し、品数も豊富だ。

最近仕事をはじめたわたしと、日曜日しか休まない夫(ときに日曜も働いている、断りゃいいのに)。かなり久しぶりにお休みが同じだった今日の朝ごはんは、夫がつくるトルコ版スクランブルエッグ・メネメン、チーズとトマト、ルッコラにレモンを絞ったサラダと、八朔のはちみつタイムマリネ。ブラジルでよく食べられているパンに、定番のチャイだ。

夫がつくるメネメンをはじめて食べたとき、冗談抜きで感動したことを思い出す。見た目はただのスクランブルエッグでしかないが、その都度ちがう刻んだ野菜、玉ねぎ、ピーマンやじゃがいもなどをじっくり炒めること、トルコでよく使われるドライタイムと唐辛子がおいしさを爆発させる。今までいろいろなものをそれなりには食べてきたつもりだが、はじめて食べる味の卵料理だった。

最近、お正月に夫がつくったメネメンを食べた妹が、おいしくて未だに思い出すと言ってくれていた。母が何に使ったのか、実家にタイムがあることにも驚きだが、家族と感動を共有できたことがうれしかった。

図書館でトルコ料理のレシピ本を借り、夫がその存在に驚き喜んでいた。この一冊でトルコ料理がマスターできそうなほどのラインナップなので、わが家に迎え入れてもいいかもしれない。

この本を見て、トルコ料理に飢えているであろう夫においしい料理をつくってあげたい。たくさんある母の味のように、わたしの味を確立していきたい。

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