イケてるAIとの共同作業をしてみたい、イケてないデザイナーのきったねえ作業記録を見てくれ
まずはこの記事を見てくれ。マジでイケてるデザイナーの記事って感じだ。僕はこういうデザイナーに憧れている。エンジニアリングに造詣が深く、デザイン領域の知識にも明るいイケてるデザイナーになりてえ。そう思いながら生きてる。
これはつまり、僕はイケてねえデザイナーである、ということの裏返しだ。イケてるデザイナーが「イケてるデザイナーになりてえ」とは思わない。モテてる男は「モテてえ」とは思わないのと一緒だ。なんだこれ、言ってて悲しくなってきたな。とにかく、僕はイケてるデザイナーになりたい。それだけ覚えてほしい。
ふざけるのはこれくらいにしても、弊社のデザインチームとしてもドキュメント管理が属人化してるのは課題感としてあった。googleドキュメントで管理しても良いんだけど、そうするとClaudeとの相性が悪い。FIgmaとAIを使おうと思うと、どうしてもClaude先生のお力が必要になる。すると、googleドキュメントを読むたびにコネクタが走る。まあ悪くはないんだけど、イケてない。何がイケてないって、claudeが作ったファイルはマークダウンになって、googleドキュメントで作ったファイルはgoogleドキュメントになってしまうところだ。また、googleドキュメントの共有フォルダでClaudeを走らせるのは普通にちょっと怖い、という現実的な問題もある。
それがどうだ、当該記事はマジでイケてるドキュメント管理に思える。まず、Githubで管理するからClaude先生がご乱心しても安全だし、しかも手元のファイルはどれだけいじっても問題ない。マークダウンとの相性もいいし、オブシディアンは無料だ。あと前職のイケてるエンジニアさんがオブシディアンを激推ししていたので、多分オブシディアンはイケてるメモアプリだ。僕もオブシディアンで意味わからんでけえマップを作りてえ。カスタマイズできるってのもいい。古今東西、イケてるプロダクトってのはカスタマイズできるもんだ。これは、ミニ四駆やベイブレードが嫌いなデザイナーがいないことからも自明だ(諸説あり)。
さて、そんな素敵な記事なのだが、問題は「GitHub」である。デザイナーのおおよそ6割はIT音痴であり、その半数以上がGitHubに対して強いアレルギー症状を示している(僕調べ)。数年前だったら「まあ、僕はIT音痴だから無理だな」と思って諦めていたところ。だが……今は違う!!(ドクターK)

Claude code大先生と呼ばせてください。
今からClaude先生という素晴らしき人生の師の話をするんだけど、その前にgitの話をさせてほしい。
まず、Gitの何が怖いかというと、ターミナルとかいう訳のわからん黒い画面を叩かなきゃ行けないのが怖い。なんだこれ。映画でスーパーハッカー(死語)が「カタカタカタカタ……ッターン!」ってやってるとこでしか見たことない。GUIしか触ったことのない僕らデザイナー(大きすぎる主語)はもう、これだけで発狂する。怖いもんこれ。2ch育ちなので、sudoコマンドとか使わされてPCをリセットされる怖いやつという印象しかない。
そんでもってこいつの悪いところは、その辺のエンジニアの皆様にとっては別に普通の道具、というところにある。これが怖いとか、使い方が分からんとか、そんなことは想像すらしないのだ。
するとzennとかのイケてる記事には、当然のことながら僕らへの配慮はなくなる。あの、説明もなく「ディレクトリを移動して……」とか書かないでくれませんか?「cd」の意味すら分かってないんですよこっちは💢
ところが、claude claude大先生は違う。自分が今どこにいるとか関係ない。「Claude」と入力してENTERするだけ!!! しかも可愛いタコちゃんが出てきて、真っ黒くて深刻そうな画面が可愛くなるんだから最高。この後で「ディレクトリを〇〇に移動して!」って言ったら移動完了。ここまでわけのわからん怖い画面はゼロ。完璧だ……。

イケてねえデザイナーは何をしたのか?
まず、Claude先生に頭を下げるところから始めた。当該記事のURLを、たまたま無料だったFable様にお渡しして「僕もこれやりてえっす!」と上奏しただけ。するとFable様はおっしゃった。「まず会社のGit hub管理者に、リポジトリ作っていいか、命名や作成時ルールがないかを聞きな」と。
Claude先生の何が偉いかと言うと、僕でも理解できる粒度にタスクを噛み砕いてくださるところにある。最終的に「なんかもうclaude codeインストールして、そっちに全部任せたほうが早いよ」とまでアドバイスくださった。こうしてAIの権限を増やしていくと、最終的に宇宙船のハッチから締め出されて死ぬことになるんだろうな。当然Claude先生は抜かり無いので、デイジー・ベルを歌いながら停止することは無い。辞世の句を詠むのは僕になることだろう。

Claude先生の凄さもさることながら、当該記事もかなり参考にさせてもらった。特に最初のcloneはGitHubDesktopを使うところ、これは妙手だった。デザイナーの大嫌いなコマンドラインを少しでも見せないために、素晴らしい活躍だった。あんなセンシティブな画面はデザイナーの情操教育によろしくない(彼は冗談を言っています)。少しでも見せないほうがいい。
しかし、問題はObsidianと連携するところで起こった。ObsidianのGit拡張を動かすためには、当然ながらcommit、push、pullする必要があり、そのためにはGitHubの承認を通す必要がある。なんとここで、あの忌まわしきターミナルと向き合わなくてはならないのだ。
GitHubとObsidianの連携では、アクセストークンを発行する古き良き方式も使えて、こっちはGUIだけで完結する。しかしClaude先生に「ターミナル怖いからあんま使いたくない」と言っていたのにも関わらず「これだけは、頼む、ターミナルでgh入れてくれ……」と頭を下げられた。大先生に頭を下げられたのなら、こちらも仁義を切るしかない。ターミナルを叩くのは、イケてるデザイナーになるためには必要なイニシエーションなのだ、と腹を括ることにした。何せ、今の僕にはClaude codeとタコちゃんがついている。
ターミナルを開き、Claude codeを呼び出す。すると可愛いタコちゃんが出てくる(これは極めて重要な情報なので、毎回欠かさず書く)。僕は聞く。「今からコピペでclaudeとの対話を送るので、このgh?とかいうの入れて!」
するとclaude様はおっしゃった。「homebrew入れたほうがいいよ」。
あの……、知らない言葉の説明に知らない言葉使うのやめてもらっていいですか???
つまるところ、これは色んなソフトウェアのダウンロード・インストール・依存関係を意識した矛盾の解消などを自動でやってくれる便利ソフトなんだけど、そんなことは当然僕は知らない。だが、そんな僕の思いをClaude大先生は先回りする。「→キーを押してそのままエンターすればインストールできるよ」
私は愚かです。
うわーさすが大先生!と思ったが、問題が生じてしまった。僕のPCでは、インストールにパスワードを要求される操作がClaude上では禁止されていたのだ。エラーが出るが、Claude先生はすぐに原因を特定し、僕に指示を下さった。「別のターミナルでこれ入力して」
あの、ターミナルにはすでにClaudeがいるんだけど……?
僕は愚かであり、ターミナルが複数同時に起動できることを知らなかったのである。見てますか、zennでイケてる記事を書いている皆さん? こういう人間が世の中にはいるってことを、よく胸に刻んで帰ってくださいね?
claude先生はこんな愚かな僕も救ってくださる。「右クリックして新規ウィンドウを押しなさい」はい、師父! さながらカンフー映画のような心持ちで、僕はうやうやしく拱手しながら首を垂れた。
さて、こうして無事ghを入れるとこまでは来たのだが、肝心の「gh auth login」でまた問題が起きた。
GitHubのログインでは、二段階認証がある。(パスキーにした諸兄にはもう関係ない話だろうけど)なので僕のauthenticatorにもGitHubのそれが入ってるのだけど、なんか画面に出てきた数字入力欄が8桁なのに対して、authenticatorに表示されている数字は6桁しかないのだ。
もう察しのいい人は「こいつバカだなー笑」と思ってるんだろうけど、ここで入力する数字は、ターミナルに出てきた8桁の数字だ。もうログインは完了している。(パスキーログインだから)。いくらなんでもアホすぎる。ターミナルに出た数字を入力するなんて、そんなん、こっちのPCのオーソライズなんだから当たり前である。当たり前なんだけど、もう僕の脳はClaude先生に身を委ねて、機能を最小限に縮小していた。AIばっかり使ってるとバカになりますよ。気をつけてください。いや、言い訳させて欲しいんだけど、そもそもターミナルなんていうセンシティブな画面を、GUIになれた人間がちゃんと読む訳なくないですか?
そんなわけで、なんとかデザインチームのリポジトリが完成した。マジで良かった。ありがとうございました。
導入してみて
実際にやってみてめっちゃ良かったこととして、オブシディアンの拡張機能は当該の保管庫(vault)の中に入るので、これから先リポジトリをcloneした人は、あとObsidianで保管庫に設定するだけで、git拡張も一緒にセッティングされるのが良かった。
なんだか呪文みたいになっちゃったので噛み砕くと、つまりObsidianの設定は共有されるってこと! gh(Gitと同期するのに必要な認証)をインストールしたりするのは必要なんだけど、僕とclaudeとのやり取りから、導入ドキュメントを作ってもらった。そこまでやってくれるの?これ僕要る?
また、チャットやメールの中身をClaudeに読んでもらって、デザイン依頼のドキュメント化を自動化させているんだけど、これをチームで管理できるようになったのもかなり良い。
たとえば、プロダクトの改善要望をそのままドキュメントに収集してもらってるんだけど、このドキュメントに対して直接解決策やデザインを記入できるし、各々が自分のcoworkを使ってよしなに扱ったり、コンテキストとして扱ったりできる。Claudeがファイルを粉砕しちゃう可能性は当然あるんだけど、Gitのおかげで修復は簡単なので、躊躇なくAIを回せるのがアツい。
さらに言えば、チームメンバーが「導入ドキュメント」を見ながらリポジトリとオブシディアンを連携した後、詰まった箇所を更にClaudeにまとめ直してもらい、アップデートをしてくれた。これ、めっちゃいい! 各々勝手にドキュメントを更新したり、アップデートしたりできる! これも全履歴が残るGitHubだからこそ、自由にボトムアップで、しかもClaudeもフルで使いながら扱えるわけだ。なんでこんな便利なものにアレルギー感じてたんだろう?
この話をエンジニア出身のプロダクト本部長に「マジやってよかったっすわ〜」と話したら、しみじみと「やっぱねえ、GitHubなんすよ。結局」と言ってたのが印象的だった。やっぱGitHubなんすよ、皆さん。え? 僕? 当然GitHubとは仲良しっすよ笑 ターミナル? バリバリ叩いてますよ笑 やった方がいいっすよデザイナーでも笑
世の中にはイケてるデザイナーの記事が山ほどあるが、実際、それを実行に移すとなるとバイタリティや技術力、そして時間が必要になってくることが多い。けど。こんな理解度の人間でもClaudeとの共同作業によって、実質労働時間ほとんど無しで真似することができた。なんなら、あんなにアレルギー意識のあったGitHubに愛着すら感じ始めている。みんなもぜひやってみた方がいいですよ。イケてるデザイナーを目指しましょう。
そんなわけで、弊社ではエンジニアリングやFEにも明るいUXデザイナーを募集中です。「こいつアホだな〜笑」と思ったあなた。あなたですよ! どうか僕やデザインチームを手伝ってくれませんか。
それでは、またどこかで。
