犬による自己紹介 ①
わたし、タピ。
犬。
お山で生まれて、
きょうだいと一緒にごみ処理場で雨宿りしていたら、
人間につかまえられた。
少ししたら別の人がやってきて、
わたしたちを別の場所へ連れて行った。
そこには犬がたくさんいた。
猫もいるようだった。
わたしときょうだいは、そこでしばらく暮らした。
わたしたちは生まれて2ヶ月半か3ヶ月くらいの子犬だった。
最初は恐ろしくて、食べものも食べられなかった。
だけどだんだん慣れて、食べられるようになったし、
人が小さなパックから絞り出すやわらかな食べものも
ぺろぺろできるようになった。
きょうだいは、そういうことはできなかったけれど、
カリカリした食べものは食べていた。
わたしときょうだいは、いつもくっついていた。
彼の背中にあごをのせるのが好きだった。
彼はとても警戒心が強くて、ぜんぜん人に慣れなかった。
わたしは警戒心もあるけど、好奇心が強いほうだから
人間の使っているボールペンを嗅いだりくわえたりした。
すると人間が喜んだ。
たまに、そこの人たちじゃない人たちがやってきて、
わたしたちを遠くから眺めるときがあった。
わりと早いうちにちょくちょく来るようになった夫婦がいて、
結果から言うと、わたしは今、その人たちとその子どもと一緒に住んでいる。
長くなったから、続きはまた今度。
