観劇と観劇。と、感想。
立春を迎えたにもかかわらず、まだまだ寒い日が続きますね。
こんにちは、安桜ちえりです。
先週末は、ユニークポイントさんの『王国で殺して』と、SPACさんの『ガリレオ 〜ENDLESS TURN〜』を観劇しました。
1週間経ってしまいましたが、感じたことを率直に書いてみたいと思います。
まずはユニークポイントさんの『王国で殺して』は、互いがそれぞれに信じているものを譲らないまま進んでいく。理解し合えないもどかしさとむなしさ、でもこれはもう仕方ないことなのだという諦めもあり、どこか他人事で見ている残酷さを自分の中に感じました。
互いが互いの信じたものに縋り、自身の信念の中での論理を展開しようとする。それは身近な人との日常のぶつかり合いから、国家同士の戦争まで、主張し続けることでどんなレベルでも紛争になり得ることで、人間の性なのかもしれないとも考えてしまいます。
でも決して人間に対して悲観しているわけではなく、そういう人間らしさが、醜くも愛おしい存在なのだとも思います。
そんな人間らしさをリアリティに再現していた作品だと思いました。
西山さん演じる母親が、医師の言葉に揺らぐ姿や、異性という存在に縋ってしまう姿は、人生の様々な場面で迷い悩み右往左往する私たちそのものであり、それを拒絶して一本の道から外れることを拒んでしまったら、人間らしさを捨て狂気の世界に入り込んでしまうような気がしました。
信仰も信念も自由で、自分の信じる道を進むことは悪いことではない。でも、思考は常に柔軟でありたいし、自分の常識の範囲外の世界から目を背けないようにしたいなと思いました。
あと、舞台セットのカーテンがすごい良いなぁと思いました。
だって病院のカーテンに見えるし、空間をうまく切り分けた転換で、なんかおしゃれ!そして転換中、役者の動きが見えないので視覚情報が少なくなり、思考を少し整理するのに集中できて良いなと思いました。
次に、SPACさんの『ガリレオ 〜ENDLESS TURN〜』は、人類の歴史から未来まで壮大に描かれていて、圧巻!でした。見応えがすごい。
勝手な想像ですが、演出でやりたいことが溢れているのだろうなぁと思いました。例えが悪いかもですが、豪華フルコースって感じで、いろいろなものが詰め込まれていて、贅沢にたくさん摂取した感じ。
舞台セット、中が気になる。やっぱりバックステージツアーに参加したかったなぁ。日程が自分の本番と重なっている日しかなくてめちゃくちゃ残念。。あれ人力なんだもんな、すごいな。
それから、一言で「演劇」と言っても、劇場の大きさで受け取れるものは全然違うのだろうなと思いました。どっちが良い悪いとかって話ではないですし、私はどっちも好き。でも、その作品として、であったり、今その時演じる自分が、何を届けたいのか、どこを見てほしいのか、それを届けられる最適な箱の大きさって何だろうって、そんなこと考えるのも公演を作っていく過程で必要な検討であり楽しい過程だなって思いました。
あ、きっとこんなの当然のことなんでしょうけど。まだまだ演劇の世界は奥が深いんだなぁって思って、楽しくなっちゃいました。
でも選べる劇場ってそんなにないだろうから、県内にもっと劇場があったらってみなさんがよく言っているのが、なんだかやっと、本当に理解できた、と思いました。
まだまだ、勉強することも考えることもたくさんありますね。頑張ります。
ではでは、また!
