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負の餃子(2024.01.13)

餃子を作った。

私は餃子作りが嫌い。というか、餃子自体あんまり好きではない。なぜか?餃子は作る手間に比べて食べた時の感動が見合わないからだ。「あんだけ手間をかけて作ったのに、この程度の満足しか得られないのか」といつも思うからだ。

だから私や妻は味の素の冷凍餃子のほぼ信者で、冷凍庫には常に味の素の冷凍餃子が入っている。味の素の冷凍餃子はすごい。何せ水すら使わず調理が出来るのだから。途中フライパンの蓋を開けるという手順はあるものの、終始中火で加熱すれば良く、失敗のしようがない。説明どおりに作ればプロ顔負けの羽根つき餃子を作ることができる。

それなのに、年に何度かは懲りずに餃子を手作りするのは、妻がなぜか作りたがるからだ。そして今回は妻は材料を買って来ただけで調理には一切手を出さず、ほぼ私だけで作る事になった。

せっかくなので、最近はまっている「リュウジのバズレシピ」を参考に作ってみることにした。

だが、いくつか足りない材料があったので、これを買いに近くのスーパーへ行った。妻と次男は昼寝していたので、こっそりと。温泉に行きたいと思ったが、それはやらなかった。

帰ってきたらすでに夕方の4時半を過ぎていたので、早速私は餃子の仕込みを始めた。スーパーでついでに買って来たビールを飲みながら私は楽しく餃子のネタを作っていたのだが、せっかくなので包む作業は子供たちと一緒にやる事にした。しかしそれがまずかった。

長男と長女は包む作業を喜んでやってくれた。それは良かったのだが、もちろんあまり上手ではない。長男のやつは全然包めてないし、長女のは餃子というか、八つ橋だ。

長女のはヒダがなく、八つ橋そっくりだが、でも一応ちゃんと包めているので良かった。だが長男は下手くそなくせに包むのが速い。ようするに雑なのだ。美味しくなさそうな餃子が目の前でどんどん出来上がっていくので、私は「ちょっと一旦ストップして!」と言って、長男に餃子作りをやめさせた。

餃子作りは本来楽しくやるものなのに、私はイライラしていて、文句ばかり言っていた。昼寝から目覚めた妻がそれを見て「パパの餃子にはイライラや怒りが詰まっている。負の餃子や」と言い、私もそれに同意した。せっかくの餃子作りなのに、いかんなぁと思った。

そしていよいよ焼いてみたのだが、第一弾の餃子は焦げ付いて全然フライパンから離れず、半ば強引にひっぺがしたものだから、破けまくりで、全然餃子のていをなしていなかった。とても残念な餃子だった。負の餃子そのものみたいだった。

しかし自分たちで包んでいるからか、子供たちはその出来損ないをわりと進んで食べたので、良かった。もし色んな負の感情が餃子に詰まっていたとしたら、その感情ごと子供たちが食べてしまったような気がして、私は少し申し訳ない気持ちになった。

第2弾からはフライパンを違うのに替えたので、ようやく餃子の形をしたものが出来上がった。そしてしっかり美味しかった。しかし破けていないので、その分私の負の感情もしっかり包まれたままになっているかもしれないと思った。


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