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こんにちは、山の民です

こんにちは、山の民です。福井県池田町・大野市に暮らす4人で「山の民」というZINE(自主制作の小冊子)をつくっています。山の民の日々の記録をするために、noteを始めました。今回は、私たちの自己紹介を書きたいと思います。


1.山の民が暮らしている場所(福井県池田町・大野市)

私たちは、福井県の山側にある池田町と大野市で暮らしています。四方八方を山に囲まれた盆地で、清らかな水が町を流れ、四季折々に姿を変える山々が日常風景です。

秋の池田町、早朝に山を上ると雲海が見える日もある
大野市、山に囲まれた盆地が暮らしの舞台

池田町の人口は約2100人。大野市は約29000人(2026年1月現在)。両者とも過疎地域に指定されており、学校の統廃合などが進み、高齢化率は40%代にのぼっています。右肩下がりの数字を見ていると暗い気持ちになりますが、私たちが実際に暮らす中で、現状はちがった側面が見えています。

早起きしてまめに畑仕事をしながら農作物を出荷する80代。見ているだけでこちらが元気をもらうほど威勢の良い60代。自分の小屋でひたすらしめ縄をつくる90代。そんな人たちと日々ことばを交わす中で、忘れかけていた大切なことを気づかせてもらうことも多々。あっと驚く知恵に触れることもあります。

小さなこの町の、ありふれた日常の中にとても尊い瞬間があるー。けれど、人はどんどん減るし、じいちゃんばあちゃんは着実に年をとる。「消えてほしくない」と願う大切なことに出会うたびに、いま誰かが残そうとしなかったら消えてしまうのではないか?と、不安がよぎる。活動メンバーの全員が、そんな思いを抱いていました。

2.根源にある思い

暮らしている中で出会うじいばあの知恵と技、昔からずっと続けている小商い、山仕事のことなど。残って欲しいと願う数々の大切な営みを、いま誰かが残そうとしなかったら消えてしまうのではないだろうか?だとしたら、自分たちにできることは何だろうか?

それらを全部引き継ぐことは難しい。でも、書き残すことならできる。

2024年3月、私たちは残すために綴ることを決めました。どんなことを残したいのか?どんな冊子にするのか?たくさん言葉を交わした結果、メンバーの全員が「人」に心惹かれていることから「山の民」という名前が決まりました。無理せず続くように、内容は「いま、それぞれの琴線に触れている、残したいと思っていること」。「残す」を大きなテーマに掲げ、4人それぞれの原稿が集まる形になりました。そして、私たちの根源にある思いを、言葉に託しました。

いま、残したい。この町の鼓動。

掬いとろうとしなければ、
忘れ去られてしまうようなありふれた日常。
そんな日常を生きる営みにこそ、ずっと残って欲しいと願う何かがある。

ただ、そこに在るものに
私たちはまだ、間に合うだろうか。

3.ZINE「山の民」について

こうしてZINE(自主制作冊子)「山の民」をつくり始めました。各号共通のテーマは、「いま、誰かが残さないと消えてしまう大切なことを残す」。2026年1月現在、1〜4号まで発行しています。

左から1、2、3、4

大野市にあるリソグラフ印刷所「みなと」にて印刷し、1枚ずつ手で折り、穴を開け、背表紙にナンバリングし、綴じるところまで自分たちの手でつくっています。内容と見合うよう、"手間”の大切さが伝わるような本を心がけています。

あえてずらしたり、ぴたっとそろえたり。リソグラフ印刷の醍醐味。
製本風景
各号背表紙に500までナンバリング

表紙は毎号「山の民」の文字と山の稜線。実は各号の中で登場するじぃばぁに書いてもらっています。なので毎回表紙がちがいます。じぃばぁのそれぞれの中にある山が現れるのだなぁと、しみじみ思います。とっても宝物です。ゆえに、たくさん作って届ければ良い、とも思っていません。各号500部まで。
リソグラフ印刷に手製本、1冊として同じものはない「山の民」。
届くところへ、届いてほしい。その想いでつくっています。

2号の表紙ははんこ屋の福嶋さん、3号の表紙は大野市のとある猟師さんに書いてもらいました

4.「一緒にやってみる」も大事にする

ZINEづくり以外にも、池田や大野で暮らす中で出会うじいちゃんばあちゃんに教わりながら一緒にやってみることも大事にしたいと思っています。
例えば、草履づくり。昔は必需品でしたが、プラスチックやゴムの靴が台頭してきて、めっきり見なくなりました。そもそも作り方を知っている人に出会うことが難しくなってきた中で、メンバーのばぁちゃんから教えてもらえることになりました。

ばぁに草履づくりを習う

この日は、7時間かけて一足完成。藁仕事には、雨のじっとりした日の方が向いている(晴れていると藁がパリパリになるので)、藁をよれば縄になることなど、やってみてはじめてわかることがたくさんあります。昔は冬にひとり50足(!)も作っていたというのだから、ほんとうにすごいなぁと思うわけです。他にも、ビクづくり(山へ行く時などに使う小さなバッグ)やなんば編み、天然藍染め、かるさんづくり(下の作業着)、藁苞納豆づくりなど。こうして教わったものたちを、どんなふうに残していきたいか?山の民は考え中です。

大野市の天然藍染織り・皆藤さんの工房にて藍染め
池田町のさくえさんに藁苞納豆を教わる
ばぁにかるさん(下の作業着)のつくり方を教わる(手縫いで!)
完成したびくに雪をつめて、はいっチーズ📷
ばぁになんば編みを教わる

5.ぜひお会いしましょう

山の民は、ときどき出店しています。ZINEはもちろん、出店時のみ販売しているグッズ(手ぬぐい、ポストカードなど)もあるのでぜひ遊びにきてください!直接のやりとりが何よりだなぁ〜と思う最近です。出店情報などはインスタグラムからご確認いただけます。

そして!山の民、拠点をつくります!
思いを同じくするような方が遊びに来たり、暮らしを垣間見れるような場をつくりたいと思っています。いつかきっとお知らせできるようにがんばるぞ〜。

(以下、「山の民」1〜4号詳細/お取り扱い書店・施設/これまでの出店/日刊県民福井連載について/連絡先 が続きます)

⚫︎ZINE「山の民」1~4号詳細

山の民 一(いち)

収録内容:春の山で (川上真理子)/ばぁから聞く話(廣田美保)/春熊猟(高見瑛美)/はんこ屋さん(桑原圭)
価格   500円
ページ数 32ページ
サイズ  A5少し小さめ
初版  2024年6月16日
第二版 2024年8月9日
第三版 2024年12月13日
制作 山の民(池田町・大野市)
印刷 大野の印刷・編集室みなと
表紙 ばぁ

山の民 弍(に)

収録内容:このzineの私たちの想い/ばぁと学校(廣田美保)/はんこ屋のおんちゃんのこと(桑原圭)/山の民(一)のつくり方/日本人を救う。まずはこの村から。(長谷川和俊)/火花が散れば(川上真理子)/昭和の魚獲り(高見瑛美)
価格   800円
ページ数 40ページ
サイズ  A5
初版  2024年10月19日
制作 山の民(池田町・大野市)
印刷 大野の印刷・編集室みなと
表紙 はんこ屋のおんちゃん(福嶋さん)

山の民 参(さん)

収録内容:民の葛藤 / 藁と暮らし(川上真理子)/ばぁとお正月(廣田美保)/雪山を歩く(高見瑛美)/風呂屋(桑原圭)
価格   800円
ページ数 47ページ
サイズ  A5
初版  2025年3月16日
制作 山の民(池田町・大野市)
印刷 大野の印刷・編集室みなと
表紙 大野のベテラン猟師さん

山の民 四(よん)

収録内容:民の葛藤2/ばぁとわたしの着物関係(廣田美保)/自分と地域が延びゆくこと(川上真理子)/コーヒー・エミ(桑原圭)/オウレン仕事≪上≫(高見瑛美)
寄稿 民の声 ハナさんと鮒鮓(ギブミーベジタブル代表・発案者 池田義文さん) / 本屋さん便り 私の「残したい」はわからないけれど(小豆書房 柴田智加さん)
価格   1000円
ページ数 45ページ
サイズ  A5
初版  2025年11月1日
制作 山の民(池田町・大野市)
印刷 大野の印刷・編集室みなと
表紙 コーヒー・エミ店主(えみさん)

⚫︎ZINE「山の民」お取り扱い書店・施設(敬称略)⛰️

【福井県】
小豆書房(池田町)     @azukishobo
大野の印刷・編集室みなと @minato_printingstudio
富士書店(鯖江市) @fujisyoten
Playce(福井市) @playce_fukui

【岐阜県】
hut bookstore @hutbookstore_hkarchitects
ドマトマド @domatomado.books

【東京都】
Books and Beer @books_and_beer_
ISB books @isbbooks

【新潟県】
こんこん堂 @konkondou_book

【鳥取県】
汽水空港 @kisuikuko.mori

【奈良県】
本屋 とほん @tohontohon

【大阪府】
有隣堂グラングリーン店 @yurindo_umekita
シカク @konohanashikaku

【兵庫県】
1003 books @1003books
あまかわ文庫 @amakawa_bunko
Sobi coffee and books @sobi.suma

【香川県】
TUG BOOKS @tugbooks_shodoshima

【福岡県】
GOODSEEYOU! @goodseeyou_yame

【北海道】
backwood @backwood.jp

*新規お取り扱い大歓迎でございます。お気軽にご連絡ください。
*在庫状況は各店舗ごとに異なります。お求めの際は事前にご確認くださいませ。

⚫︎これまでの出店

2024年6月16日 ALL GOOD! MARKET(福井県大野市)
2024年10月19日 KITAKAGAYA FLEA(大阪府北加賀屋)
2024年10月20日 さばえまつり(福井県鯖江市)
2024年10月29,30日 都市と循環(京都府)
2024年11月9日 町屋オイデナーレ(岐阜県郡上市)
2025年3月16日 ひらのら(兵庫県神戸市)
2025年3月22日 KOBE BOOK FAIR&MARKET(兵庫県神戸市)
2025年5月24日 森、道、市場(愛知県蒲郡市)
2025年6月7日 ギブミーベジタブル✖️ALL GOOD! MARKET(福井県大野市)
2025年7月13日 vivo kyoto FUKUI WEEK (京都府京都市)
2025年9月27日 さばえまつり(福井県鯖江市)
2025年10月5日 ZINE TONIC(岐阜県大垣市)
2025年10月19日 となりの一箱古本市(福井県三国町)
2025年11月1日 KITAKAGAYA FLEA(大阪府北加賀屋)
2025年11月9日 ギブミーベジタブル✖️土徳祭(富山県南砺市)
2025年12月6日 RE:3 MARKET BOOK&COFFEE FESTIVAL(東京都高円寺)
2025年12月20日 みんなのみんわ(福井県大野市)
2026年3月14,15日 KOBE BOOK FAIR&MARKET(兵庫県神戸市)
*随時更新

⚫︎日刊県民福井月1連載について

福井県の新聞「日刊県民福井」さんにて、月1連載コーナーを持たせていただいております。(2025年4月〜)コーナー名は「山の民から」。ZINE山の民には書ききれない日々思う「残したい」について、4人のメンバーでバトンを渡しながら1年間綴っております。お手にとっていただけたら幸いです。
(掲載日は確定していないため、直前でのお知らせになります🙏インスタグラムでお知らせ致します)

山の民
mail:yamanotami2024⭐️gmail.com(⭐️を@に変更)
DM:yamanotami.2024(instagram)

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!




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