婚活で「この人かも」と思う瞬間を逃さないために
「この人かも、という感覚がよくわからないんです」。婚活相談でこれを言う女性はとても多いです。正直に言うと、僕も最初はうまく説明できませんでした。「ときめき」とも「直感」とも違う。でも1,000人以上の相談を受けて、やっと言語化できてきた気がします。
今日は、その「この人かも」の正体と、それを逃さないための考え方をお伝えします。「この人かも」の瞬間とはどんなものか
まず「この人かも」の瞬間というのが、どんな感覚なのかを整理してみましょう。
よく誤解されるのが「この人かも=ドラマのような劇的なときめき」というイメージです。でも実際の「この人かも」はもっと静かで、地味で、でも確実に感じる何かです。
僕自身の「この人かも」は、妻との3回目のデートでした。たしか渋谷のカフェで向かいに座って、話が途切れた瞬間があって。そのとき「あ、この沈黙が気まずくない」って思ったんです。それだけのことです。帰り道に電車乗りながら「なんかあの人といると力が抜けるな」って考えてた。
正直に言うと、その時期、もう1人会ってた人がいました。妻には言ってないんですが。そっちの方がドキドキはしてた。なのになんで妻を選んだんだろう、って後になって考えたことがある。
相談者にも「成婚した人って最初からビビッときたんですか?」ってよく聞かれるんですが、正直ビビッときた人はほぼいません。「あれ、この人なんか違うな」くらいの温度感がスタートです。
パターン①:自然に話せる安心感
「沈黙が苦じゃなかった」と言う人がいます。話が途切れたときに、変に埋めようとしなくていい感覚。これが結構わかりやすいサインで、相談者に聞くと「気まずくないってこういうことか、と初めて気づいた」という人が多い。逆に「しゃべり続けないといけない感じ」がするなら、それは緊張じゃなくて違和感かもしれません。
婚活のお見合いって基本的に緊張するんですよ。初対面だし、「良い印象を残さなきゃ」って構えるし。だからこそ「なぜか緊張しなかった」という相手は、実はかなり稀有な存在なんです。
ある成婚した女性が言ってたのが印象的で、「お見合い中に沈黙があったんですけど、なぜかそれが怖くなかったんです。むしろ『この沈黙、心地いいな』って思ったんです」と。結局その方と成婚されました。
「会話が盛り上がったかどうか」よりも、「沈黙が苦じゃなかったかどうか」の方が、実は相性を正確に測れるんです。これは1,000人以上見てきた中で確信していることです。
パターン②:また会いたいと思う
電車に乗ってから「あ、また会いたいな」と思う。強烈なドキドキじゃなくていい。ふと思い出す、それだけで十分です。「別に好きではないんですけど、なんか気になって」という言い方をする人も多くて、それで十分「この人かも」の範囲に入ります。
ここで注意してほしいのが、「また会いたい」の強さは人それぞれだということ。「絶対にまた会いたい!」という強烈なものじゃなくていいんです。「まぁ、もう一回くらい会ってもいいかな」くらいでも十分。
実際、成婚した方に「最初のお見合いの後、どう思いました?」と聞くと、「正直、すごく会いたいってほどじゃなかったんですけど、断る理由もなかったんですよね」という答えが一番多い。
つまり「会いたくない理由がない」=「この人かもしれない」なんです。婚活では「積極的なYES」だけじゃなく「NOがない」ことも、立派なサインとして受け取ってください。
パターン③:相手のことが気になる
お見合いが終わってから「あの人って、普段どんな感じなんだろう」とふと考える。これが地味に重要です。興味があるから考える。意識してないと考えない。「気になってしまう」という受け身の感覚が、実は「この人かも」のサインだったりする。
「気になる」って、実はすごくパワフルな感情なんですよ。だって婚活中は何人もの人と会うわけで、大半の人のことはお見合いが終わった瞬間に忘れるんです。
それなのに「あの人どうしてるかな」「次会ったら何話そうかな」と頭に浮かぶ相手がいたら、それはもう脳が「この人いいよ」ってサインを出してるんです。
ある男性の話ですが、お見合い後に女性のことを全然忘れられなくて、でも「別にタイプじゃないし」と思って一度はお断りしようとしたんです。でもカウンセラーに相談したら「気になってる時点でもう答え出てますよ」と言われて仮交際に進み、結局成婚されました。
頭で考える「好き」より、無意識に「気になる」の方がずっと正直です。
パターン④:心理的な安全感
変な言い方ですけど、「素で話せてる気がする」という感覚。婚活って基本的にずっと緊張してるんですよ。でもある人の前だけ、なぜかちょっと力が抜ける瞬間がある。それです。全員の前でそうなれる人は、ほぼいない。
婚活って「自分をよく見せよう」としがちじゃないですか。プロフィールも盛るし、お見合いでもベストな自分を演じる。でも「この人かも」の相手には、なぜか「素の自分を見せても大丈夫かも」と思えるんです。
僕の妻に対しても、最初から「この人にはカッコつけなくていい」と感じました。仮交際2回目で仕事の愚痴を言ってしまった時に、「あ、やってしまった」と思ったんですが、妻は「大変だったね」と普通に聞いてくれた。その瞬間に「あ、この人だ」と思いました。
心理学でいう「心理的安全性」は、夫婦関係でも最も重要な要素の一つです。この人の前では失敗しても大丈夫、弱い部分を見せても大丈夫、そう思える相手は絶対に手放さないでください。
「この人かも」を見逃すパターン
せっかく「この人かも」のサインがあったのに、それを見逃して終わりにしてしまうパターンがあります。
実はこのパターンに当てはまる人がものすごく多い。体感で言うと、相談者の3〜4割は「過去に逃した相手」がいます。
見逃しパターン①:「ときめかない」という理由で終了
「なんかドキドキしなかったので」という理由で仮交際を終了してしまう。これ、本当に多いんです。
「自然に話せた」「また会いたい」という穏やかなポジティブ感情も「この人かも」のサインなのに、「ドキドキ=好き」という恋愛ドラマの刷り込みで見落としてしまう。
はっきり言います。婚活のお見合いでドキドキする相手は、大半が「結婚に向かない相手」です。ドキドキの正体は「不安」や「見た目への反応」であって、結婚生活に必要な安定感とは真逆のものだからです。
「ときめきがない」と言って仮交際を終了した後に、「あの人とはなんか居心地よかったな…」と後悔する人を、僕は何十人も見てきました。
先日、こんな相談がありました。34歳のAさん(仮名)。仮交際を3ヶ月続けたけど「ときめかない」という理由で終了した。その3ヶ月後、その男性が別の女性と成婚したと聞いて後悔してた。「ときめかなかったのは本当なんです。でも会った後はなんか気分が良くて、次のデートもなんとなく楽しみにしてた。あれって何だったんでしょう」と言っていた。
ときめかないから終了、ではなく、「安心できたならもう3回会ってみる」。この判断ができるかどうかで、婚活の結果は大きく変わります。
見逃しパターン②:「完璧ではないから」という理由で終了
「プラスの感情はあるのに、マイナスの条件が一つあるからNO」という判断をしてしまうケースです。
「年収はいいけど身長が…」「性格はいいけど趣味が合わない」「話しやすいけど見た目がタイプじゃない」。こういう理由で、せっかくの「この人かも」を自分から消してしまう。
完璧な人なんていません。僕は1,000人以上の相談を見てきましたが、「100点満点の相手と結婚しました」という人はゼロです。成婚した人はみんな「70点だけど、この人が一番しっくりきた」と言います。
そもそも婚活が長期化する人の多くは「加点方式」じゃなくて「減点方式」で相手を見ています。一つでもマイナスがあったらNO。これだと誰とも進めません。
「この人かも」という感覚があるなら、表面的なマイナス条件の一つや二つは乗り越える価値があります。結婚生活で本当に大事なのは、身長でも年収でもなく「一緒にいて安心できるかどうか」です。
見逃しパターン③:「気のせいかも」と思って流す
「なんかよかった気がするけど、気のせいかな」と思って流してしまう。正直、これが一番多い。「確信がない」ことが怖くて、自分の感覚を自分で打ち消してしまう。相談者に「そのとき、どう感じたんですか」と聞くと「…よかったとは思ってたんですけど、自信がなくて」という答えが返ってくることが本当に多い。その感覚を捨てないでほしいんです。
日本人は特に「自分の感覚を信じる」ことが苦手な傾向があります。「いいなと思ったけど、周りに相談したら微妙って言われた」とか「条件的に合わないから」とか、他人の評価や数字で自分の感覚を上書きしてしまう。
でも結婚は自分がするんです。他人がするわけじゃない。あなたの「なんかいい」という感覚は、あなたにしかわからない大切なセンサーです。
ある相談者が「みんなに反対されたけど、自分の直感を信じて真剣交際に進んだ」と言っていて、結局その方は成婚しました。「あのとき周りの意見を聞いていたら、今の幸せはなかった」と。
「気のせいかも」と思ったら、それは「気のせいじゃない」可能性が高いです。特に婚活では、自分の感覚を信じることが最も重要なスキルの一つです。
「この人かも」を確実に掴む方法
では「この人かも」というサインを逃さないためには、どうすればいいのか。具体的な方法をお伝えします。
どれも今日から実践できることばかりなので、次のお見合いからぜひやってみてください。
方法①:お見合い後すぐに振り返りメモを書く
お見合いが終わったその日中に「今日の感想」をメモに書いてみてください。「楽しかったか?」「また会いたいか?」「何が印象に残ったか?」を書き出すことで、「この人かも」のサインを見落とさずに済みます。
なぜ「すぐに」なのか。人間の記憶は驚くほど早く劣化するからです。お見合い当日は覚えている「あの人と話してるとき、なんか楽だったな」という感覚が、翌日には薄れてしまう。
僕が相談者におすすめしているのは、スマホのメモ帳に3つだけ書くこと。①「一番印象に残ったこと」②「また会いたいか(直感で)」③「一緒にいて楽だったか」。この3つだけで十分です。
実際にこのメモ習慣を始めた相談者が「今まで何となくで断っていた人の中に、実はいい人がいたことに気づいた」と言っていました。メモを見返すと「楽だった」「また会ってもいい」と書いてある。頭で考えるとNOなのに、感覚はYESだった。
たった3行のメモが、あなたの「この人かも」を救います。
方法②:「感情」より「感覚」に注目する
「好きか嫌いか」という「感情」ではなく、「楽だったか苦だったか」「また会いたいか会いたくないか」という「感覚」に注目してみてください。
感情は頭で作れるんです。「条件がいいから好きなはず」「みんなにカッコいいって言われたから好きなはず」。でも感覚は嘘をつかない。
成婚した人に「決め手は何でしたか?」と聞くと、条件を挙げる人はほぼいません。「一緒にいて楽だった」「自然体でいられた」「帰りたくないと思った」——全部「感覚」なんです。
お見合い中は「この人の年収は…」「職業は…」と頭で考えがちですが、お見合いが終わった後に残る「感覚」の方がずっと正確に相性を教えてくれます。
頭のジャッジを一旦止めて、体が何を感じているかに耳を傾けてみてください。
方法③:「違和感」と「この人かも」を混同しない
「違和感」は「一緒にいて居心地が悪い」「なんか不誠実な感じがする」という感覚です。一方「この人かも」は「自然さ」「安心感」「また会いたい」という感覚です。
この二つは似ているようで全然違うんですが、婚活中は混同しがちです。特に「緊張」と「違和感」を混同する人が多い。
初対面で緊張するのは当たり前。でも「緊張しているけど居心地は悪くない」なら、それは違和感じゃなくて「この人かも」の方です。
一方で「笑顔で話してくれるけど、なぜか落ち着かない」「条件は完璧なのに、何か引っかかる」は本物の違和感です。この感覚は無視しないでください。
見分けるコツは「会った後の気分」です。「この人かも」の相手と会った後は、たとえ疲れていても気分が軽い。違和感のある相手と会った後は、なぜかどっと疲れる。この差は明確です。
方法④:3回は会ってから判断する
「この人かも」という感覚は、1〜2回では出ないこともあります。最低3回は会ってから判断してください。
これは僕が全ての相談者に伝えていることです。1回のお見合いで「この人かも」がわかるのは全体の1〜2割。残りの8割は、2回目、3回目で「あれ、この人意外といいかも」と気づきます。
なぜ3回なのか。1回目は緊張で本来の自分も相手も出せない。2回目でやっと少し慣れて会話が自然になる。3回目で「この人の素の部分」が見えてきて、本当の相性がわかる。
「1回目で微妙だったけど3回目で急に良く見えた」という成婚事例は、僕の相談者の中だけでも20件以上あります。
1回で判断するのは、本の最初の3ページだけ読んで「つまらない」と言うようなもの。3回会えば、その人の「物語」が見えてきます。
「この人かも」を感じた後にやること
「この人かも」というサインを感じた後、大切なのは「行動すること」です。感じたままにしておくと、せっかくのサインが消えてしまいます。
①カウンセラーに伝える
相談所でのお見合いなら、カウンセラーに「この人ともっと進みたい」と伝えることが重要です。
「まだ確信はないけど、なんかいい感じなんです」でいいんです。カウンセラーはプロですから、あなたの曖昧な感覚を整理してくれます。
逆に言わないと、カウンセラーは判断できません。「別に何も言ってこないってことは、普通だったんだろうな」と思われて、せっかくのご縁が放置されてしまうこともあります。
「この人かも」と感じたら、24時間以内にカウンセラーに連絡する。これだけで成婚率は大きく変わります。
②次の約束を取り付ける
仮交際に進んだら、できるだけ早く次の約束をすることが大切です。「この人かも」という感覚は、時間が経つにつれて薄れてしまうことがあります。
特に婚活中は同時に複数の人と会うので、「この人かも」の相手の印象が他の人の印象に上書きされてしまうリスクがあります。
理想は仮交際に入ってから1週間以内に次のデートの予定を入れること。「鉄は熱いうちに打て」は婚活でも同じです。
「連絡がマメじゃない」「予定が合わない」で先延ばしにしていると、せっかくの「この人かも」がいつの間にか「どうでもいい人」に変わってしまいます。
③少し自分をさらけ出す
「この人かも」と思えたなら、少し自分の本音を見せてみましょう。自己開示は「この人を信頼しています」というメッセージになります。
何も重い話をする必要はありません。「実は犬派なんです」「休日はダラダラNetflix見てます」くらいの軽い自己開示で十分です。
大事なのは「完璧な自分」を見せ続けないこと。婚活が長期化する人の多くは、いつまでも「お見合いモード」のまま仮交際を続けて、相手に本当の自分を見せられない。
自分をさらけ出したときの相手の反応を見てください。受け止めてくれたら、「この人かも」は「この人だ」に変わります。引かれたら、そもそもその人とは合わなかったということです。どちらにしても、前に進める。
まとめ
「この人かも」は、証明できない。
「これが確実なサインです」とは言い切れない。婚活はそんなに綺麗じゃないし、自分の感覚が正しいかどうか、正直わからないこともある。
でも1,000人以上見てきて一つだけ言えるのは、「ときめきは嘘をつく」ということです。ドキドキした相手と結婚した人より、「なんか落ち着く」「一緒にいて楽だった」相手を選んだ人の方が、ずっと幸せそうだった。
それだけは、少なくとも1,000人以上を見てきた僕には、確かにそう見えました。
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「この人かも」という感覚は、待っていれば来るものじゃなくて、相手をちゃんと見る姿勢があってはじめて気づけるものだと思っています。ぜひ今日から、ドキドキより「落ち着き」を探してみてください。
すぐに成婚が決まる人とそうでない人、何が違うのかを実体験をもとに解説した記事があります。
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