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市役所や商工会から仕事をいただけるようになるまでに、わたしが積み重ねてきたこと

はじめに

「どうしたら市役所から仕事をもらえるんですか?」

同業者やフリーランスの方々から、この質問を何度もいただいてきました。

わたしは現在、市役所や商店街、商工会などの仕事を継続していただいています。

「何か特別な営業方法があったんですか?」
「知り合いの議員さんがいたんですか?」
「コネがあったんですか?」

そんな質問もよく受けます。

ですが、答えはどれも違います。

わたしは市役所へ飛び込み営業をしたことは一度もありません。

議員さんのコネを使ったこともありません。

独立した当時は、お客様も、お金も、人脈も、実績もほとんどありませんでした。

それでも、少しずつ信頼を積み重ね、商工会や商工会議所から紹介をいただき、やがて市役所の仕事につながりました。

そして、その仕事は今でも毎年続いています。

この記事では、「市役所から仕事をもらう方法」ではなく、「市役所から仕事をいただける関係を、どう作ってきたのか。」

を、実体験だけでお伝えします。

決して派手な成功談ではありません。

一枚のお礼はがき
SNS(Facebook)での毎日の発信
飲み会の開催
交流会
人と人をつなぐこと

そんな一つひとつの積み重ねが、数年後の市役所の仕事につながりました。

もし今、

「独立したけど人脈がない」
「営業が苦手」
「地域で仕事を増やしたい」

そう思っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。



■ 第1章 独立した日に持っていたものは「不安」だけでした

2011年1月、わたしは個人事業主として独立しました。

会社員時代にWeb制作を独学で学び、副業として少しずつ仕事をしていましたが、「これなら大丈夫」という自信があったわけではありません。

むしろ逆でした。

独立したものの仕事があるわけでもない
営業先が決まっているわけでもない
紹介してくれる人がいるわけでもない
銀行口座には十分なお金があるわけでもない

今振り返ると、「よく独立したな」と思います。

当時のわたしは、お客様ゼロ。実績もほとんどゼロ。営業経験もゼロに近い状態でした。

だからこそ最初に考えたのは、「どうやって売り込むか」ではありませんでした。

「どうやって自分を知ってもらうか」でした。

今思えば、この考え方が、その後の仕事の流れを大きく変えたように思います。

独立したばかりのわたしを知っている人は、ほとんどいません。

当然、仕事を依頼しようと思う人もいません。

だからまずは、会う人を増やそう。

そう決めました。

そんな時に見つけたのが、地元の商工会が開催していた創業・経営に関するセミナーでした。

Web制作の勉強ではありません。

経営の勉強です。

「何か仕事につながるかもしれない」

そんな軽い気持ちで参加したことが、後に市役所の仕事へとつながる、最初の一歩になるとは、この時は想像もしていませんでした。

このnoteは、「市役所から仕事をもらうテクニック」を書いたものではありません。「紹介される人になるために、私が実際に続けてきたこと」をまとめた記録です。

わたしがWebサイト制作の仕事を通じて経験した実話ですが、ここでお伝えする内容は、Web制作業だけに限った話ではありません。
例えば、
・デザイナー
・カメラマン
・税理士
・行政書士
・社会保険労務士
・建築 リフォーム業
・整体院 治療院
・美容師
・保険営業
・不動産営業
・士業やコンサルタントなど

「人から選ばれる仕事」であれば、業種を問わず共通する考え方だと思っています。
わたしが実際にやってきたのは、特別な営業手法ではありません。
目の前の一人との信頼を積み重ね、そのご縁を大切にしてきたこと。
その積み重ねが、やがて商工会とのつながりとなり、市役所から仕事をいただくことにつながりました。
この実体験が、あなたの仕事にも何か一つでも参考になれば嬉しく思います。


■ 第2章 一枚のお礼はがきがすべての始まりだった

商工会のセミナーには、毎回20名ほどが参加していました。

わたしはそこで、できるだけ多くの方と名刺交換をするようにしていました。

とはいえ、名刺交換をしただけでは、お互いの記憶にはほとんど残りません。

皆さんも経験があると思います。

展示会や交流会で10人、20人と名刺交換をすると、数日後には、「この方、どこでお会いしたんだろう?」となってしまうことがあります。

それは相手も同じです。

わたしも相手のことを覚えられないなら、相手もわたしのことを覚えていない。

そう考えました。

そこで始めたのが、お礼はがきを送ることでした。


・たった一枚でも、印象は大きく変わる

セミナーが終わると、自宅に帰って一枚ずつ手書きではがきを書きました。

「本日はありがとうございました」
「またお会いできることを楽しみにしております」

決して長い文章ではありません。

営業もしません。

仕事のお願いもしません。

ただ、お会いできたことへの感謝を書くだけです。

当時のわたしは、お客様も実績もありませんでした。

だから売り込めるものもありません。

それならせめて「礼儀正しい人だったな」そう思っていただけたら十分だと考えていました。

今思えば、この考え方が本当に良かったと思っています。


・売り込みではなく「思い出してもらう」ため

わたしがお礼はがきを送った理由は、営業ではありません。

思い出してもらうためです。

一度会っただけでは、人はなかなか覚えてくれません。

でも数日後、自宅や会社に一枚のはがきが届くと、「あ、この前名刺交換した人だ」そう思い出してもらえます。

たったそれだけですが、一度で終わる出会いが、二度目につながる可能性が生まれます。

わたしはこの「二度目」をとても大切にしていました。


・今でも残している一枚のはがき

物持ちがいいのか、当時送っていたお礼はがきは今でも残っています。

手書きのお礼のメッセージ

今見ると、字もきれいではありませんし、文章もとてもシンプルです。

それでも、この一枚には当時のわたしの気持ちが詰まっています。

「仕事が欲しい」そんな気持ちはもちろんありました。

でも、それ以上に、「この出会いを一回で終わらせたくない」そんな思いで、一枚一枚書いていました。


・この時は、数年後の未来なんて想像していなかった

もちろん、この時は知る由もありません。

このセミナーで出会った人たちとのご縁が、商工会との関係につながり、商工会の仕事につながり、市役所の仕事につながることを。

当時のわたしは、「まずは一人でも多くの人に覚えてもらおう」ただ、それだけでした。

派手な営業活動ではありません
SNS広告でもありません
飛び込み営業でもありません

たった一枚のお礼はがきです。

でもわたしは今でも、あの一枚を書いたことが、独立して最初の正しい一歩だった。

そう思っています。

人は、一度会った人よりも、二度目に会った人を信用する。

わたし
はその"二度目"をつくるために、お礼はがきを送り続けました。


■ 第3章 SNS(Facebook)は「営業ツール」ではなく「忘れられないため」のツールだった

お礼はがきを送ることで、一度会った方にわたしのことを思い出していただくことはできました。

でも、それだけでは時間が経てばまた忘れられてしまいます。

そこでわたしが始めたのが、SNS(Facebook)でした。

当時はFacebookが急速に広まり始めた頃で、商工会の経営者や事業者の方も次々と利用を始めていました。

わたしも「これは使ってみよう」と思い、名刺交換をした方を中心に友達申請をするようになりました。

ただし、一つだけ自分の中で決めていたルールがあります。

実際に会った人しか友達にならない。

これだけは今でも変わっていません。


・友達の数ではなく「会った人との関係」を大切にした

Facebookを始めた当時は、「友達を1000人にしよう」「たくさん友達がいる方が仕事につながる」そんな考え方もありました。

でもわたしは、そのやり方にはあまり興味がありませんでした。

わたしが欲しかったのは形だけの友達の数ではなく、「もう一度会える関係」だったからです。

そのため、友達申請を送るのは、

商工会のセミナーで名刺交換した方
交流会でお話しした方
飲み会でご一緒した方
また、これからお会いする可能性がある方だけでした。

もちろん、友達申請を送る時には一言メッセージも添えていました。

「今日はありがとうございました」「またよろしくお願いいたします」

たったそれだけですが、その一言があるだけで印象は大きく変わります。


・毎日投稿したのは「仕事」を売るためではない

Facebookでは、4年以上毎日投稿を続けました。

でも、不思議なことに、「ホームページ制作します!」「チラシを作りませんか?」そんな営業投稿は、一度もしていません。

投稿していたのは、

商店街を歩いたこと
食べたランチ
参加した勉強会
読んだ本
仕事で感じたこと
休日の出来事

何気ない日常です。

なぜなら、わたしが知ってほしかったのは、「何を作る人か」ではなく、「どんな人なのか」だったからです。

ホームページ制作を依頼する時、多くの人は技術だけでは選びません。

「この人なら安心してお願いできそう」

そう思える相手を選びます。

だからわたしは、技術より先に、人柄を知ってもらうことを大切にしました。


・プロフィール写真も、覚えてもらうための工夫だった

もう一つ、今でも覚えている工夫があります。

プロフィール写真です。

当時、多くの人はカラーの写真を使っていました。

そこで私は、あえてセピア色の写真をプロフィール画像にしました。

さらに、名刺、お礼はがき、SNS(Facebook、Twitterなど)すべて同じ写真を使いました。

理由は単純です。

「どこかで見たことがある。」

そう思ってもらいたかったからです。

人は名前よりも顔を覚えています。

だから、どこでわたしの写真を見ても、「あ、この人だ」と思っていただけるように意識しました。

今で言う「ブランディング」というものに当てはまります。


・接触回数が、人との距離を縮めてくれた

会って終わり。それでは関係は続きません。

でも、Facebookで近況を見る
たまにコメントする
またイベントで会う

「この前の投稿、見ましたよ」そんな会話が生まれる。

これを何度も繰り返していくうちに、名刺交換しただけの関係から、気軽に声を掛け合える関係へと変わっていきました。

今振り返ると、わたしが増やしていたのは友達の数ではありません。

「接触回数」でした。

営業が得意ではないわたしにとって、SNS(Facebook)は仕事を取るための道具ではなく、人とのご縁を切らさないための道具だったのです。


・振り返って思うこと

独立したばかりの頃は、「営業が苦手だから仕事が取れない」そう思っていました。

でも今は少し考え方が変わりました。

営業が苦手だったからこそ、無理に売り込むのではなく、「忘れられない存在になるにはどうしたらいいか」を考え続けたのだと思います。

Facebookは、その答えの一つでした。

投稿を続けたから仕事が来たのではありません。

投稿を続けたことで、「そういえば、Webのことならあの人に聞いてみよう」と思い出してもらえる機会が増えたのです。

その積み重ねが、少しずつ仕事へとつながっていきました。

Facebookを続けていると、少しずつ人との距離が近くなっていきました。

するとある日、商工会の職員さんから、「今度、一緒に会員さんの会社へ行きませんか?」という一本の電話をいただきました。

この電話が、わたしの仕事を大きく変えることになります。

(この続きは有料部分でお読みいただけます。)

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