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【なぜ「納豆」の容器は発泡スチロールなのか?】

私は毎朝、特売の「3個入り納豆」を食べています。丼に移すことはせず、そのまま容器の中でタレを入れてかき混ぜるのですが、これが意外とやりにくい。

・フタは切り取るべきか?

・納豆の上のフィルムはどこに置けばいいのか?

・タレは混ぜる前に入れるべきか、それとも後か?

一番困るのは、箸が勢い余って発泡スチロールの容器に穴を開けてしまうことだ。皆さんも経験があるのではないだろうか?

☝️では、なぜ納豆はほぼこの「発泡スチロール容器」に入っているのでしょうか。

実は納豆は「完成品を容器に詰める」のではなく、容器に入れた大豆を発酵させて仕上げる食品です。そのため、発酵に適した容器である必要があります。

藁(わら)納豆や経木(きょうぎ)納豆も、同じく空気を通す性質を利用しています。発泡スチロールは軽く、保温性と通気性があるため、納豆には最適という訳です。


以前、茨城の納豆メーカーから経営相談を受けたことがあります。そこで聞いたのは、豆の原価よりも「容器」の価格が上がっているという厳しい現実でした。

納豆づくりの流れは、

「茹でた大豆に納豆菌を噴霧 → 容器に詰める → 発酵室で完成 → タレや辛子を外注で添付 → 完成→スーパーで販売」

こうして作られた納豆が「3個入り78円」で特売される。
価格の裏側には、容器コストや外注費との綱引きがあるのです。


しかし、同じ大豆食品でも、「豆腐」は事情が異なります。

四角いパックに入っている豆腐の多くは「充填豆腐」と呼ばれるもので、液体を容器に流し込み、加熱して固めて作られます。

よく「3個パック98円」で売られているものがそれで、正確には“豆腐風プリン”に近い存在です。凝固剤を使うため大量生産が可能で、安価に提供できます。一方、容器に“水“が入っている豆腐は、出来上がった「豆腐」を小分けしています。

右が充填豆腐

納豆や豆腐は、多くの家庭で毎日食べられる定番食品です。だからこそ「安く」「便利に」提供されてきました。

しかしその裏側では、容器コストや環境負荷、メーカーの経営努力といった見えにくい現実があります。

100円以下で食べられるこのありがたさを、私たち消費者も少し意識してみると、普段の納豆がまた違って見えるかもしれません。



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