見出し画像

【44歳の北海道】2011年8月13日の事 サロベツ原野でランニング編

道北をとにかく満喫しているこの日。
クッチャロ湖から内陸を抜けて午前中に一度訪れたサロベツ原野に向かう。
夕日を眺めに。
ココまでの旅の様子↓

サロベツ原野に向かっている時に眠気を感じる。
北海道を車で走っていて滅多にないことだけど理由は分かっている。
間違いなく前夜の寝不足。
若い頃(この言い方は嫌いだ)は、前の晩にたいして寝ていなくても眠気を感じるなんてなかった。

44歳。
世間的にいえば文句なしに「中年」。
気持ちはまだまだ若いけど笑

宿取ろう。
自己満足の車中連泊で疲れて頑張っても誰も褒めてくれないし、何より旅の楽しさにも影響してしまう。居眠りで事故、なんてことも考えられるし。
ツーリングマップルを開き、サロベツ近辺の安そうな旅人宿を探す。

「あしたの城」。

聞いたことあるぞ!
ひとり旅界隈ではよく知られた旅人宿。いい機会だからお世話になってみよう。
宿の名前も世代的にはどストライクだし笑

電話を入れると、夕食なしならOKということなのでお願いをした。 今夜は布団で眠ろう。
中年オヤジ、無理は禁物だ。

この日お世話になった「あしたの城」
ありがたいことに宿のご厚意で
美味しい夕食をいただけた

この日カーラジオで聞いていた天気予報は「道北の日本海側は夕方から雲が広がる」だった。
正面に見える西の空、悔しいけれどその予報が当たりそうだ。 急げ。


今日2度目のサロベツ原野。
海の向こうに見える利尻島はてっぺん付近だけ顔を出して麓のあたりは雲に隠れている。
残念?
いや、これはこれで幻想的な光景だよなと納得。

あーーたまーをーくーもーーのーー
うーーえにーだーーしー

日没まではまだ少し時間がある。
今夜の寝床も決まった安心感もあり、僕は持参してきたランニングシューズに履き替えた。

サロベツ原野を走る。
学生時代からずっと来たいと思い続けていた憧れの北の原野。
利尻を眺めながら走ろう。

5分走って戻ってこよう。そうすればだいたい2キロだ。
たった2キロでもいい。
サロベツ原野を自分の脚で走ったという足跡を残そう。


北へ向かう。
南風が背中を押してくれる。
車やバイクが自分を追い抜いていく。
大きな大きな空が頭の上に広がっている。
風もずんずん自分を追い抜いていく。
ときおり左に見える利尻を眺めて走る。

バイクや車がすれ違い追い抜いてゆく

5分たった。折り返そう。
刹那、強い向かい風が正面から吹き付ける。
横を走り去っていくバイクからピースサインを受ける。
北の大地のライダーやチャリダー同士が交わす最高の挨拶であるピースサインを、走っている自分にも投げてくれる。

稚咲内

海に沈む夕日は見ることができなかった。
仕方ない。次の機会に取っておこう。

次?
次っていつかな?

夢を抱いてから20年でサロベツ原野に立てたからまた20年後かな笑
64歳の夏を想像しながら車に乗って今日の宿「あしたの城」に向かった。

人生で5本の指に入る幸せな一日だった。

おしまい

いいなと思ったら応援しよう!