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夏を乗り越えるためのアルバム4枚

 私は夏が嫌いです。暑いからです。でも、本当であれば夏っていい季節ですよね。だって、そこらじゅうで音楽の夏フェスをしているので……。

 さて。なんやかんや騒いでも、夏がやってくることに変わりはありません。どうせなら愉快に生き延びたいので、夏のお供にぴったりだと思うアルバムをご紹介します。



Tahiti 80 / Here With You(2022)

 うわーーーっ! フレンチ・ポップだ! フレンチ・ポップが来たぞ----ッッッ!!
 心の底からそう言える、きらきらした、しかし優しい彼らの音色。アルバムはおよそ2年ぶりのリリースとなるわけですが、いつの時代も愛される音楽は健在。身も心も躍らせてくれる一枚です。
 リリースされたのが3月だったので、私はこのアルバムを春先の心の支えとしてヘビロテしていました。春の暖かい空気の中、お散歩のお供に最高でした。

※私がいかに春を乗り越えたかは、こちらの記事にて。

 さてさて。Tahiti 80 "Here With You"はコロナ禍を経てのアルバムと言うこともあり、彼らの中でも「思うように活動できない」というフラストレーションはあったようです。
 ですが、その想いをこんな楽しいサウンドに変えてくれるなんて。光だよ、光のバンドだよTahiti 80は……!

 このアルバムは、春から夏にかけての暖かい時期に、風が心地よい場所で聴きたくなる一枚です。タイトル"Here with you"の通りの優しさ、そして前向きになれるメロディが、げんなりした心を励ましてくれます。


Nubiyan Twist / Freedom Fables (2021)

 ロンドンを拠点とする約10名編成の多国籍ジャズ集団、ヌビヤン・ツイストが2021年3月にリリースしたアルバム。ジャズと書きましたが、Nubiyan Twistには管楽器やボーカルはもちろん、DJやラッパーが参加していて編成を見てもユニークさが伝わってきます。

 楽曲はアシッド・ジャズをベースとしたダンサブルなものが多く、堅苦しくない・スカしてないところがいいですね。ライブで聴いたら楽しそうだなあ! 私はパリピでも陽キャでもないですが、こういう音楽を聴いていると、生音を浴びながら飛んだり跳ねたりヒューヒュー言ったり手を叩いたりする時間が恋しくなります。

 このアルバム、「細かいことはよくわからんが格好いい音楽が聴きたい」という時にも、「夏の暑さをさらに暑く盛り上げたい」という時にも、「ちょっとクールに除湿系音楽が欲しい」という時にも使える万能な一枚。ソウルもジャズもファンクもヒップホップも、いろんな要素がまぜこぜになっているからこそ出せる魅力満載。そしてNubiyan Twistは、なんとなくフジロックに居そうな雰囲気を感じました。いつか来日して欲しいです…!


Claptone / Fantast (2018)

 ドイツの覆面DJ(金色のペストマスクみたいな形の覆面が目印)、クラップトーンによる2018年6月リリースのアルバム。ダンスミュージック・エレクトロニカだけどパリピっぽすぎず、ひんやりしたダンスミュージックで大変好み。涼しいのにダンサブルな格好いい曲が多いので、夏になると聴きたくなります。

 私はこの中でも"Animal feat. Clap Your Hands Say Yeah"が大好きで、リリース直後はかなりヘビロテしていました。

(後から別のMVがリリースされましたが、私はこっちの方が好みなのでこちらを置きます)

 力強いボーカルと、淡々とリズムを刻むリズム帯、中音の格好良さ……。エレクトロニカと存在感あるボーカルの組み合わせが大好きな私のツボを押しまくりの一曲です。2021年11月に新しいアルバムが出るそうなので、とても楽しみにしています。

 Claptone、2020年の春~初夏頃(コロナによるステイホームの風潮が世界的に結構緊張感あった時期)には、自身のYouTubeチャンネルで"Claptone's Quarantine Canteen"と称した世界のお料理を作る動画をよく投稿していました。
 日本料理も作っていて、なぜか選ばれたのは茄子の味噌田楽 "Magic Miso Eggplant"。

 割と味噌が少ないのと、鰹節を乗せているのを除けば、よく見る茄子の味噌田楽って感じでおいしそうでした。(久々に見返したらすごい勢いで日本酒をカップに注いでて笑ってしまいました)

※彼が2021年にリリースしたアルバム"Closer"も最高に良いので、この系統が好きな方にはぜひ聴いて頂きたいです。


Ash Walker / Aquamarine (2019)

 ロンドンのDJ/マルチミュージシャンとして活動するアッシュ・ウォーカーのアルバム、2019年7月リリース。ソウルやアシッド・ジャズの系譜を思わせる、深海の音楽会。

 なにせ、1曲目の"Under The Sun"が心地よくて仕方がありません。ソウルシンガーのLaville(ラヴィル)が参加しているのですが、これを含めてボーカルとして参加している5曲はどれもいい。自分は、ジャズに他のジャンルの音楽の雰囲気を感じる曲が結構好きなのですが、この一枚もその系統ですね。

 夏に水族館で大きな水槽を眺めているような爽快感、それとノスタルジックな気配も味わえるのが好きです。夏でもひんやり冷たい洞窟、悪の巣窟で流れていてほしい感じ。そういう意味では、同じNight Time Storiesから多く楽曲をリリースしているKhruangbin(クルアンビン)に通じるところがあります。

 あと、このアルバムのアートワークが結構好きです。

Bandcampより

 カラフルな海の底で、人魚や海洋生物が楽器を演奏しているイラスト。色遣いが異国情緒あって良いです。このアートワークや"Under The Sun"の音色、夏になると思い出すんですよね。


 この夏を乗り越えるお供の音楽をお探しの方は、ぜひともそれぞれの楽曲を聴いてお気に入りを見つけてください。そして、おすすめの音楽も教えていただけると嬉しいです。
 今年の夏も、音楽と一緒に乗り越えていきましょう〜。



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なお、本記事は以下を元に更新したものです。

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© 2022 Aki Yamukai

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