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【そこに光が降りてくる】東京都庭園美術館で美術館始め

 2025年に入って最初に赴いた美術館は、東京都庭園美術館。開催中の展示「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」を鑑賞しました。
 青木野枝さんは鉄を、三嶋りつ惠さんはガラスを用いた表現をされるアーティスト。これはなかなか面白そう……と、前々から気になっていた展示です。

 余談ですが、昭和の邸宅とガラスの組み合わせと言うと、2012年に原美術館(品川)で開催された「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」展が思い出されます……。懐かしい……。
 そんなことに思いを馳せつつ、どんな世界が見られるのかとワクワクしながら美術館へ向かいました。 

 今回の展示は全編写真撮影OKだったので、今回は特に印象的だった作品の思い出を掲載してまいります。


毎回、ここ(入場口前)に立つと「ああ庭園美術館に来たな……」と心が躍ります

 鉄とガラスという、闇と光、黒と透明…と正反対のようで“熱すれば柔らかく冷えれば硬い”という共通点を持った素材。それぞれを扱うアーティストの共演を旧朝香宮邸であるこの美術館で鑑賞出来るのは、なんだかとても美しい体験でした。

入り口から入ってすぐに目に入るこの景色、びっくりしました
日の当たり方や見る位置によって作品の風合いが変わります。伸びる影や反射する光も趣深いです
この“異質ぶり”がいいです。不思議な世界に迷い込んでしまったような……
食堂だった部屋に突如現れたもの……
鉄と石鹸を使った作品。よい香り、石鹸を使った誰かの気配、賽の河原で積まれたかのような造形……。ただならぬ空気に、思わず見入ってしまいました
もしかしたら、照明の意匠の色味と合わせてこの作品の展示場所が考えられたのかも……?
直後の展示で、おそらくこの作品をスケッチしたであろう絵が見られて感動しました
このスケッチ(の赤い丸で囲ったもの)……だいぶ似ている……。などと考えながら鑑賞する時間は楽しいですね
穏やかな部屋の中に突然現れる異質、よいです
「すべての、白いものたちの(ハン・ガン著)」を思い出す……!
鉄は冷める前、まだ中に火が残っているのが見える……。本当に、ドラマチックな素材ですね

 また今回は、普段公開されていない本館3階ウインターガーデンが開かれていて大変興奮しました。係員さんに伺ったところ、避難経路が1つしかない関係で公開は年に1度程度、入場人数を制限している(今回は最大9名まで)とのこと。休日はかなり混雑することもあるようです。

まるで作品が浮いているかのような展示
こんなところ(床)にも旧朝香宮邸らしい意匠が見られます
作品の反射が面白いです。未来みたい

 最後に、新館ギャラリーではかなり大きな作品が展示されていました。

柔らかくて硬い鉄……
作品と向き合う時、“大きさ”もまた作品を感じるための大切な要素なのだなと思いました。その瞬間を味わいたくて、展示に足を運んでいる気がします
実は外にも作品が展示されていて……(「探してみてください」と案内があったので、外庭をえんやこら探しました。他の方が鑑賞されていたのでなんとか気付けました……)

 美しい建物と、鉄とガラスという組み合わせ。建物と光、光と作品、作品と建物、それぞれが相互作用しあって、見事な世界観を作り上げていました。その中にいられる時間が何とも贅沢で、何度も何度も呼吸し辺りを見渡すのが大変心地よかったです。

 また、物販ではガラスファン向けのハリオ(ガラス製品でお馴染みのあのHARIO)のやヴィンテージガラスのアクセサリーなどが販売されていたのも印象的でした。鉄もガラスも、私たちの生活に根付いた素材だなあとしみじみ感じた次第です。
(私が伺った時は、HARIO製品は👇のようなピアスが主に販売されていました。写真で見るより実物はぐんと可愛いかったです。)

私はポストカードとチェコのヴィンテージガラスが付いた指輪を入手しました。下に広げてあるのは展覧会マップです。カラーで豪華……!

 今回の展示の展覧会公式記録集は会期終了後に販売とのことで、会場では予約受付中でした。その代わりに、関連書籍が数冊販売されていました。ご興味ある方は、会場でご覧になってみてください。

 建物を通して作品を、作品を通して建物を鑑賞出来るとても楽しい展示でした。体中でワクワクし、エネルギーを感じられる展示から2025年を始められて、大変嬉しかったです。
 お天気のいい日の明るい日差しの中は勿論、曇りや雨の日の柔らかな明かりの中でも鑑賞したら趣がありそうですし、同じ日でも時間帯の違いによって見え方が変わりそうで、何度も足を運びたくなります。

 「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」は2025年2月16日(日)まで東京都庭園美術館で開催中です。最新情報を公式ホームページ等でご確認の上、ぜひ足をお運びください。


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