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第0話 この物語は、函館・恵庭・平取から始まった

Kindle版『ポンタと北へ消えた義経』が出版されました。

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『ポンタと北へ消えた義経』
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源義経北方伝説をもとに、未来から来た小さなフェレットの商人ポンタが、義経に寄り添いながら北へ向かう物語です。

と書くと、いかにも創作の説明になります。

でも、私の中では少し違います。

この物語は、机の上だけで生まれたものではありません。

函館。
恵庭。
平取。

北海道の友人たちに案内してもらった場所の記憶が、少しずつ積み重なって、ある日ひとつの物語になりました。

函館の船魂神社

函館には、義経一行が津軽海峡を渡り、船魂神社にたどり着いたという伝承があります。

もちろん、歴史として確定している話ではありません。

けれど、そういう伝承が土地に残っていること自体に、私は惹かれます。

なぜ、その土地に義経の名前が残ったのか。
なぜ、人は「義経は北へ行った」と語り続けたのか。

そこには、史実とは別の、人の願いのようなものがある気がします。

恵庭の義経秘宝伝説

恵庭にも、義経にまつわる秘宝伝説があります。

黄金。

宝。

隠された何か。

物語としては、とても魅力的な言葉です。

でも、今回の物語を書いていて思ったのは、黄金とは本当に金銀財宝のことだったのだろうか、ということでした。

誰かが未来に残したかった約束。
失われた人の記憶。
もう一度、生きるための道しるべ。

そういうものもまた、黄金と呼べるのかもしれません。

平取の義經神社

平取には義經神社があります。

義経北方伝説の中でも、特に大切な場所のひとつです。

この土地では、義経はハンカンカムイという名で語られます。

名前が変わる。

でも、消えるわけではない。

むしろ、その土地の人たちの物語の中に入っていく。

この感覚が、今回の小説の中でとても大きな意味を持ちました。

ポンタは、なぜ義経に寄り添ったのか

主人公のポンタは、小さなフェレットの商人です。

未来から来た、不思議な存在です。

でも、ポンタは歴史を大きく変える英雄ではありません。

義経を説得し、励まし、ときには黙ってそばにいる。

その役割は、証人に近いものです。

歴史に書かれなかった道を、見届ける存在。

勝った人だけが歴史を残すのではなく、そばにいた誰かもまた、物語を未来へ運ぶ。

ポンタには、そんな役割を託しました。

「生きると決めた人に、道ができる」

この物語を書いている途中で、ひとつの言葉が出てきました。

「生きると決めた人に、道ができる。」

これは、義経の言葉でもあり、ポンタの言葉でもあります。

そしてたぶん、私自身の中にもあった言葉です。

人生には、もう終わったように見える場面があります。

けれど、そこで本当に終わるとは限らない。

北へ向かう道が、まだ残っているかもしれない。

そんな思いが、この物語の底に流れています。

このマガジンで書いていくこと

このマガジンでは、『ポンタと北へ消えた義経』が生まれるまでの道のりを書いていきます。

  • 函館の船魂神社

  • 恵庭の義経秘宝伝説

  • 平取の義經神社

  • 義経北方伝説に惹かれた理由

  • ポンタという存在

  • AIと一緒に長編小説を作った体験

  • KDP出版で学んだこと

そんなことを、少しずつ記録していきます。

本を読んでくださった方には、物語の背景として。

これから読んでくださる方には、入口として。

そして私自身にとっては、この物語がどこから来たのかを忘れないための記録として。

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源義経北方伝説と、小さなフェレットの商人ポンタの旅を、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。