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酒と依存症と私①

こんにちは。
作詞家・作曲家兼経営者の山田智和です。

これからクリスマス・忘年会シーズンとなり、お酒を飲んで楽しく過ごす機会も増えますね。

ただ、わたしは残念ながらお酒を一滴も飲むことができません。

でも、お酒は大好きです。
以前は“唯一の趣味”と言っても過言ではありませんでした。

今回は、わたしのこれまでの人生で一番辛かった、

【アルコール依存症との闘い】

についてオープンに書いてみようと思います。

趣味・お酒

わたしは本当にお酒が大好きでした。

バンドのライブはもちろんのこと、リハが終わればいちいち打ち上げ。
友人と【食事】【お茶】なんて考えられない、会うんだったら【飲み会】でしょ。
正月や法事とあらば昼からガンガン家族・親戚と酒席。
飲んで記憶をなくすなんて日常茶飯事。
電車ではしっかり寝過ごし、小田急線を新宿⇔小田原、端から端までを2往復、なんてこともざらでした(笑)。

ただ、どんなにやらかしても、わたしはお酒が好きでした。

「お酒こそが世界のハブ」

それぐらい、わたしの人生にはお酒は必要不可欠なものでした。

そんなわたしが、お酒との距離感を見失うようになってきたのは、わたしが作曲家となり、【楽曲コンペ千本ノック】を受けるようになって8年目ぐらいの頃からかと記憶しています。

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わたしたち作詞家・作曲家の世界は、基本的に【楽曲コンペ】というものを勝ち抜いたものだけが生き残っていける世界です。
アーティストさんのマネジメント事務所やレコード会社から、たくさんの楽曲コンペ情報がメールで送られてきます。

オーダー内容に沿って、大体納期1週間でワンコーラスデモを完成させ、提出します。

選ばれれば採用・リリース、CDが売れた分から算出された印税が収入となってバックされます。
逆に選ばれなければ、当然ゼロ。むしろ仮歌歌唱料など制作費がかかっていれば、マイナスです。

恐ろしいほどに、コスパ・タイパの悪いシステムです(苦笑)。

一度、秋元康先生に聞いてみたことがあります。

山「ぶっちゃけ、1回のコンペでどれぐらいの楽曲デモが集まるんですか?」

秋「まぁ大体1000曲ぐらいかな。」

山「・・・。」

プロ作曲家中のプロ作曲家が、【1000分の1】を争う世界。

負けが込んで当たり前です。

不採用のストレスの逃げ場

わたしの通算の楽曲コンペ対戦成績は、概算ですが、

140勝1100敗

ほどです。

【140勝】にフォーカスすれば、「140回も勝ってるんだからすごいじゃん!」かもしれません。

しかし、作り手にとってはやはり【1100敗】の方がボディーブローのように効いてきます。

選ぶ側からすれば、たくさん集まったデモのうちの“ただの1曲”です。
でも、こちらクリエイター側からすれば、

「この1曲で人生を変える。ここから絶対に抜け出してやる。」

と、才能・熱量・アイデア・魂、持てるすべてを込めて作り放った“渾身の1曲”です。

それが、否定されます。
否定され続けます。

「楽曲を否定された」に留まらず、いつしかそれは「自分という人間を否定されている」という感覚に陥っていくのです。

不採用の数だけ、どんどん酒量は増えていきました。

「酒と依存症と私②」につづく・・・

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