走れなかったけど、無駄じゃなかった
さいたまマラソン中止の告知
2026年2月8日(日)午前5時。
祖母が部屋に起こしに来てくれた。
枕元に置いたスマホを手に取り、さいたまマラソンの公式HPを開こうとする。でもアクセスが集中しているのか、なかなか表示されない。サーバーが落ちているようだった。
「他の人はどうなんだろう?」
そう思ってThreadsで「さいたまマラソン」と検索すると、
という投稿が目に入った。
あ、そうか……。
中止か……。
少し不思議な気持ちになった。
ベッドから腕を伸ばしてカーテンを開ける。
外は、雪で真っ白だった。
数日前から「大寒波が来る」と言われていた天気予報が、見事に当たってしまったらしい。
はぁ……。
そっか、中止か。でも、この天気じゃ仕方ないよな。
エントリーした理由
さいたまマラソンにエントリーしたのは、9月中旬。
正直に言うと、ほぼ勢いだった。
8年前、バケットリストに「フルマラソン完走」と書いていた。
いつか挑戦したい、とはずっと思っていたけれど、これまで最長でも5kmしか走ったことがない。
それでも、「今ならやってみたいかも」という気持ちが急に湧いてきて、
申し込もうかどうか、数日だけ迷った。
その間に、通常エントリーは定員に達してしまった。
「やっぱり縁がなかったのかな」と一瞬思ったけれど、
残念だと思っているということは、心の底ではチャレンジしたいと思ってるってことじゃん!と気づいた。
「エンジョイエイド」という、給食が確実に食べられるコースならまだ申し込めると知り、迷わずポチッた。
気持ちの変化
エントリー後は、ランニングシューズ、ランニングリュック、スマートウォッチ買った。休みの日には、公園に走りに行くようになった。
初めて1時間歩かずに走れた日。
初めて10km走った日。
初めてキロ6分を切った日。
初めて20km走った日。
初めて27km走った日。
ベテランランナーと比べたら、天と地の差だ。
それでも「初めて」を更新するたびに「自分もやればできるじゃん」と、少しずつ自信が積み重なっていった。
それまで運動習慣がほとんどなかった私にとって、
ランニングは身体的にも、そして気持ちの面でも、
大きな変化をもたらしてくれた。
実は数年前、ジム通いに挫折した経験があって、
それ以来、運動やスポーツをどこかで避けていた。
でも、ランニングは違った。
走っている間はキツいけど、走り終わったあとの気持ちがいい。
汗をかいて体がスッキリする感覚。
自分のペースでできるし、苦しかったら歩いてもいいし、休んでもいい。
その「自由さ」が、私には合っていたんだと思う。
1日中家にこもって仕事をしていた私にとって、
ランニングが「外に出る理由」になり、リフレッシュになったのも大きかった。
「今日は行きたくないな。サボっちゃおうかな」
そんな声が頭の中で聞こえる日も、もちろんあった。
それでも、
「いや!さいたまマラソンで恥はかきたくない!絶対にゴールしたい!」
そんな気持ちで、なんとか走り続けることができた。
(途中、1週間くらい走らない期間もあったけどね笑)
ここ数年の私は、三日坊主で、何をやっても続かなくて、そんな自分が少し嫌だった。
だからこそ、今回の「マラソンに向けた習慣づくり」は、
私にとって本当に大きな一歩だった。
知り合いからは、
「初めての大会でフルマラソン!?まずハーフじゃないの?(笑)」
と驚かれたけれど、私はなぜか、
「まあ、なんとかゴールはできると思う(笑)」
と謎の自信を持っていた。
そのやり取りの中で、ふと思った。
昔の自分は、もっと「とりあえずやってみる」人だったよな。
最近は、失敗が怖いって理由で、挑戦を避けてたかもしれない。
ちょっと大げさかもしれないけど、そんなことを振り返るきっかけにもなった。
最後に
だから、雪の影響でさいたまマラソンが中止になってしまったことは、やっぱり残念だ。
運営の方々やボランティアの皆さんは、ギリギリまで準備をしてくださっていたので、きっと苦渋の決断だったと思う。本当にありがとうございました。
フルマラソンデビューは延期になってしまったけれど、ランニングを習慣化するきっかけになったし、確実に体力もついた。
「自分には難しそう」と思えることでも、コツコツ続ければ、ちゃんと前に進める。そのことを、久しぶりに思い出すことができた。
これからもランニングは続ける。
いろいろな道を走って、いろいろな景色を見たい。
そして来年、またさいたまマラソンにエントリーして、今度こそゴールしたい。そのときは、今より1kmあたりのタイムが少しでも速くなっていたらいいな。
今回、さいたまマラソンにエントリーしていた皆さん。
これまでの練習、本当にお疲れさまでした。
またどこかでお会いしましょう!
