水が足りない、というニュースを見て
蛇口をひねれば水が出る。そんな当たり前が、当たり前でなくなる日が来るのかもしれません。
世界各地で「水不足」のニュースが相次いでいます
この夏、日本各地で40度を超える「酷暑日」が相次ぎ、記録を更新しています。
7月25日には三重県桑名市で40.6度、岐阜県美濃市で40.8度を観測。
国内での酷暑日は5日連続という、これまでにない記録になりました。
暑さのニュースは日本だけではありません。
フランスでは6月にパリの気温が40.9度に達し、観測史上もっとも暑い日になったと伝えられています。
ドイツでも記録的な少雨と高温が続き、各地で渇水のニュースが相次いでいます。
ライン川が、記録が残る中でもっとも低い水位に
なかでも気になったのが、ドイツを流れるライン川のニュースです。
輸送の要所であるカウプという地点では、8月はじめに水位が24センチほどまで下がりました。
1880年に統計が始まって以来、もっとも低い水準になったといいます。
ライン川は石炭や燃料、工業原料などを運ぶヨーロッパの物流の大動脈です。
水位が下がると大型船が積み荷を減らしたり、鉄道など別の輸送手段に切り替えたりする必要が出てきます。
船の積載量が減れば、同じ荷物を運ぶのに何往復も必要になり、輸送コストは上がります。
工場によっては原料の入荷が遅れ、生産に影響が出ることもあるそうです。
水不足は、生活用水だけでなく、物流という別のインフラにまで影響を広げてしまうのだと、あらためて知りました。
冷却する水がなくて、原発まで止まる
もうひとつ驚いたのが、フランスやスイスのニュースです。
川の水温が上がりすぎたことを理由に、原子力発電所の出力が制限されたり、一部が停止したりしているといいます。
原発は川の水を使って冷却し、温まった水をまた川に戻す仕組みになっています。
フランスやスイスの規制では、川の水温が生態系に影響するほど高くなった場合、発電所の出力制限や停止が義務づけられているそうです。
電力をたくさん作っている国でも、水が足りなければ発電そのものができなくなってしまう。
それを知って、少し複雑な気持ちになりました。
遠い外国の話、では済まされない気がします
水が不足することで、生活のほとんどに影響が及んでしまう。
これは、遠い外国の出来事として聞き流せる話ではないように思います。
私たちの身のまわりのインフラ、水道、電気、ガス、ガソリンなども、いつ、どこから不具合が起きるか分かりません。
台風、熱波、地震、大雨、水不足。
世界のあちこちで同時に起きている災害の種類と規模を見ていると、正直、途方もない気持ちになります。
それでも、自分にできることは何だろう、と考えます。
「いつも通り」を続けることが、備えになる
まわりの安全が確認できているなら、これまでの生活をできるだけ普段に近いかたちで続けていくしかないのかな、と思っています。
インフラがなくても、なんとか維持できる行動があります。
歯を磨く、顔を洗う、シャワーを浴びる。
それが難しければタオルで体を拭く。
簡単な洗濯をする。
カセットコンロでできる範囲の調理をする。
太陽光パネルで蓄電する。
畑の手入れをする。
蒸留水器で安全な水を用意する。
お米やパスタなどの主食、缶詰、乾燥野菜といった保存食を、普段から少しずつ使いながら、定期的に補充するようにしています。
保存できる期間を見ながら、缶詰とレトルトパウチを状況に応じて使い分けているのも、そのほうが日常の延長として無理なく続けられるからです。
「普段の生活に近い状態を続けること」自体が、心と体を保つための備えになるのだと思います。
一人暮らしだからこそ、事前の準備を
避難所という選択肢もありますが、一人暮らしで頼れる家族がいない身としては、不安の多い場所でもあります。
トイレに行きたいとき、荷物を見ていてほしいと頼める相手がいません。
ハムちゃんもいるので、なおさらです。
だからこそ、普段からの備えが大切なのだと思います。
もしある日突然、電気が消えて、あたりが急に静かになったら。
みなさんは、次に何をしますか。
