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数字に残らない走りを書く人間について

車の話を書くとき、どうしても馬力やタイム、グレードの話になりがちだと思います。
けれど、自分がこれまで惹かれてきたのは、そういった数字では説明しきれない感覚でした。

ハンドルを切ったときの入り方。
アクセルに対する反応の素直さ。
「今日は調子がいいな」と感じる、理由のはっきりしない一体感。

振り返ってみると、そういう感覚を教えてくれた車たちは、必ずしも世間的に“最速”や“最強”と呼ばれる存在ではありませんでした。
それでも、自分の記憶の中には強く残っています。

今回は、そんな数字に残らない走りについて、
そして、それを書いている自分自身がどういう人間なのかを、少しずつ言葉にしていこうと思います。

次からは簡単に、自分のこれまでの流れについて触れていきます。

まず、バイク、車に乗ることになったきっかけから。

免許を取得したきっかけは、高校卒業後に一度短期アルバイトで入ったところ、長期アルバイトで入ることを勧められたのが最初になります。
その時の職員さんの勧めや協力で、長期アルバイトとして勤めることを理由に、祖母を説得して普通二輪免許を取得しました。

郵便局に勤めている間、ご想像に難くないと思いますが、周りの先輩方はバイクに詳しい人が非常に多かったです。
最初は後輩の勧めで400ccのネイキッドバイク、イナズマ400を購入して乗り始めます。
初めてのマイカー(バイク)でしたので、自分でメンテしたりカスタムしたりと色々と楽しみました。

以前にも書いた通り、このサイズのネイキッドバイクでは自分のスタイルに合わなくなってきます。
そこで、すでにスズキに毒されていた私は、世界最速を奪還したというニュースに踊らされて隼を購入しました。
当時はスペックに目がいってしまっていましたが、今考えると乗り手を選ぶところもあり、今のモデルと比べるとじゃじゃ馬なところが良かったと思います。

そんな折、友人が普通免許を取得し車を購入したときに、同じように集まれる仲間を作るような形で自分も車に乗り換えることになります。
色々な車雑誌を見ながら、デザインとスペックで納得できるところであるシルビアを購入しました。
そこからの車遍歴については別の形でご紹介できればと思います。

私は今、IT系のエンジニアをやっています。
ただ、普通の人とはちょっと違う経歴だとよく言われます。

最初の社会人経験は、免許取得のきっかけともなる郵便局の長期アルバイトでした。
学生時代の専門は電気系だったのですが、ここでバイクと出会うことで機械というものにハマります。
父は機械系のエンジニア(車関係ではありませんが)でしたので、素養があったのかも知れません。

色々あって、制御系のエンジニアとして働き始めます。
FA系のエンジニアとして、工場を自動化する制御システムに関わるようになります。
ここでNCというものに出会い、「制御技術では職人の手には敵わない」ということを覚えます。
人間の手というものは非常に繊細で、制御機器で再現するのは非常に難しいものだと感じました。

色々な制御機器を触るようになりますが、先輩の紹介もあり、地元に戻るために転職しました。
転職先でも制御系エンジニアとなる予定でしたが、会社の取引先の関係でITの方向に進むことになります。
紹介してくれた先輩は前職から付き合いのあった先輩で、こちらは「電子制御」で私は「電気制御」と少し違う分野の方でした。
この先輩も長い付き合いになったのですがになったのですが、そこは別の機会にお話しできればと思います。

IT系に転職してから、度重なる試練を受け、今もエンジニアとして仕事を続けています。

免許や車に触るきっかけは、その時の生活の流れによるものでしたが、幼少期から車種と年式(恐らくはモデルの型式の事かと)を見た目で判別できる変わった子供だったそうです。
そのころから、今のように車を身近に感じられる素質はあったのだと思います。

そして、制御系のエンジニアを経験することで、数字では表すことのできない感覚というものを知るようになりました。
この頃から、スペックと体感の違いを感じ始めるようになったのだと思います。
その後IT系に進むことになり、人によって感じるものの違いというのを覚えます。
色々な人とやり取りをするうちに、UIの使いやすさは人によって全然違うのだということを知りました。
また、それは多様性の一つなので、何かに統一するべきものではなく、場面に応じたものがあるべきだと思うようになります。

このあたりの経験値が、私の車に対する思いを「数字」から「体感」に変えていったのだと思います。

そんなことがあり、今、このような記事を書く、少し変わり者のエンジニアが生まれました。

次回は、今惹かれているBMW 320dを題材に、
「今の自分がなぜこの車に惹かれているのか」を考えてみようと思います。

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