街と緑とコンクリートと
朝の散歩も少し遠くまで足を伸ばして
やってきたのは緑に包まれるコンクリート打ち放しの
建物。博多に住んでいた時は工事中で、気になっていた
建物でもある。開業は2023年の11月。街と建物が緑を
介し、どのような関係性を作っているのかを確かめに。




こちらがラウンジを兼ねたエントランス




最上階はルーフトップテラスを持つ客室に




ROOM TOURの動画で楽しんで

福岡の街の中に建てられたNOT A HOTEL
blank(余白)というコンセプトは小山薫堂氏によって、
そしてデザインは佐々木慧氏。建物の形の特異さは、
必然性を持ちながらも、周囲に配慮しつつ、それは
大胆で控えめな空間の新しさへとつなげられている。
各地のNOT A HOTEL。それぞれの物語も楽しみたい
NOT A HOTELとは、こちらより
TECTURE MAGで建物の構成をより詳しく
徹底的に考える。重みを持つ言葉だ
佐々木慧氏が率いるaxonometricは福岡を拠点として
福岡県福津市宮地浜にも新しい建物を
鳥居の先の海を懐かしみ、その建物にも思いをはせて
8つの異なるコンセプトの客室で構成されるホテル。
大きなボリュームを分割していくのではなく、小さな
ボリュームが積み上げられて形づくられている。少し
ずつセットバックすることで、街に対して引きをとり、
街並みに呼応する。そして街の緑が、建物がまとう緑へ
とつながっていく。打ち放しコンクリートは緑をより
鮮やかに建物の形を強調し、その斬新さを際立たせる。
この敷地を見た時に周囲との関係性も含めたこの形が
想像できているとすれば、とてつもないことだと思う。
多様性と均一性と、尖りつつも柔らかで。この建物が
成立する背景は、ホテルのコンセプトがあってのもの。
壁式コンクリートによって生み出された彫刻のように
立体的な形。その場所と敷地と、様々な対話を重ねつつ
各地に建てられ続けているNOT A HOTEL。それぞれ
の場所にて生み出される物語を楽しみにしておこう。
