もこもこしたかたちといえば

おひつじ座の身としては、あらぬ所でひつじを見る
となんだか嬉しくなる。その最たるものは、大阪の
堂島浜の新ダイビルのひつじである。なぜそこに。
1963年に竣工の新ダイビルには、建物にひつじが設置
されていた。設計の村野藤吾氏はおひつじ座ではない。
では、なぜひつじかということはさておき、親近感が
湧いてくる。残念にも2015年、このビルは解体された。

そして新たになった新ダイビル。水平線が強調され、
陰影により、力強い印象のあるオフィスビルである。

垂直ラインを構成しているのは円柱である。その外側はボリュームのある水平ラインが回る。軽やかさの
中に、陰影による重厚感が意図されているように思う。
カーテンウォールで輝くオフィスビルとは違う趣き。
などと思っていると眼前には馴染みあるもこもこ感。
解体された新ダイビルから引っ越してきたひつじ達が
迎えてくれていた。村野氏の思いは時代を超えていく。

これは、ひつじに見つめられて固まる幼き頃の息子
たちである。図鑑で見たひつじとなんか違う・・・。
カナダの劇団コープスのひつじ達である。2011年の
阿倍野区民センターでの懐しく楽しい思い出である。

次はひろしま美術館のエタプル、帰りくる羊の群れ
という絵画である。作者は、アンリ・ル・シダネル。
19世紀末~20世紀初頭にフランスを中心に活躍し、
印象派の最後の世代とされている。印象派の絵画は
見ていて心が穏やかになる。画面全体に広がる光が、
羊たちを含めあらゆるものを優しく包み込んでいる。




そして我が家にいるひつじたちである。
丸みを帯びたやわらかいフォルム。
どれをとっても、手触りがよさそうだ。
おひつじ座なので、ひいき目となるが、
オブジェとして、よくできていると思う。
特に木でできたひつじは、もこもこした感じ
がうまく表現されていて気に入っている。
丸みをもたせた丸い板を組み合わせて角を、
より大きな丸い板を重ねて胴体が作られている。
たしか、アートギャラリーでオブジェとして
売られていて、一目惚れして買った記憶がある。
我が家のダイニングテーブルに置かれたひつじ
はいろんな人に撫でられ飴色がかってきた。
偶然出会ったものが生涯大切なものにもなる。
お気に入りになるものを求めて街へ出よう。
