その空間には情熱が満ちている


岡本太郎記念館 1998
岡本太郎記念館は、青山の少し落ち着いた場所にある。
84歳で亡くなるまでの約40年以上も使用されていた
住居兼アトリエである。アトリエの雰囲気も残っていて
創作活動の熱気と臨場感を味わうことができる。

所狭しと岡本太郎の作品で溢れている。1Fサロンは、
応接や打合せに使われ、庭と一体となった空間である。
手の椅子に、穏やかな表情の岡本太郎の写真があった。
メディアではあまり見ることのない温かい表情である。


アトリエは当時の状態で保存されていて、ついこの
前まで、創作活動が行われていたような空気感がある。
その情熱に触れることのできる貴重な空間だと思う。
ここにも、作品がいくつか置かれている。
上の「呼ぶ赤い手、青い手」は、好きな作品である。
実物は、相模原市の市役所近くに設置されていて、
高さは4mもある。いつかその姿を見に行ってみたい。



記念館の庭にも、たくさんの彫刻が設置されている。
それらは、飾られるというよりは、無造作に置かれてる
だけで緑と渾然一体となっている。けっして飾らず
自然体である岡本太郎の美意識に満ちた空間である。
こんな素敵な空間が、東京の真ん中に残っている
なんて奇跡のようである。またいつか訪れることが
できる日を楽しみに。記念館が末永く残りますように。
