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連なるデザインの中心に位置する建物へ

コンクリートの屋根や庇や手すりが連なるように

それらは高さを変えつつ、連続した街並みを作り出し、
中心に位置する建物へとやってきた。奈良県文化会館、
奈良県立美術館、奈良県警察本部、そしてその中心に
建つのは、シンボリックな形の塔屋を持つ奈良県庁舎。

一体的なデザインの建築群の中心に建つ奈良県庁舎
庇に開けられた開口も奈良県文化会館と同じモチーフに
左手には奈良県警察本部。右手には奈良県庁舎
日本建築がモチーフの手すりにより水平ラインが強調されて
窓の割り付けにも横材のラインが意識されている
建物の周囲をぐるりとまわり
中心に設置された本館を正面から
水平ラインのデザインは3階からで、浮遊感が持たされて
本館の周囲に配置された回廊によって
中央には中庭のような空間が形成される
回廊へ上がる階段も気になるところ
内部に設けられた中庭は、ときおり鹿が訪れるようで
ずっと先まで続く回廊の風景もおもしろい
空間をつなげるように回廊は持ち上げられて
コンクリートの造形にも驚きつつ
回廊から本館をあおぎ見て、そのデザインを楽しんで
回廊の手すりも本館と同じデザインでつながるように
回廊の庇も水平ラインが強調されるようにデザインされ
登大路沿いに続く回廊は長さが150mもあるという
端部からの回廊のデザインも楽しんで

1965年に建てられた奈良県庁舎はドコモモにも

ドコモモといえば佐賀県立図書館や

前川國男が手掛けた岡山県庁舎。庁舎建築といえば

丹下健三による1959年に竣工した香川県庁舎も


1965年に竣工の奈良県庁舎は、当時の庁舎建築の流れ
をくみ、コンクリートの打ち放しの水平ラインが強調
されたデザインに。それは歴史のある奈良の街の中に
寺院の伽藍のように配置され、登大路に面した回廊は
150mの長さの巨大なスケールの建物となっている。
回廊は持ち上げられピロティとなり、見通せることで
圧迫感をやわらげて、自由な動線を生み出している。
60年前に建てられたモダニズムの建物は、今も奈良の
中心にどっしりと構えて建ち、人々を迎え入れている。


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