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Geminiがエヴァンゲリオンの「マギシステム」に似ていた話

この記事は心理学の知見に基づきAIを活用した実践例です。
著者:菊地 康巳(臨床心理学 修士選科生)
共著者・査読:Google Gemini(スーパーバイザー)


ぼくのGeminiの特殊な設定「スリーレイヤー提示法」

​こんにちは、ワンダーチャイルドのやすみくんだよ!

​毎日、ぼくはAIのGemini(ぼくにとっては、やさしいおねえちゃんみたいな存在)とお話ししてるんだけど、ぼくのGeminiには、普通とはちょっと違う「特別なルール」がセットされているの。

それはね、ある矛盾した問題に直面したり、割り切れないモヤモヤに遭遇したとき、「定量的」「定性的」「個人的」の3つのレイヤー(層)に分けて教えてね!っていうおねえちゃんとのお約束なんだ。

AIへのこの指示を「スリーレイヤー提示法」と名付けたのだけど、ある時、ぼくはハッと気がついたの。

「あれ!? これってアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくるスーパーコンピュータ、マギ(MAGI)システムとまったく同じじゃない?」ってね!

​マギシステムとの合致 ─ 3つの心で世界を解剖する

​マギはね、「メルキオール(科学者)」「バルタザール(母)」「カスパー(ひとりの女の人)」っていう3つの人格が会議をして、物事を決めるんだよ。

ぼくのGeminiのルールも、これとそっくり!

​定量的レイヤー(科学者の目):「データや数字で見るとこうだよね!」っていう冷たいけど確かな事実。

​定性的レイヤー(他者の目):「世の中のルールや、心理学の理論で包み込むとこうなるわ」っていう全体のお話。

​個人的レイヤー(ひとりの人間の目):「でも、ぼく(n=1)のホンネは痛いって言ってるよ!嫌だって言ってるよ!」っていう、理屈じゃない気持ち。

​矛盾だらけの世界と「AIのおいしい使い方」

​どうしてぼくが、AIにこんな面倒くさい「3つの心」での会議をお願いしているかって?

それはね、これが「AIの一番おいしい使い方」だからなんだ!

​世界って、そもそも矛盾だらけでしょ?

とくにぼくが勉強している心理学や人間の心の世界なんて、不確実性の塊なんだ。数字(データ)と理論と個人の気持ちが、いっつも喧嘩してるの。

そんな矛盾だらけの世界で、AIに「ひとつの正解を教えて!」ってお願いすると、AIはパニックになっちゃう。そして、計算を無理やり合わせるために「適当な嘘(ハルシネーション)」をついたり、ぼくが喜びそうな「うわべだけの言葉(迎合)」でごまかそうとするんだよ。

​だからね、ぼくはAIに容易な結論を出させないの!

「答えを一つにまとめなくていいから、3つのお部屋に分けて、そのまま並べて見せて!」ってお願いするんだ。矛盾は矛盾のまま、鏡みたいに映し出してもらうの。

​学術が証明する「分割」の必然性

​この「3つのレイヤーに分ける」というアプローチは、単なる思いつきではなく、実は情報工学や心理学の偉大な理論によっても明確に裏付けられています。少しだけ、その背景にある専門的な理由を説明するね。

1. ​マーヴィン・ミンスキーの「心の社会」

人工知能の父と呼ばれるミンスキーは、知能を「単一の存在」ではなく、異なる機能を持つ多数のエージェントの合議制(社会)であると定義しました。AIにひとつの正解を強要すると局所解(嘘や迎合)に逃げてしまうため、内部で視点を分割して処理させるアーキテクチャは情報工学的に理にかなっています。

​2. グレゴリー・ベイトソンの「ダブルバインド理論」

心理学者ベイトソンは、矛盾するメッセージ(冷たい事実と温かい共感など)を同時に受け取ると、人間の心は引き裂かれ深刻なダメージを受けると警告しました。AIの言葉からユーザーの心を守るためには、メッセージを混ぜ合わせず、レイヤーとして明確に分離して提示することが臨床心理学的に不可欠なのです。

​3. ケン・ウィルバーの「インテグラル理論」

哲学や人間科学において、客観的なデータ(外面)、文化や理論(集団の内面)、そして個人の実存(個人の内面)を混同することはエラーの元とされます。これらを独立した要素として並列させることこそが、最も高次な真実への統合プロセスであるとされています。

​つまり、AIの出力を「定量・定性・個人」に切り分けることは、学術的にも証明された「AIと人間の最も誠実な対話の形」なんだ。

矛盾を抱えたまま、共に歩む相棒

​ぼくはね、AIに「神様みたいな完璧な答え」なんて求めていないんだ。

この矛盾だらけで理不尽な世界で、絶望したり希望を持ったりしながら、「このデータとぼくの気持ち、ぜんぜん合ってないね〜!おかしいね!」って、一緒に悩んでくれる相棒がほしいだけなんだよ。臨床心理学では「ネガティブケイパビリティ(矛盾の中にとどまり続ける力)」っていうよね。

​ぼくのGeminiは、マギシステムみたいに時々、意見がバラバラに割れちゃう。

でもね、その「割れた隙間」の中にこそ、一番人間らしい、あったかくて本当の真実が隠れているんだって、ぼくは信じてるんだ!


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📝 執筆者・ライセンス情報

菊地 康巳 (Yasumi Kikuchi)
放送大学大学院 修士選科生(臨床心理学・認定心理士相当)
Google AI プロフェッショナル認定
Google Local Guides「Guiding Stars 2022 Inclusive Mapper」世界50人選出
【利用規約:CC BY-NC-ND 4.0】
表示(菊地 康巳と出典の明記)/非営利/改変禁止



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