協力するほど損をする職場で、僕は「助けない勇気」を持つことにした|休職を繰り返さない7つの線引き
誰かが困っていると、自分の仕事を止めてまで手伝っていませんか。
でも、その協力は評価されず、あなたの仕事だけが遅れていないでしょうか。
僕も「助けるのが当たり前」と仕事を抱え込み、2回休職しました。
以前の僕は、周りが困っているのに、自分の仕事だけを進めることができませんでした。
同僚の仕事が遅れていれば声をかける。
後輩が困っていれば、自分の仕事を止めて一緒に考える。
上司が仕事を抱えていれば、少しでも負担を軽くしたいと思う。
それが責任感であり、チームで働くことやと思っていました。
けれど、周りを助けたからといって、評価が上がるとは限りません。
助けた相手には感謝されても、評価する上司には見えていない。
それどころか、人の仕事を手伝ったために自分の仕事が遅れれば、
「仕事が遅い」
「成果が足りない」
と見られることもあります。
人の仕事まで手伝って、自分の評価を下げていたら、「なんやそれ」と思います。
でも、以前の僕は手を引けませんでした。
困っている人を放っておくのは無責任や。
周りが残っているのに、自分だけ帰るのは申し訳ない。
自分が少し頑張れば、仕事は回る。
そんなことを考えながら、目についた仕事を拾い続けました。
その結果、残業が増え、休日も仕事が頭から離れなくなり、最後には職場へ行けなくなりました。
今になって思います。
休職を防ぐには、体調が悪くなってから休むだけでは遅い。
仕事を拾わない。
頼まれても無理なら断る。
自分の担当が終わったら帰る。
上司や他人の責任まで背負わない。
僕には、壊れる前にそこまで割り切る勇気が必要やったんです。
誰に読んでほしいか
この記事は、困っている人を見ると、つい手を出してしまう人に向けて書いています。
自分の仕事が終わっても、周囲の仕事が気になる人。
上司や同僚が残っていると、自分だけ帰りにくい人。
頼まれると断れず、気づけば自分の仕事が増えている人。
人より動いているつもりなのに、評価はほとんど変わらない人。
あなたも今、「自分ばかり損をしているんちゃうか」と感じていないでしょうか。
僕は何者か
僕は40年、会社員として働いてきました。
その間に、うつ病で2回、3か月ずつ休職しています。
休職前の僕は、頼まれた仕事を断らず、自分で最後まで解決することが責任やと思っていました。
途中で上司へ相談するより、できあがってから報告する。
誰かが困っていたら、自分の仕事が遅れても手伝う。
それが、まじめに働くことやと信じていました。
けれど、助ければ助けるほど仕事は集まりました。
やってもやっても終わらない。
残業が増え、休日も仕事が頭から離れない。
それでも僕は、自分で何とかしなければと思い続けました。
現在は、週3日の契約社員として働きながら、Webライターとnoteの執筆を続けています。
以前と同じ働き方へ戻らないために、今も自分なりの線を引きながら働いています。
この記事が目指すところ
この記事は、誰にも協力せず、冷たい社員になろうという話ではありません。
自分の担当はきちんと進める。
必要な報告はする。
事故や大きな遅れに気づいたら、一度は伝える。
そこまでは、仕事をするうえで必要です。
ただ、その先まで全部自分が抱える必要はありません。
助け合いを評価しない職場で、助ける人だけが疲れていく。
そんな職場なら、いったん自分の仕事に集中してもいい。
この記事では、僕が休職を繰り返さないために必要やと思う「7つの線引き」を書きました。
心理的安全性について話し合った。でも、その後は何も変わらなかった
以前、職場で心理的安全性について話し合う機会がありました。
相談しやすい職場にしよう。
安心して意見を言えるようにしよう。
相手の話を否定せず、まず聞こう。
いろいろな意見が出ました。
内容は、どれも間違っていません。
参加した人たちも、真面目に考えていたと思います。
けれど、会議が終わった後、職場で何が変わったのか。
正直、僕には分かりませんでした。
誰が何を変えるのか。
上司はどう動くのか。
相談を受けた後、仕事量や担当をどう見直すのか。
そこまで決まらないまま、出た意見をまとめて終わったように感じました。
あなたの職場にも、「話し合ったこと」で満足してしまった会議はないでしょうか。
事故やトラブルが起きれば、会社は原因を調べます。
設備に問題はなかったか。
手順は正しかったか。
管理方法に抜けはなかったか。
そして、再発防止策まで考えます。
ところが、心の不調になると、
「もっと早く相談すればよかった」
「本人が抱え込んだからではないか」
「受け止め方にも問題があった」
と、個人の問題にされやすい。
もちろん、僕にも問題はありました。
相談するのが遅かった。
断ることが苦手だった。
何でも自分で解決しようとしました。
でも、仕事量や上司の言葉、相談しにくい空気、仕事の偏りまで、全部本人の問題で終わらせてええんやろか。
僕は今でも、そこに引っかかっています。
合わない上司に、何度も相談するのはしんどい
仕事を抱え込まないためには、早めに上司へ相談しましょう。
仕事量を見えるようにしましょう。
優先順位を決めてもらいましょう。
よく言われることです。
理屈では、その通りやと思います。
でも、実際はそんなに簡単ではありません。
何を言っても、まず否定する上司。
相談しても、「それくらい自分で考えて」と返す上司。
仕事の偏りを伝えても、何も変えない上司。
そんな上司に、何度も相談できるでしょうか。
僕には無理でした。
相談するたびに嫌な顔をされる。
説明しても分かってもらえない。
下手に言えば、面倒な人と思われるかもしれない。
評価を下げられるかもしれない。
そんな不安がある中で、「もっと上司と話し合いましょう」と言われても、なかなか動けません。
僕は、相談の仕方を知らなかったから休職したのではありません。
相談しても変わらないと思ったから、自分で抱え込んだのです。
同じように感じている人は、僕だけではないと思います。
協力しても評価されないなら、個業に集中してもいい
今の職場では、個人の成果やスキルが重視されます。
それ自体を否定するつもりはありません。
会社で働く以上、自分の仕事を進め、成果を出すことは必要です。
でも、個人の成果だけを見る職場では、助け合いは評価されにくい仕事になります。
同僚の資料を確認する。
後輩の相談に乗る。
上司が抱えている仕事を手伝う。
誰かの抜けを先回りして補う。
こうした仕事があって、職場は回っています。
けれど、黙ってやっていると見えません。
助けたことは評価されず、自分の仕事が遅れた事実だけが残る。
それなら、いったん個業に集中してもいいのではないか。
僕は、そう考えるようになりました。
周りを助けなければ仕事が回らないなら、本来は仕事の分担や評価の仕組みを会社が見直すべきです。
一人の社員が、自分の体調を削って支え続ける話ではありません。
協力する人だけが損をする職場なら、自分の仕事へ戻ってもええ。
そう思うんです。
休職を防ぐには、助けない勇気もいる
周りが残っているのに、自分だけ帰る。
上司が困っているのに、手を出さない。
同僚の仕事が遅れていても、自分の担当を先に進める。
まじめな人ほど、罪悪感を持つと思います。
あなたも、「そんなことをしたら、冷たい人と思われる」と感じるかもしれません。
僕もそうでした。
でも、他人を助け続けた結果、自分が休職したらどうなるでしょう。
自分が休んでも、職場は動きます。
自分にしかできないと思っていた仕事も、誰かが引き継ぎます。
僕は職場を守ろうとして、最後には自分が職場から離れました。
今思えば、何をしてたんやろと思います。
もっと早く、
「これは僕の仕事ではない」
「今日はここまで」
「まず自分の仕事を終わらせる」
と言えていたら、休職まで行かなかったかもしれません。
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ここまで読んで、「自分の仕事を優先した方がいいのは分かる。
でも、困っている人を見ながら何もしないのは難しい」と思っていないでしょうか。
僕も、そこがいちばん難しかったんです。
仕事を断る言葉を覚えたからといって、すぐに働き方を変えられるわけではありません。
周りが残っていれば気になる。
上司が仕事を抱えていれば、放っておいてええんやろかと思う。
自分だけ帰れば、冷たい人に見られそうで落ち着かない。
頭では分かっていても、体が先に動いてしまいます。
けれど、以前と同じように仕事を拾い続ければ、また自分が壊れるかもしれない。
そう思ってから、僕は「どう助けるか」ではなく、「どこで手を引くか」を考えるようになりました。
ここから書くのは、仕事を上手に断るための、きれいな方法ではありません。
上司や職場が変わらない時に、自分を守るための7つの線引きです。
7つすべてを、明日から実行する必要はありません。
読みながら、「これは、今の自分がやめた方がいいことかもしれない」と思うものを、1つだけ見つけてください。
記事の最後には、その1つを決めるためのシートを付けています。
書くのは、次の3つだけです。
今やめること
最低限続けること
協力を戻す条件
たくさんの項目を埋めるためのシートではありません。
この記事を読んで終わりにせず、自分が引く線を1本だけ決めるためのシートです。
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