2回目の復職で決めた4つのこと|休職前の自分に戻らないために
あなたは、今の会社へ戻っても、また同じ働き方を繰り返してしまうのではないかと不安になっていませんか。
休職前の自分に戻ることが、本当に復職なのだろうか。
このまま働き続けて、自分は何を残せるのだろうか。
2回目の復職を前にした僕も、そんなことを考えていました。
ただ、復職を決めたとき、「もう一度頑張ろう」とは思っていませんでした。
1回目の復職では、休職前の自分に戻ろうとしてした。
仕事を頼まれたら、「分かりました」と答える。
以前と同じように働けるところを見せる。
できれば、下がった評価も取り戻したい。
でも、結局はまた仕事を抱え込み、2度目の休職になりました。
今度も同じ戻り方をしたら、また同じことになる。
そう思った僕は、会社へ戻ったらやっておくことを4つだけ決めました。
今残っている仕事だけは終わらせる
自分しか知らないことをまとめる
同僚や後輩に役立つ仕事をする
上司が変わるまでは、いてやる
これからも会社で頑張り続けよう、という決意ではありません。
その先のことは、まだ何も決められませんでした。
ただ、先のことまでは決められなくても、今の自分にできることなら決められる。
あの頃の僕には、それで十分でした。
1.今残っている仕事だけは終わらせよう
1回目の復職では、仕事を減らすことが怖かったです。
「まだ無理なんやな」と思われたくなかった。
休職前と同じように働ける自分でいたかった。
だから、手元に仕事が残っていても、新しい仕事を引き受けていました。
でも2回目は、もうそれをやめようと思いました。
何でも引き受けるのではなく、今残っている仕事を終わらせる。
新しい仕事に手を広げるより、まず自分が抱えている仕事に区切りをつけたかったのです。
全部やるのではなく、ここまでにする。
仕事を抱え込むことが当たり前になっていた僕にとっては、それだけでも簡単ではありませんでした。
2.自分しか知らないことは、まとめておこう
長く同じ仕事をしていると、自分では当たり前になっていることが増えていきます。
分析装置の扱い方や分析方法の流れ。
作業するときの注意点。
判断に迷ったときに確認するところ。
分析結果を見るときの評価基準。
知っている人には当たり前でも、初めて担当する人には分かりません。
そこで、分析装置の扱い方と分析方法を一覧表にまとめ、分析結果の評価基準もマニュアルにしました。
一覧表は、必要なときにすぐ確認できるようにパウチし、同僚や後輩にも説明しました。
大がかりな仕事ではありません。
上司から高く評価されるような仕事でもなかったと思います。
それでも、
「これがあれば、少しは迷わずに済むやろう」
と思っていました。
この先、僕が会社に残るのか、いずれ辞めるのか。そこまで決めてはいませんでした。
でも、僕がいなくなったあとに、
「これ、どうしたらいいんやろう」
と、誰かが困らないようにしておきたかったのです。
会社のために立派なものを残そうとしたわけではありません。
自分が覚えてきたことを自分の頭の中だけに置いたまま終わらせたくなかった。
その気持ちの方が強かったと思います。
3.前に出なくても、誰かに役立つ仕事をしよう
以前の僕は、自分が成果を出すことを考えていました。
大きな仕事を任される。
難しい問題を解決する。
上司から評価される。
それが価値のある仕事やと思っていたのです。
でも、2度の休職を経験して、少し考えが変わりました。
自分が前に出なくても、同僚や後輩が仕事をしやすくなれば、それでええんやないか。
自分が経験した失敗を話す。
迷いやすいところを伝える。
分からないことがあれば、一緒に考える。
目立つ仕事ではありません。
評価につながるかどうかも分かりません。
それでも、自分が知っていることが誰かの役に立つなら、今の僕にはその方が大切でした。
自分が成果を出すことだけが、仕事ではない。
誰かが仕事を続けやすいように整えておくことも、自分にできる仕事の1つだと思うようになりました。
4.上司が変わるまでは、いてやろう
最後の1つは、
上司が変わるまでは、いてやろう。
正直に言えば、これは意地でした。
僕だけが会社を去って、
「やっぱり続かなかった」
「弱い人間やったな」
と思われるのが悔しかった。
上司を見返したい気持ちも、あったと思います。
きれいな話ではありません。
でも、1人の上司との関係だけで、それまでの会社人生を終わらせたくありませんでした。
うまくいかなかったこともあります。
休職するまで、自分を追い込んでしまったことも事実です。
それでも、これまで積み上げてきた仕事まで、全部否定したくなかったのです。
その意地が正しかったかどうかは、今でも分かりません。
無理をして会社に残ることを、誰かに勧めたいわけでもありません。
ただ、その気持ちが当時の僕を会社へ戻らせたことは確かです。
復職する理由は、いつも前向きできれいなものばかりではない。
悔しさや意地に支えられることもあるのだと思います。
休職前の自分に戻らなくてもいい
1回目の復職では、休職前の自分に戻ろうとしました。
2回目は、元に戻ることより、今の自分に何ができるのかを考えました。
もちろん、4つのことを決めたからといって、すぐに働き方を変えられたわけではありません。
長年続けてきた仕事の癖は、そう簡単には抜けませんでした。
それでも、
休職前と同じ自分に戻らなくてもええんや。
そう思えたことは、僕にとって大きな変化でした。
以前と同じように働けるようになることだけが、復職ではありません。
今ある仕事に区切りをつける。
自分が知っていることを誰かに残す。
前に出なくても、できる仕事をする。
2回目の復職で決めたことは、どれも立派な目標ではありませんでした。
それでも今振り返ると、この頃から僕は、会社人生の中で何を残し、何を手放すのかを考え始めていたのだと思います。
先のことまでは決められなくても、「今の自分にできること」を決めることはできる。
先のことまでは決められなくても、今の自分にできることを選ぶことはできる。
2回目に会社へ戻ったのは、休職前の自分を取り戻すためではありませんでした。
これからの働き方を少しずつ選び直すためだったのだと思います。
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