復職前から復職後90日までの実践ロードマップ|出勤できる1日ではなく、翌日も出勤できる24時間を考える
復職日が決まっても、戻ったあとをどう働くか、会社と話せていますか。
仕事だけでなく、通勤、食事、休息、睡眠まで含めて、翌日も働ける形になっていますか。
「会社へ行けること」だけが、復職の目標になっていませんか。
僕も、1回目の復職では、そこまで考えられていませんでした。
復職日が決まり、診断書を会社へ提出する。
決められた日の朝に起きて、職場へ向かう。
それができれば、また働けると思っていました。
けれど、実際には会社へ戻ることより、戻ったあとに働き続けることの方が難しかったのです。
僕はこれまでに2回、休職と復職を経験しました。
1回目の復職では、休職前とほとんど同じ働き方へ戻りました。
頼まれた仕事を断れず、考える前に「分かりました」と答え、自分の手元へ仕事を集めていきました。
体は3か月休みました。
でも、仕事の抱え方も考え方も、休職前とほとんど変わっていなかったのです。
やがて、僕は再び会社へ行けなくなりました。
2回目の復職でも、最初から仕事内容や仕事量が大きく変わったわけではありません。
上司の態度も、以前とほとんど変わりませんでした。
それでも、同じ働き方へ戻れば、また同じことになる。
そう思い、仕事の持ち方を少しずつ変えていきました。
ただし、僕1人の工夫だけで続けられたわけではありません。
職場から配慮を求める言葉が上司へ伝わっていました。
同僚や後輩も、一緒に仕事を進めてくれました。
体調も仕事内容も、職場の環境も、会社の制度も人によって違います。
僕と同じことをすれば、誰でも再休職を防げるという話ではありません。
復職の可否や働き方は、主治医や会社と相談する必要があります。
この記事では、僕に起きたことを、復職前、復職初日~14日、15~30日、31~60日、61~90日という区切りに置き直しました。
当時の僕が、この日数どおりに振り返っていたわけではありません。
あとから振り返ることで、いつ仕事が増え、いつ仕事の持ち方を変え、何を目印に働き方を見直したのかが見えてきました。
この記事は、こんな人に向けて書いています
この記事は、次のような人に向けて書きました。
復職日は決まったけれど、戻ったあとの働き方が決まっていない人
復職後、会社へは行けているものの、通勤や食事、睡眠が崩れ始めている人
頼まれると断れず、休職前と同じように仕事を抱えそうになっている人
1度復職したあと、再び休職し、同じことを繰り返したくない人
自分の状態を、会社や主治医へどう伝えればよいか分からない人
復職前から復職後90日まで、何を確認すればよいか整理したい人
すべてを順番どおりに実践する必要はありません。
復職前の人は、第1章と第2章から。
復職したばかりの人は、第3章から。
すでに仕事や生活が苦しくなっている人は、第7章、第8章から読んでください。
僕の経験をそのまま正解にするのではなく、自分に合う働き方を会社や主治医と話し合うための材料として使ってもらえたらと思います。
購入者向けには、本文と一緒に使える全20ページの書き込み式PDF、
「復職前から復職後90日までの実践ワークブック」
も用意しました。

記事の中で、自分の状況を書き出すためのシートを紹介します。
完成版のPDFは、記事の最後からダウンロードできます。
序章|復職日は決まった。でも、働き方は決まっていなかった
1回目も2回目も、記憶では月初めの月曜日に復職しました。
復職日は決まっていました。
けれど、復職後にどんな仕事から始めるのか、どれくらいの仕事量にするのか、いつ働き方を見直すのかまでは決まっていませんでした。
復職前の会社との面談で確認されたのは、主に体調のことだったと思います。
体調はどうか。今までどおり働けそうか。
僕は「大丈夫です」と答えていました。
本当は、不安がなかったわけではありません。
また会社へ行けなくなったらどうしよう。
朝、起きられなかったらどうしよう。
職場の人から、どう思われるだろう。
いろいろ考えていました。
それでも、自分から復職を希望した以上、「できないことがあります」とは言いにくかったのです。
復職前に確認しておくべきことを、僕はほとんど確認できていませんでした。
休んだ場合の扱いや休暇については話しました。
でも、どの仕事から始めるのか。
新しい仕事を頼まれたらどうするのか。
体調が落ちたときに誰へ相談するのか。
働き続けるための話は、ほとんどできていませんでした。
今になって思います。
会社も僕も、「戻れるか」ばかり考えていたんやと思います。
「どうすれば続けられるか」については、ほとんど話していませんでした。
復職日は決まった。でも、1日をどう働くかは決まっていなかった。
それが、僕の2回の復職に共通していたことでした。
第0章|1回目と2回目の復職で、何が違ったのか
1回目と2回目で、復職直後の仕事量や割り振りに、大きな違いはありませんでした。
上司の態度も、最初はほとんど変わっていません。
ただ、2回目は、僕に無理をさせないよう配慮を求める言葉が上司へ伝わっていました。
会社から一定の配慮はあったと思います。
一方で、仕事をどう分けるのか、誰と一緒に進めるのか、自分がどこまで担当するのかまでは決まっていませんでした。
その部分は、上司や同僚、後輩と話しながら、少しずつ変えていきました。
1回目の僕は、元の働き方へ戻ることを目指しました。
2回目は、元へ戻らないことを考えました。
それでも、最初からうまくできたわけではありません。
仕事を頼まれると引き受けそうになり、相手が困っていると自分が前へ出そうになりました。
何度も以前の働き方へ戻りかけながら、その都度、周囲と話し直しました。
2回目の復職が続いたのは、僕1人の工夫だけではありません。
職場から配慮を求める言葉が伝わっていたこと。
同僚や後輩が一緒に仕事を進めてくれたこと。
上司が納得していない様子でも、僕が後方支援へ回ることを認めたこと。
そうした周囲の支えがあったから、変えられた部分もあります。
ただ、会社がすべてを整えてくれるのを待っていたわけでもありません。
「前と同じ働き方へ戻ったら、また同じことになる」
その思いが、仕事と生活を見直す出発点になりました。
ここから先について
ここからは、復職前から復職後90日までに、僕に何が起き、何を見直したのかを時期ごとに書いていきます。
すでに復職し、苦しくなっている人は、最初から順番に読む必要はありません。
今の自分に近い章から読み、必要なシートを使ってください。
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