見出し画像

チャイパフェ/曇った琥珀の透明感について

 チャイパフェ🫖

チャイとビターキャラメルのグラスパフェを作りました。

深いアンバー色のチャイ、
少し曇った琥珀みたいなゼリー、
ラズベリーの冷たい赤、
塩キャラメリゼナッツ、
そして、
ゆっくりほどけていくバニラアイス。

琥珀色の層を重ねて。


作りながらずっと考えていたのは、
“透明感”についてでした。

でも今回、
目指していたのは、
磨き上げられた透明感ではなかった気がします。

むしろ惹かれていたのは、
長い時間を通ったガラスや鉱物みたいな質感でした。

少しくすんでいて、
少し曖昧で、
完全には澄みきっていない。

けれど、
その濁りや揺らぎがあるからこそ、
光や温度が、
やわらかく奥へ残っていく。

そんな透明感。

カルダモンがポイント🌿



前回のパウンドケーキでも、
“時間と共に深まる”
という感覚を書いていました。

今回のパフェを作りながら、
くすみや濁りも、
もしかしたら同じなのかもしれないと思ったんです。

新品のガラスは、
まっすぐ光を通す。

でも、
長い時間を通ったガラスには、
小さな傷や曇りがある。

光は少し揺れて、
まっすぐではなくなる。

だけどその分、
ただ明るいだけではない、
やわらかな深さが生まれる気がしました。

それはきっと、
人も少し似ている。


揺れたり、
悩んだり、
傷ついたりしながら通ってきた時間が、
その人の光を、
少しやさしくしていくことがある。


だから今回のパフェは、
艶だけではなく、
少し曇った部分も残しながら、
光をやわらかく閉じ込めるように作りました。

整えすぎず、
少し溶けて、
少し滲んで、
境界が曖昧なくらいが、
今の気分にちょうどよかった。

やさしい光🫧



最近、
写真を撮りながら思うことがあります。


止まっている写真の中に、
見てくれる人の時間が流れ込む瞬間があるということ。


香りを想像したり、
温度を感じたり、
誰かが自分の記憶を重ねたり。

実際には動いていないはずなのに、
見る人の内側では、
時間が静かに動き始める。

私はたぶん、
そういう“続きを感じられる余白”を、
ずっと作りたかったのかもしれません。

食べてもらえないものを、
ただ見せるだけの投稿にはしたくなかったから。


完成させるのは、
見てくれた人の中で。



そんな余白を、
少しずつ許せるようになってきた気がしています。

あなたの記憶の中に
そっと、残れますように…🌙



食べ終わったあとにも、
香りや温度だけが、
どこかに残るように。

“Even after it fades.”

そんなことを思いながら、
静かに重ねていったパフェでした🫧

一緒に食べてくれて、ありがとう🫧

.
.
.
-写真は全て筆者撮影-

いいなと思ったら応援しよう!