良いこと探しが苦手なあなたへ。ネガティブなことばかり拾ってしまう「精神的フィルター」との付き合い方
noteで記事を公開したあと、「今日の記事には10のスキを貰うことができた」。
でも、「昨日の記事には20のスキを貰った」という事実があったとします。
あなたは「今日も10人もスキしてくれた人がいて、ありがたいな。でも昨日より減ったから、明日はテーマを変えてみようかな」と思うでしょうか。
それとも、「10しかスキがもらえなかった。昨日も20しかもらえなかったし、希望はないな」と思うでしょうか。
もし後者のように感じてしまうなら、それはあなたの心のレンズが少しだけ歪んでいるからかもしれません。
この記事はこんな人におすすめです
良いことがあっても、つい悪い側面を探してしまう
自分や物事の評価で、減点方式で考えてしまいがち
一度落ち込むと、何もかもがネガティブに見えてくる
認知行動療法の考え方に興味がある
ネガティブなことだけを抽出する「精神的なフィルター」
今回は、認知行動療法で扱う「認知の歪み」の一つ、「精神的なフィルター」について見ていきましょう。
「精神的なフィルター(mental filter)」とは、物事が起きたとき、主にネガティブな側面だけに注目してしまう心のクセです。
ふつう、コーヒーフィルターは豆の美味しい部分だけを抽出しますよね。
でもこの心のフィルターは、起きた出来事の中から良くないことだけをあなたの心に届け、良かったことは無視してしまうのです。

例えば、「100日間、毎日ジョギングをする」と決めたとします。
結果として、10日間できない日がありました。
この時、「90日も継続できた」という素晴らしい事実を無視して、「10日間もできなかった」ことばかりを考えてくよくよしてしまう。
これが「精神的なフィルター」の働きです。
冷静に考えれば、90日間もジョギングを継続できたなら、健康やダイエットといった当初の目的は十分に達成できているはずです。
そういった客観的な事実や、自分にとってポジティブな側面を正しく評価できなくなってしまうのです。
このフィルターは特に、うつ病の経験がある方にとっては、身に覚えのある感覚かもしれません。
そして恐ろしいことに、多くの場合、自分ではこのフィルターの存在に気づけません。
それが、その人にとってあまりにも普通になっているから。「当たり前の世界の見え方」は、疑うこと自体が難しいのです。
良いことばかり見るのも、また歪み
私自身も、このフィルターには覚えがあります。
双極性障害なので、うつ状態も躁状態も経験してきました。
うつ状態の時は、まさにこのフィルターが強くかかります。
目の前で起きる何もかもが自分のダメさを証明しているように感じ、もう二度と健康には戻れないような気分になるのです。
何度か繰り返していると、それが単に病気の症状だと頭では分かります。
分かっていても、「これが真実だ」と脳が突きつけてくるネガティブな見え方に抗うことはできません。
そして、躁状態の時は、この「精神的なフィルター」が真逆の方向に作用します。
つまり、何でもかんでも自分に都合の良いことのように捉えてしまうのです。
一見、良いことのように聞こえるかもしれません。
でも、「100点満点のテストで20点だった」という事実を、「20点も取れるなんて私はすごい」とか「20点しかくれないなんて、評価がおかしい」と本気で考えていたら、どうでしょうか。
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