「ありのまま」でいい「けど変わりたい」。矛盾を力に変えるDBT入門
感情に圧倒されて、何も考えられなくなる。
そんな時、ありませんか?
このマガジンでは、「認知行動療法」、つまり自分が世界を見ている時にかけている眼鏡のレンズを、生きやすいように少しずつ変えていくアプローチをよくご紹介しています。
これは精神医学の場面でも、抑うつ症などの治療に使われる、きちんとしたエビデンスのある方法です。
でも……。
あまりにも辛いことがあったり、抑うつのループがひどすぎたりすると、感情に圧倒されてしまって、「認知がどうとか」言っている場合ではない時がありませんか?
私にも、そういう時があります。
特に極度の興奮や悲しみに襲われたりすると、自分を止める間もなく、取り返しのつかない行動を取ってしまう。
皆さんも怒りすぎたり、悲しみのあまり自分を制御できなくなってしまったりした経験が、一度はあるのではないでしょうか。
この記事はこんな人におすすめです
感情の起伏が激しくて、自分でも疲れてしまう方
怒りや悲しみで、自分をコントロールできなくなることがある方
「自分を受け入れたい」でも「現状のままではいけない」という矛盾した気持ちを抱えている方
認知行動療法を試したけれど、うまくいかなかった経験がある方
こんにちは。「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。
毎月、メンバーシップでいただいた費用の一部を、皆さんにお届けする知識を深めるための書籍代として使わせていただいています。
特に、学術書や査読のある論文を情報源にすることを心がけています。分かりやすく優しく書かれた本も素晴らしいのですが、「分かりやすさ」のために情報の正確さが少し犠牲になることもあります。
皆さんにお伝えする立場として、できる限り信頼性の高い情報に基づきたい、という思いがあるからです。
これも、私のちょっと厄介な完璧主義的なこだわりかもしれませんが……。
ともかく、学術的な情報を取り入れつつ、私自身の経験も踏まえて、皆さんの心に届くようにお伝えしていきたいと思っています。
感情に圧倒されやすい人のためのアプローチ
そこで今月は、感情に圧倒されやすい方のための治療法として確立されている「弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy, DBT)」について学び始めました。
少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんね。
でも簡単です!
これは、認知行動療法の枠組みを使いながらも、感情のコントロールが特に難しいと感じる人にも効果を発揮できるように開発されたセラピーなんです。
感情に圧倒されて取り返しのつかない行動に走ってしまう前に、自分を落ち着かせ、現実的な対処ができるように手助けをしてくれます。
このDBTには、皆さんの役立つ具体的な行動スキルがたくさん含まれています。
例えば、いつもご紹介しているセルフ・コンパッション(自分への優しさ)やマインドフルネスも、DBTで使われる大切な要素の一部です。
感情の波に乗りこなし、生きづらさを軽くしていく。
そして、「生きる価値を感じられる人生」へと変えていく。
そのための、普遍的なスキルなんです。
ここから先は
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 「役に立った」「読んでよかったな」と思っていただけたら、無理がない範囲で応援いただけると嬉しいです。 いつも、皆様のあたたかいお気持ちで活動できています😊
