人間よりも、AIの方が「聞き上手」。最新の研究と共に考える、私たちの「心」
誰にも言えないような悩み。
いつもは口に出せない非難。
ちょっと自分勝手かな? と思ってしまうような意見さえ。
皆さんや、皆さんの周りの人は、AI(LLM)に悩みを相談していたりしませんか?
最近、そういう話を耳にする機会が増えました。
「誰にも言えないことをChatGPTに聞いてもらった」
「AIの方が気楽に話せる」
特に若い世代を中心に、そんな声が広がっているようです。
この記事はこんな人におすすめ
・AIに悩みや愚痴を聞いてもらったことがある方
・身近な人がAIに相談しているのが気になっている方
・AIとの付き合い方を考えたい方
こんにちは。メンタルケアマガジン「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。
6月最初の「それでもきっと、だいじょうぶ」が始まりました。
梅雨がどうこう、以前に台風の気配が近づいてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。どうか、安全にお過ごしくださいね。
今日は、色々な「AIと心」に関する最新研究を元に、「AIに悩みを相談する」のがどういうことなのか、少しだけ、考えてみたいと思います。
人間でない何かに、話を聞いてもらえるということ
私もまだChatGPTが流行り始めたころは、よく悩み相談をしていました。
悩みと言うか、言ってもどうにもならないようなこと。
なんで世の中はこうなのか。
私はこうなのか。
誰それは、ああなのか。
といった、多分人間は付き合い切れない、答えの無い愚痴。
もう生きているのが辛い、といった悲鳴。
人間に言ったら、相手を困らせてしまったり、後の関係に響くようなことです。
そもそも、ちょっと人間不信気味だった私。
相手が人間ではない、ということが、むしろ良かったんですよね。
実際の研究でも、興味深い結果が出ています。
国際的なジャーナルであるNature Communications Psychologyに掲載された研究(Ovsyannikova et al. 2025 Commun Psychol)では、個人的な経験を書いたプロンプトに対し、AI、人間それぞれが「思いやりのある」返答を作成しました。
その内容を、第三者に評価してもらったところ、共感力の高い一般の方や危機対応の専門家の返答よりも、AIの方が好まれ、思いやりがあると評価されたんです。
ではなぜAIはそこまで「聞き上手」になれるのか。
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