ただの「現実逃避」じゃない。ゲームが「心の安全基地」になる科学的理由
「ゲームなんて時間の無駄」
そういう風に言われることって多いです。
でも、eスポーツ文化もますます盛んになる中、ゲームという一種の「仮想現実」が人の心や成長にもたらす「良い影響」については、今も盛んに研究がされているんです。
そして、私もゲームが好きで、年に数百時間は遊びます。
もし、あなたが熱中したゲームの世界が、ただの「時間の無駄」ではなく。実はあなたの「生きづらさ」を救い、新しい人生を始めるための「力の源」になっていたとしたら?
今日はそんな風に、過去にあなたが楽しんだ(かもしれない)ものの価値を再発見していきましょう。
この記事はこんな人におすすめ
・自己肯定感を高めたいと思っている方
・現実世界に少し「生きづらさ」を感じている方
・ゲームが好きな方
・「現実逃避」をネガティブに捉えがちな方
こんにちは。「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。
多くの人が、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストのようなRPG(ロールプレイングゲーム)、あるいはカジュアルなスマートフォンで遊べるゲームの世界に没入した経験を持つのではないかと思います。
そうやって費やした時間に、ちょっと罪悪感を覚えることもありますよね。
「将来何の役にも立たないのに」って。
確かにそれに依存して、日常生活が成り立たなくなったら問題ですけれど、実際にはゲームに一時没頭することで、現実の苦痛を忘れて心が楽になったり、ゲームの登場人物に感情移入することで、誰かに優しくなれる。
そういう経験がある方も多いのではないでしょうか?
実際に、ゲームの仕組みを利用した「心」への働きかけに関する研究は、たくさん行われています。
例えば:
Choi Eunhye , Yoon Eun-Ha , Park Min-Hyeon ;Game-based digital therapeutics for children and adolescents: Their therapeutic effects on mental health problems, the sustainability of the therapeutic effects and the transfer of cognitive functions;Frontiers in Psychiatry;Volume 13 - 2022
https://www.frontiersin.org/journals/psychiatry/articles/10.3389/fpsyt.2022.986687
DOI:10.3389/fpsyt.2022.986687
ISSN:1664-0640
こうした論文を読むと、実際に、お子さん向けにもゲームベースのデジタルセラピーが活用されていて、効果も認められつつあると分かります。
でも、現実の方が大切では?
「そんなことをしている間に、現実と戦ったり、現実の人間と付き合えよ」と思う方もいるかもしれませんが…。
「現実」だけを見つめるのが、そんなに良いものでしょうか。
誰だって何かしらの息抜きはあるはずで。
24時間現実と戦ってばかりいて、心が休まる時間がなかったら、つぶれてしまいますよね。
そして、現実の人間とばっかり付き合っていたら、身の回りのごく限られた人のことしか知ることができないんですよね。
そうすると、「私の身の周りにいる人、その価値観がすべてだ」という世界の狭い人になってしまいます。
「私の身の周りにはそんな人いない。あなたはおかしいんじゃない?」
と言っている人を見たことがないでしょうか。
別にそれが「悪い」わけではなく、仕方がないことです。
でも、自分の身の周りのことをさも世界全体の「真実」であるように考えてしまう…それは「過剰な一般化」という、一種の認知の歪みなのですね。
遠い国に住む、全く違った価値観の人のことを知る。
いや、そもそも違う価値観の人がこの世にいる…。
そういう想像力を養うためには、時に仮想の世界に飛び込んで。むしろ自分の身の周りのことだけで、世界を完結させない方が良いのかもしれません。
なぜゲームの世界は心地よいのか?
脳科学的に、ゲームがもたらす「達成感」と脳の報酬系の活性効果も見逃せません。
クエストのクリアやレベルアップといった明確な目標達成は、脳内でドーパミンを分泌させます。ドーパミンは、モチベーションと幸福感の源ですね。
美味しいコーヒーでも分泌されるドーパミン。
「何かいいことありそう」「やればできそう」という「希望」の源です。
また、時間に没頭する「フロー状態」の心理的効果もあります。
ゲームに集中しているとき、私たちの脳は「フロー状態」に入り、不安や自己批判的な思考が抑制されます。これがまさに、精神的な「安らぎ」になる。
あなたも、ゲームをやっているうちに没頭して、気が付けば時間が過ぎていた…ってありませんか?

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