「ちゃんと眠れた」と感じられないあなたへ。不眠症当事者が綴る、睡眠とメンタルヘルスの深くて大切な関係
「なんだか最近、しっかり眠れていない気がする……」
もし、そう感じているなら、ちょっとだけ気をつけた方がいいのかも。
今回は、見過ごされがちだけれど、とても大切な「睡眠」と「心」のつながりについてお話しします。
この記事はこんな人におすすめ
最近、寝つきが悪いと感じる方
夜中に何度も目が覚めてしまう方
たくさん寝ても疲れがとれない、と感じる方
心の健康と睡眠の関係について、改めて知りたいと思っている方
このブログはなるべく論文や参考書籍などの客観的な事実に添ってお届けします。個別の出典は記事中に[1][2]といった参照番号を記載しますので、根拠が気になる方は文末の出典一覧をご参照ください。ただし、正確な医療情報ではなく、論文や公的機関の発信情報、不眠症当事者としての体験談を典拠とします。
こんにちは。メンタルケアマガジン「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。
このマガジンでは、心のケアをテーマに色々な角度からお話ししてきましたが、今回は「睡眠」について、真正面から取り上げてみたいと思います。
何を隠そう、私自身も長年、不眠と付き合ってきました。未だに睡眠導入剤が手放せませんし、自然に眠れるということが稀だったりします。
(しかし、私のように、双極性障害の場合は、特に睡眠を含めた生活サイクルの維持が非常に大切なので、ここのコントロールが難しいと言うことはこの病気の難しさを示しています)
だからこそ、今回は私の個人的な体験と、科学的な情報も交えながら、睡眠とどう向き合っていくか、一緒に考えていけたら嬉しいです。
今回はシリーズの第1回(全3回を予定)として、「睡眠と心の関係」について、当事者の視点も交えながらお話ししますね。
心が眠れないと、体も休めない
「眠れないこと」と「心の不調」には、実はとても大きな関わりがあると言われています。
実際に、不眠の症状がある人は、そうでない人に比べて、不安やうつの症状を抱える可能性が5倍も高いという研究データもあるほど。[1]
別の研究では、うつ病と診断された方の93%に、何らかの不眠症状が見られたという報告もあります。[2]
これは私自身の体験からも、痛いほどよく分かります。
「今日も眠れなかった……」という焦りが、日中のパフォーマンスを下げてしまう。
そして「今日もダメだった」という落ち込みが、また夜のベッドに影を落とす。
そんな悪循環に、知らず知らずのうちに陥ってしまうのです。
うつ病だから眠れないのか、眠れないからうつ病なのか……。
それはまるで鶏と卵のように、深く、深く、関わり合っているようです。
「年のせい」で片付けないで。大切なのは睡眠の「質」
では、私たちは一体どれくらい眠れば良いのでしょう。
もちろん個人差はありますが、大人の場合、おおむね6時間以上の睡眠が推奨されています。[3]
ただ、一つ知っておきたいのは、年齢と共に必要な睡眠時間は少しずつ短くなっていくということ。
脳波を調べたある研究では、15歳で約8時間だった睡眠時間が、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳では約6時間と、成人後は20年ごとに30分ほどのペースで短くなっていく傾向が報告されています。[3]

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