自分の「世界」を優しくする。DBTに学ぶ「判断しない」練習【DBT入門6】
行動を変えろと言われると、
「私が間違っているってこと?」
と思ってしまう。
でも、現状を受け入れろと言われると、
「私には救いようがないっていうこと?」
と思ってしまう。
だから現実を受け入れながら、行動を変えていく。
この両方にアプローチしないと、なかなか救われないことがあるんですね。
今日は、そのための大切な心の技術、「判断しない」練習についてお話しします。
この記事はこんな人におすすめです
・物事を「良い・悪い」ですぐに判断してしまいがちな方
・「白か黒か」はっきりさせないと気が済まない方
・人間関係で「許せない」と感じることが多く、疲れてしまう方
・弁証法的行動療法(DBT)の考え方に興味がある方
「受容」しても、火は消えないけれど
「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉があります。
でも、いくら状況を受け入れたとしても、実際に燃えている火が消えるわけではありませんよね。
いくら考え方を変えても、辛い「今」という現実が魔法のように消え去るわけじゃないんです。
それでも今の現実を受け入れられないでいると、そこから抜け出そうと考える前に、否定することでいっぱいいっぱいになってしまう。
前回までの記事でご紹介してきたDBT(弁証法的行動療法)においては、現実を良いとも悪いとも判断せず、ただ「あるがまま」に受け入れることを重視しています。
DBT関連の記事はこちらにまとめています。
私たちは普段、無意識のうちにたくさんの情報に触れ、膨大な数の「判断」をしていますよね。
たとえ、それが本当は必要ない場面であっても。

白黒つけるのが必要な時もある
例えば、目の前にいるビジネスマンが強引に契約を迫ってきたとします。
この時、「相手が良い人か悪い人か」「自分にとって利益があるかないか」を即座に判断しなければなりません。
自分を守るために必要です。
でも、ニュースやSNS、日々目にするたくさんの記事はどうでしょうか。
私たちは1日に何百という情報に触れます。私も、1日50~100記事くらいは読みます。
その一つひとつに「これは良い」「これは悪い」「スキ」「嫌い」とレッテルを貼る。なんだかキリがないですよね。
認知の偏りを生む原因にもなります。
物事を極端に「白・黒」に分けてしまうクセです。
「悪い人」と決めつける前に
普段の生活でも、ショックなことって起きますよね。
私も感染症が流行していた頃、(引きこもっていて久しぶりに外に出たので)ノーマスクで道をウロウロしていたら、通りがかりの女性から、
「マスクをつけない人、嫌い!」
と叫ばれました。
普段の生活で面と向かって「嫌い」と言われることはないので、正直、びっくりしました。
でも…外でしたしね。その上、相手には分かりませんが、私は長期間引きこもって人間と接触していないので、ウイルスに感染している可能性はほぼゼロです。
こんな時、
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