「脳に良い習慣」教えてください! 最新研究で見つかった、意外で優しいアンチエイジング
先日、このマガジンの読後アンケートで、こんなリクエストをいただきました。
「脳は成長し続ける」ということが近年言われているようですが、老化や薬物、依存症など怖い話もたくさん見聞きします。思考法などで脳によい習慣があるなら、ぜひ知りたいです✨
ありがとうございます。
「脳に良い思考法……」何かあるかな? と思って情報を探していたんですが、ついにそれらしき信頼性の高い論文を見つけました!
この記事はこんな人におすすめです
・最近、物忘れや脳の衰えが気になりだした方
・脳に良い習慣を知りたいけれど、難しいことは続かない方
・誰かの役に立ちたいけれど、何をすればいいか迷っている方
「人助け」が脳を救う?
今回見つけたのは、2025年に発表されたばかりの最新の研究です。
Sae Hwang Han, Jeffrey A. Burr, Shiyang Zhang, Helping behaviors and cognitive function in later life: The impact of dynamic role transitions and dose changes, Social Science & Medicine, Volume 383, 2025, 118465, ISSN 0277-9536, https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2025.118465.
これは、高齢者(といっても51歳以上のアメリカの成人、および彼らの配偶者)におけるボランティア活動と個人的な援助(友人や隣人への直接的な手助け)が認知機能に与える影響を、20年間の長期データで調査したものです。
つまり、認知機能が衰えていく年齢の方を対象に、「人助け」がおよぼす認知機能の維持・向上効果を検証したものですね。
この研究によれば、次のようなことが分かりました。
・ボランティアや援助活動を始めると認知機能が向上!
認知機能の低下がゆるやかになる傾向が見られました。
・週2~4時間程度がもっとも効果的!
やりすぎると効果は減少するかもしれないそうです。
・ちょっとずつ始めよう!
急に活動量を増やしたり減らすより、徐々に増やしていくのが良さそうです。
・はじめたら、続けよう!
続けることで、認知機能改善の利益は蓄積されていきます。
・ボランティアだけじゃない!
友人・隣人への直接的な手助けも同様に、改善効果があるようです。
なぜ「人助け」が脳に良いの?
ただ、これは強い相関関係を示している、という結論の研究なので、
「人助けをすれば、認知機能が維持・向上できる!」
ではない点にも注意が必要です。
こういう研究にはよくあることですが、
「認知機能が良い → だからボランティアができる」
「健康状態が良い → 認知機能も良いし、援助活動もできる」
という可能性もあります。
それでも、「人助けを習慣にしている人は、そうでない人に比べて脳の老化も遅い傾向がある」というのは、確かに研究で明らかになった事実なんです。
ここから先は
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 「役に立った」「読んでよかったな」と思っていただけたら、無理がない範囲で応援いただけると嬉しいです。 いつも、皆様のあたたかいお気持ちで活動できています😊
