大切な人の話を「最後まで」聞けない理由。遮ってアドバイスしてしまうのは、「配慮不足」じゃなくて
人の辛い話や愚痴を聞いていて、つい、途中で口を挟んでしまったことがないでしょうか。
「そんなにつらいなら、こうすればいいよ」
「分かった。でも、こういう方法も取れたんじゃない?」
「私も同じようなことがあった。その時は…」
しかも気軽な雑談ではなく、相手が本当に苦しんでいる時ほど、最後まで聞いていられず、途中で遮ってまで、自分の経験や、そこからくるアドバイスをしてしまう時があります。
なぜなんでしょうか?
それって、単に私たちに「配慮がない」からじゃないのかもしれません。
今日は、セルフ・コンパッション、「自分への優しさ」理論から、自分の経験もまじえて、その理由を深掘りして行こうと思います。
この記事はこんな人におすすめです
・人の相談に乗ると、ついアドバイスをしてしまう方
・愚痴を聞くのが苦手で、自分が疲れてしまう方
・大切な人に寄り添いたいけれど、どうしていいか分からない方
・自分への優しさ(セルフ・コンパッション)に興味がある方
相手が、辛い話をしている時。
聞いている私たちも、頭の中では、ただ相手の話を真剣に聞いて、相手の「慰めてほしい」「寄り添って欲しい」気持ちに答えれば、十分なんだって分かっているはずなんですけどね。
大抵は、今、法律の相談をされていて、自分が弁護士……というわけじゃないんですよ。
自分は専門家じゃない。
その上、悩んでいる本人は、自分よりもずっと長い時間、その問題について調べたり、悩んでいる可能性が高いですよね。
聞いた側がすぐに思いつくような解決策はすでに考えている。でも、何らかの理由で、できない。諦めている場合が多いんです。
それなのに、寄り添いを求めている相手に、アドバイスしてしまうことがあります。
そうすると、共感を求める気持ちは途切れてしまう。
相手は「聞いてもらえなかった」「理解してもらえなかった」とガッカリして、もう話すのも嫌になってふさぎ込む……。
相手も自分も、誰も幸せになっていないですよね。
なるべくなら避けたい事態だと思います。
良かれと思ったアドバイスの裏側
私自身もよくやってしまいます。
もうかなり前のことですが、一人暮らししていた母が、こんな話をしてきたことがありました。
・最近、(居住している)マンションの人のレベルが明らかに下がった
・挨拶しても挨拶を返してくれなかったり、変な時間にゴミを出したりしている。私は何年も苦労してきちんとルールを守ってやって来たのに
・私が犬の散歩をしようと犬を抱えてエレベーターに入ると、睨んで来る
私は正直、どう反応していいのか困りました。
全くの他人なら「話を聞くだけで良い」と理解できるので、共感的に反応できます。けれど、相手は親。私が、何か対応した方がいいのかな? とも思いましたし、そもそもからして、私と母の関係性は少し複雑なものです。
母の話を聞きながら、「この人は、私にどうして欲しいのだろう?」とも思いました。
でも、愚痴を聞いて欲しいだけなのかな? と思ったので、
「そうなんですね。それは辛いですね」
とか
「どんなに心配な思いをされているかと思います」
といった返事をしたと思います。
そして「酷いようなら管理人さんに相談するとか……」と言ってしまいました。
母は憂うつな感じで、「管理人には言ってるんだけどね……」と返してきます。
そりゃそうですよね。
私に相談する前に管理人さんに話すに決まっていました。
すぐに思いつくようなことをやらない、思いついてないのではないかと、相手の知性を疑うような発言をしてしまいました。
こんな風に返されると嫌なのは分かっています。
聞いてもいないのに人からされたアドバイスで、
「そんなこと分かってるよ」
と思った経験、多くの方が、あると思います。
なぜアドバイスしたくなるのか
でも、アドバイスする側が、なぜこうなってしまうのかというと……。単に相手の役に立ちたいから…というより、
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